チェチェン共和国とはロシア連邦に属する、北カフカス地方の国。


<ロシア>チェチェン拠点の武装組織が犯行声明 列車爆破で(2009/12/02)

【モスクワ大前仁】ロシアでモスクワ発の特急列車が狙われた爆破テロで、ロシア南部チェチェン共和国を拠点とするイスラム系武装組織名で犯行声明が出された。信ぴょう性は不明だが、確認された場合、ここ数年下火になっていたチェチェン武装勢力によるテロの脅威が再び高まっていることになる。

声明は1日、独立系サイト「カフカス・センター」に届けられ、掲載された。差出人は「カフカス首長国軍司令部」。今年初めから今回の爆破テロを計画し、「ウマロフ首長(=司令官)の命令で実行した」と説明。「ロシア経済を破壊し、ロシアがカフカスを自らの原料基地として使えなくさせる目的で、ジハード(聖戦)を続ける」と主張する。

先月27日に起きた爆破テロの犯行組織について、ロシア国内ではチェチェンなど北カフカス地方の武装勢力説だけでなく、最近、活発に活動する極右組織が関与した可能性も指摘されている。チェチェン武装勢力は90年代後半から2000年代半ばまで、モスクワなどで大規模なテロを起こしたが、ここ数年は北カフカスでの限定的な反政府活動にとどまっている。

ウマロフ司令官は現在、チェチェンを中心に武装闘争を続けるイスラム系武装組織の指導者。自らを北カフカス地方における「イスラム国家の首長(エミール)」と名乗るが、一般市民への影響力は弱く、チェチェンで乱立する武装勢力の一指導者に過ぎないとの見方もある。

女性記者殺害でチェチェン元地区長官を逮捕 ロシア(2007/09/15)

モスクワ(AP) プーチン大統領のチェチェン政策を批判していたロシアの女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが昨年10月に殺害された事件で、ロシアの捜査当局は15日、チェチェンのアチコイ・マルタン地区の長官を務めていた人物をモスクワ市内で逮捕した。ロシア紙が当局者らの話として伝えた。

報道によると、逮捕されたのはシャミル・ブラエフ元長官。同地区の行政を8年間指揮したが、03年にカディロフ・チェチェン大統領(当時)によって解任された。

チャイカ検事総長はこの事件について、チェチェンの犯罪組織による犯行との見方を示してきた。当局がこれまでに逮捕した10人の中には、ポリトコフスカヤさんを尾行し、身辺の情報を提供したとされる連邦保安局の将校も含まれている。この将校が、ポリトコフスカヤさんの住所をブラエフ元長官に渡していたことが明らかになり、今回の逮捕につながったとされる。

<チェチェン>親露派、カディロフ大統領が就任(2007/04/06)

 ロシア・チェチェン共和国の大統領就任式が5日、同国のグデルメスで行われ、ラムザン・カディロフ大統領(30)が就任した。プーチン大統領が3月にカディロフ氏を大統領候補に指名、共和国議会が承認していた。カディロフ大統領は「ロシアの一共和国としてチェチェンの平和復興を達成したい」と親露派をアピールした。

第1副首相にイワノフ氏 露、チェチェン大統領は解任(2007/02/16)

プーチン大統領は同日、独立をめぐる紛争が続くロシア南部チェチェン共和国のアルハノフ大統領を解任、カディロフ首相(30)を大統領代行に任命した。カディロフ氏は2004年5月に暗殺された父親のアフマド・カディロフ元大統領とともに、独立派から寝返った親露派。強力な私兵組織を有して共和国内で実権を増し、アルハノフ氏との間で亀裂が生じていた。

チェチェン独立派の後継大統領を殺害 ロシア治安当局(2006/06/18)

ロシアの治安当局は17日、南部チェチェン共和国で分離・独立派の武装勢力がつくった「イチケリア共和国」のアブドゥルハリム・サイドゥラエフ大統領を同日殺害した、と発表した。

ラジオ「モスクワのこだま」などによると、独立派は後任の大統領にドク・ウマロフ副大統領を任命した。サイドゥラエフ氏は、ロシアの治安部隊に昨年3月殺害された独立派のマスハドフ前大統領の後継者。しかし、独立派の実権は、モスクワの劇場占拠など数々のテロ事件に関与したとされるバサエフ野戦司令官らに移っており、チェチェン情勢に与える影響は少ないと見られる。

<ロシア>軍が武装勢力を攻撃、17人死亡(2006/02/11)

インタファクス通信によると、ロシア連邦軍特殊部隊は10日、同国南部スタブロポリ地方のツクイ・メクテブ村に潜んでいた武装勢力を攻撃した。この戦闘で武装勢力11人、特殊部隊6人が死亡した。この武装勢力はチェチェン共和国でロシア軍に敵対する戦闘に加わっている「ノガイ部隊」だという。

テロ警戒 極秘裏に大統領就任式 チェチェン(2004/10/06)

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシア南部のチェチェン共和国で五日、親ロシア派のアル・アルハノフ新チェチェン大統領(四七)が就任した。同共和国は、カディロフ前大統領ら歴代指導者が相次いで暗殺され、事実上の内戦状態にあるだけに、就任式典の開催時間や場所は、テロを警戒して、最後まで秘密にされた。

 式典には、プーチン政権の高官が出席し、アルハノフ氏はロシア語とチェチェン語で就任宣誓を行った。首相にはアブラモフ大統領代行(三一)、副首相には、暗殺されたカディロフ氏の息子のラムザン・カディロフ氏(二七)がそれぞれ、就任するのが確実だ。

 警察官僚出身の新大統領は故カディロフ大統領の下で内相に就任しており、今後、指導者の座を狙うラムザン氏との確執を指摘する声もある。

 一方、ロシア連邦政府が「テロリスト」の烙印(らくいん)を押し、行方を追っているチェチェン独立派指導者のマスハドフ元共和国大統領が身柄を拘束されたとのうわさも飛び交っているが、確認されていない。(産経新聞)

政権側が露骨な対立候補降ろし=ロシア・チェチェン大統領選(2004/07/22)

 【モスクワ22日時事】インタファクス通信によると、ロシア南部チェチェン共和国の中央選管は22日、8月29日の共和国大統領選挙に立候補したモスクワ出身の実業家、マリク・サイドゥラエフ氏のパスポートに誤記があったとして候補者登録を拒否した。

 同氏はこの選挙でプーチン政権が全面支援する アルハノフ 前共和国内相の有力なライバルと目されていた人物で、連邦政府が対立候補降ろしに乗り出したとみられる。 (時事通信)

親露派も独立派も悲劇の指導者 8年で3人暗殺(2004/05/11)

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアの戦勝記念日に爆殺されたチェチェン共和国のカディロフ大統領(五二)は、ソ連崩壊後暗殺された三人目の同共和国指導者となった。ロシアと紛争状態となった同共和国は、わずか八年間で三人もの指導者を失ったが、チェチェンの悲劇は、今後も続く。

 ソ連崩壊直前の一九九一年十月、チェチェン共和国大統領に選出されたドゥダエフ氏は、ロシア連邦からの分離、独立を目指し、九四年十二月のロシア軍進攻で始まったチェチェン紛争の発端をつくった。ソ連空軍の将軍だった同氏は九六年四月、ロシア軍のミサイル攻撃で暗殺された。

 同氏の死後、大統領代行となったヤンダルビエフ副大統領も今年二月、逃亡先のカタールで車に仕掛けられた爆弾で暗殺された。欧米各紙は、ロシアの情報機関による犯行との見方を伝えており、裁判が進行中だ。

 ロシアは紛争中の九五年十二月、ドゥダエフ大統領の任期が終了したとして共和国大統領選挙を一方的に強行。親ロシア派のザブガエフ氏が選出されたが、同氏はその後、独立派による暗殺の危険を避けて駐タンザニアのロシア大使に転出した。第一次紛争(九四年十二月-九六年八月)後の九七年一月の大統領選挙で選出された独立派穏健派のマスハドフ前参謀総長も、ロシアによる暗殺を警戒し、山岳地帯で隠遁(いんとん)生活を送る。

テロ警戒 極秘裏に大統領就任式 チェチェン(2004/10/06)

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシア南部のチェチェン共和国で五日、親ロシア派のアル・ アルハノフ 新チェチェン大統領(四七)が就任した。同共和国は、 カディロフ 前大統領ら歴代指導者が相次いで暗殺され、事実上の内戦状態にあるだけに、就任式典の開催時間や場所は、テロを警戒して、最後まで秘密にされた。

 式典には、プーチン政権の高官が出席し、アルハノフ氏はロシア語とチェチェン語で就任宣誓を行った。首相には アブラモフ 大統領代行(三一)、副首相には、暗殺されたカディロフ氏の息子のラムザン・カディロフ氏(二七)がそれぞれ、就任するのが確実だ。

 警察官僚出身の新大統領は故カディロフ大統領の下で内相に就任しており、今後、指導者の座を狙うラムザン氏との確執を指摘する声もある。

 一方、ロシア連邦政府が「テロリスト」の烙印(らくいん)を押し、行方を追っているチェチェン独立派指導者のマスハドフ元共和国大統領が身柄を拘束されたとのうわさも飛び交っているが、確認されていない。(産経新聞)

大統領代行に アブラモフ 氏 チェチェン共和国(2004/05/10)

 ロシア南部チェチェン共和国の カディロフ 大統領暗殺を受け、同共和国のアブラモフ首相が9日、次期大統領選出までの間、臨時の大統領代行に就任した。

 プーチン大統領は同日、モスクワでアブラモフ氏と会談し、「今日起きた悲劇的なテロが、チェチェン人の生活に否定的な影響を与えないようにしなければならない」と述べた。(共同)

親ロ派大統領の当選を発表=連邦政府が介入強化へ-チェチェン(2003/10/06)

 【グロズヌイ(ロシア・チェチェン共和国)6日時事】5日に行われたロシア南部チェチェン共和国の大統領選挙で、共和国中央選管は6日、親ロシア派の アフメド・カディロフ 共和国行政府代表(52)が当選したと発表した。プーチン政権やチェチェンの親ロシア派にとっては既定方針通りの結果で、チェチェン新政権は連邦政府との一体化を強めるとみられる。

 選管によれば、開票率77%の段階で、カディロフ氏の得票は81・1%。他の6人の候補者はそれぞれ、1-6%にとどまった。投票率は86・8%。独立国家共同体(CIS)などの選挙監視団は、選挙は公正だったと論評した。

 プーチン大統領は選挙結果について、「高い投票率は、住民が平和な生活と前向きな変化を望んでいることを示した。連邦政府抜きにチェチェンの社会、経済問題解決は不可能だ」と述べ、チェチェン介入を強化する方針を表明。安全の問題は引き続きチェチェン駐留連邦軍が対処すると語った。 (時事通信)

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最終更新:2013年12月19日 22:15