中国軍事委副主席とは
中国の中央軍事委員会の制服組トップである。2012/11/04に
范長竜・済南軍区司令官(65)と
許其亮・空軍司令官(62)をあてる人事が決まった。
許上将は空軍出身者として初の中央軍事委副主席となった。空海軍を重視し、現代化を目指す中国軍の方針を示すものとみられる。
中国軍ナンバー2と露国防相、協力強化で一致(2012/11/21)
【北京=大木聖馬】中国国防省などによると、中国軍の制服組ナンバー2の
許其亮(シュー・チーリャン)中央軍事委員会副主席は21日、北京を訪問した
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と会談した。
許氏は「中国は終始、ロシアとの軍事関係の発展を対外軍事交流の中で優先している。両軍の各領域での実務的な交流、協力をさらに推進したい」と呼びかけ、ショイグ国防相も協力強化を表明した。
米国がアジア太平洋地域を重視する政策を掲げて軍事的プレゼンス(展開)を強める動きを見せる中、中国は、ロシアとの軍事関を強化し対抗する姿勢を示したものだ。
中国軍事委副主席に范・許氏 胡氏、院政へ軍掌握狙う(2012/11/04)
【北京=峯村健司】中国共産党の第17期中央委員会第7回全体会議(7中全会)は4日、党中央軍事委員会の副主席に
范長竜・
済南軍区司令官(65)と許其亮・空軍司令官(62)をあてる人事を決め、閉幕した。
中央軍事委は、軍の統括権を持つ事実上の最高権力機関。軍関係者によると、許氏ら2人は、中央軍事委の主席を兼ねる胡錦濤(フーチンタオ)国家主席(69)が「軍事技術に詳しく指揮能力が高い」と評価しているとされる。
今回の党大会で総書記を退く胡氏は、中央軍事委主席の座にはとどまり、「院政」の態勢を敷く構え。このタイミングで自らに関係の近い許氏らを副主席に引き上げることで、軍への権力掌握をより確かなものにしようとの狙いがあるとみられる。
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最終更新:2013年05月20日 12:16