イタリア語の特徴
詳細のトピックに入る前に、イタリア語の特徴についてまとめておくのがよいと思いますので、以下に私見を述べます。これから書くことはあるレベルまでイタリア語をマスターしたい人たちのもので、旅行でイタリア語をしゃべりたいという人向きではありません。
イタリア語をマスターするためのキーポイントですが、これはズバリ
”動詞の変化をマスター”
することだと思います。
ロマンス語系のことばは、現在形でも人称・数で動詞が変化します。それに加えて時制がたくさんありますので、覚えるのは大変です。しかしながら、変化が咄嗟に出てこないと言語は使い物になりませんので、
イタリア語活用練習ソフト等
で練習されるのがよいと思います。間違った時点で直ぐに訂正されると記憶できるように思います。2週間程度やれば大体暗記できると思います。
参考:「イタリア語動詞活用表」(西本晃二、斎藤憲:白水社)
それから、「外国語上達法」(千野栄一、岩波新書)にもありますように、
”変化表の暗記”(冠詞、形容詞、代名詞、目的補語等)
が必要です。これらは、どんな言語でも10ページ以内ですので、時間がある時に眺めて覚えてしまうと、後の勉強が楽になります。これは、通常の勉強と並行して空で覚えるまで繰り返しやることが必要です。
どの言語でも基本単語は、1000~2000語ですので、
”頻度の高い1500語を覚える”
ことも必要です。ある一定以上の単語力がないと勉強が苦痛になります。但し、単語集を最初から全部覚えるという方法は挫折しやすいので、自分で勉強しているテキストで出てきた単語を確実に覚えること、時々イタリア語単語2000のようなものを見て、頻度が高いもので覚えていないものをチェックするのが良いと思います。
単語集は、頻度が付いているものを買うこと。
参考:「イタリア基本単語集」(秋山余思:白水社)
文法ですが、フランス語やスペイン語からイタリア語に入った人にはわかりやすいのですが、英語の次にイタリア語を始めた人は少し勉強が必要です。
例えば、
冠詞+名詞+形容詞 が名詞の性・数に一致する
それから、essere + 形容詞、これの派生で essere を取る動詞 の近過去(例えば、再帰動詞)等
普通は動詞の前に来ます。それから、近過去で動詞の前に来ると avere を取る動詞でも過去分詞が性・数に一致する 直接・間接目的語が両方代名詞の場合の位置・結合形等
最後に、英語から類推できることですが、単語(ラテン語やギリシャ語に起源を持つもの)は、対応する単語を推測できますが、日常使われる簡単な単語は英語からは類推できません。
性数の一致
イタリア語の名詞ですが、男性、女性の区別があります。
英語の場合はありませんので、ロマンス語系の勉強を経ないでイタリア語を最初に勉強した人は驚きます。フランス語、スペイン語も男性・女性、ラテン語、ドイツ語は、男性・女性・中性があります。
イタリア語の性は、
o で終われば男性
a で終われば女性
と簡単な規則があるので覚えるのは楽ですよネ。他の言語だとそのような規則はない(一応パターンはある)ので、大変です。但し、試験だと以下のような引っかけが出るので注意!!!
女性:mano (手)、foto (写真)、auto(車)
男性:clima (気候)、problema (問題)、schema (形式)
冠詞+名詞+形容詞が、名詞の性・数に一致するのも語尾が韻を踏んでいるようでわかりやすいのですが、以下のようなケースはうっかりするので注意が必要。
近過去ですが、 essere なので過去分詞が変化。
Ieri mi e` nata una bambina .
主語が後ろに来たりすると、ウッカリ nato としてしまったりする。
後は、「イタリア語練習問題集」の第1課~第2課で復習してネ。
時制について
イタリア語を始めて最初に気が付くのは時制の種類が多いということでは、
ないでしょうか?
フランス語やスペイン語等のロマンス語を勉強された方は、既に時制については
分かっていると思いますので、これまで外国語は英語だけしか勉強してこなかった
人を対象に書きますと、イタリア語には以下のような時制があります。
現在
近過去
半過去
遠過去
大過去
単純未来
ですが、現在と単純未来は、英語の現在、未来と同じです。但し、イタリア語では
確定した未来は、現在で表します。
過去に関しては、ロマンス語に共通の考え方があります(ラテン語にもある)。
それは、完了した過去と未完了の過去の区別をすることです。
完了した過去: 近過去(現在に関係があるので”近”過去)
遠過去(現在に関係がないので、”遠”過去)
大過去(過去のある時点から見た過去:英語の過去完了)
未完了の過去: 半過去(未完了なので”半”過去)最終更新:2012年02月29日 19:58