基礎定石 - (2005/12/13 (火) 11:25:20) の1つ前との変更点
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**入門者も知っておきたい基礎定石
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スペードは、ビッドを点数に変えていくゲームです。
また、バッグというペナルティも常についてまわり、ビッドとバッグをうまくコントロールすることが、勝ちへの第一歩です。
しかし、いくら自分だけきれいにトリックを取れても、P(パートナー)の邪魔をしてしまったり、意思の疎通が出来ていなかったりすると、いい結果を出すことが難しくなってしまいます。
お互いのハンドがわからない状況で、
どうやったらうまく呼吸を合わせられるだろう?
それが入門者が最初にぶつかる壁ではないでしょうか。
**基本事項を覚えよう
スペードには、暗黙の了解のような、基本的な約束事があります。
それは、ルールではなく、必ず守らなければならないことでもありませんが、これを知っておくと、初対面の人と組んでも「知らないでやるよりは、かなりやり易い」のです。
***ビッドの基本1
:AとKとSを見る|まずカードを見ます。
Aの枚数と、Kの枚数を数えます。=△枚
つぎに、S(スペード)の枚数を数えてください。
Sが4枚以上あったら、その枚数から3を引いて下さい。=▲枚
△+▲=ビッド数 です。
・Sが3枚以下のときは▲=0です。Sが4枚あっても数字の合計が15以下なら0にしてもかまいません。
・この基本ビッドは、バランスハンド用です。
バランスハンドとは、配られた時点でどのスートも偏りなく、「C3枚+D3枚+S4枚+H3枚」のように、ほぼ均等な枚数揃っている状態を言います。
→何でAKだけ数えるのですか?
カードはランダムに配られるので、ひとによってはHが2枚しかなかったりということもよくあります。だけどハンドに極端な偏りがない限り、AとKはたいてい2周目までに出せばラフ(Sを出して他のスートのトリックを取ること)されずにトリックが取れるので、ビッドに入れておきます。
***ビッドの基本2
:ニル|ニルするときの目安を知っておきましょう。
失敗を怖がってニルしなかったり、奇跡が起こらなきゃ成功しないようなニルをしたり、それでは100点というボーナス点をもらうチャンスを逸してしまいます。
・バランスハンドで、AKQが無く、かつ、
Sは3枚以下で数字の合計が20を越さない
・ローカードを含んだ極端に長いスートがあり、かつ、
短いスートにAKQが無い
・Sが、ハイカードを含まない2枚以下で、
他のスートもローカードやミドルカードの組み合わせ
上の囲み内に書いたのは、ニルの成功率が高いハンドの例です。
実際自分のハンドを見て考えるときは、
どのスートも3周耐えれるならニル
という基準で判断すればいいかと思います。
***トリックの基本
:11ビッド基準の考え方|ぴったりメイクすることは、バッグ破裂による100点減点を避けるために大切なことですが、バッグを避けてばかりいてはセットができません。
しかし、セットしたいがためにどんどんバッグを取っていると、何回セットしても、こちらもバッグ破裂で減点されて効率よい試合運びができません。
4人のビッド合計が11以上なら、セット戦
合計が10以下ならバッグ戦
自分とPの両方がこれを頭に置いておくと、呼吸を合わせやすいですね。
例えば合計11なら、セットを頭においてトリックを取る。セットするには3つバッグを取ればいいわけですから、Pと自分が予定よりも多いトリックを取れているならセットにチャレンジしてもいいかもしれません。
しかし合計10なら、セットするにはバッグを4個取らなければなりません。Pと2人でバッグ4個ということは、例えばひとり2個多く取るということ。普通にビッドしたはずならば、そんなに取るのは骨が折れます。それに10個貯まると破裂なので、セットできたとしても4個というバッグはちょっと痛いです。だから合計10以下のときは、ぴったりメイクしてOPにバッグ3個を押し付ける方針をとることが多いのです。
:セカンド・ロー&サード・ハイ|合計11ビッド以上のときのトリックの取りかたの基本です。
1人目がミドル以下のカードを出したとき、
2人目は、それよりも下か、ちょっとだけ上の低いカードを出す。
3人目は、その場で一番勝てそうな強いカードを出す。
4人目は、3人目より強いカードを出してトリックをとるか、
勝てるカードが無ければ小さいカードを捨てる。
こうやって向かい合った2人が自分の手持ちの弱いカードと強いカードをそれぞれ出すことによって、OPのハイカードをはさんで殺す、または、自分たちのハイカードを無駄遣いしないという効果が得られます。理屈はともかく条件反射的にできるようになりましょう。
ただしこれは、トリックを「取るため」の方法ですから、バッグ戦では使いません。
:取れるところで、とりあえず取る|セットされないことは大切です。
せっかく基本にあったビッドをしても、トリックを取らなければ点数にならないどころか減点になることもあります。
入門者の場合、メイクできそうなところまでは、自分のビッドした数は早めにとってしまうほうがいいと思います。
***ニルカバーの基本
ニルは成功すれば100点加点、失敗すれば100点減点と、そのあとのゲームの流れに大きく影響します。
Pがニルした時は、いい結果を得られるようにがんばってカバーしましょう。
:場に出たカードをよく見る|例えば、最初の人がAを出したときにN(この説明の中ではニルしているPをNと呼びましょう)が8を捨てたら・・・たぶんNの持っているそのスートの残りは7以下です。カバーするひとは、次にそのスートを出すときは、7より大きいカードが場に出ている状態を作ってあげればよいのです。
:OPがローならカバーはハイ|先ほど書いたように、カバーのひとは場に1枚でいいから、Nの人が持っているよりも強いカードがある状態を作りましょう。
Nよりも先にカバーがカードを出すときは、OPが弱いカードを出してきたら強いカードを出してNを助けてあげます。
Nがカバーよりも先にカードを出しているときに、OPがそれより小さいカードを出していたら、カバーはNのすぐ上のカードを出して救ってあげましょう。
OPが強いカードを出していてNが安全とわかっていれば、カバーは弱いカードを捨てておけばよいのです。
カバーはとにかくPのカードをよく見て、何を出したら危ないか、安全か、推測することが必要です。慣れてきたら、出たカードを覚えたり数えたりできるよう練習していきましょう。
記事の追加・修正があれば投稿お願いします。
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*入門者も知っておきたい基礎定石
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スペードは、ビッドを点数に変えていくゲームです。
また、バッグというペナルティも常についてまわり、ビッドとバッグをうまくコントロールすることが、勝ちへの第一歩です。
しかし、いくら自分だけきれいにトリックを取れても、P(パートナー)の邪魔をしてしまったり、意思の疎通が出来ていなかったりすると、いい結果を出すことが難しくなってしまいます。
お互いのハンドがわからない状況で、
どうやったらうまく呼吸を合わせられるだろう?
それが入門者が最初にぶつかる壁ではないでしょうか。
**基本事項を覚えよう
スペードには、暗黙の了解のような、基本的な約束事があります。
それは、ルールではなく、必ず守らなければならないことでもありませんが、これを知っておくと、初対面の人と組んでも「知らないでやるよりは、かなりやり易い」のです。
***ビッドの基本1
:AとKとSを見る|まずカードを見ます。
Aの枚数と、Kの枚数を数えます。=△枚
つぎに、S(スペード)の枚数を数えてください。
Sが4枚以上あったら、その枚数から3を引いて下さい。=▲枚
△+▲=ビッド数 です。
・Sが3枚以下のときは▲=0です。Sが4枚あっても数字の合計が15以下なら0にしてもかまいません。
・この基本ビッドは、バランスハンド用です。
バランスハンドとは、配られた時点でどのスートも偏りなく、「C3枚+D3枚+S4枚+H3枚」のように、ほぼ均等な枚数揃っている状態を言います。
→何でAKだけ数えるのですか?
カードはランダムに配られるので、ひとによってはHが2枚しかなかったりということもよくあります。だけどハンドに極端な偏りがない限り、AとKはたいてい2周目までに出せばラフ(Sを出して他のスートのトリックを取ること)されずにトリックが取れるので、ビッドに入れておきます。
***ビッドの基本2
:ニル|ニルするときの目安を知っておきましょう。
失敗を怖がってニルしなかったり、奇跡が起こらなきゃ成功しないようなニルをしたり、それでは100点というボーナス点をもらうチャンスを逸してしまいます。
・バランスハンドで、AKQが無く、かつ、
Sは3枚以下で数字の合計が20を越さない
・ローカードを含んだ極端に長いスートがあり、かつ、
短いスートにAKQが無い
・Sが、ハイカードを含まない2枚以下で、
他のスートもローカードやミドルカードの組み合わせ
上の囲み内に書いたのは、ニルの成功率が高いハンドの例です。
実際自分のハンドを見て考えるときは、
どのスートも3周耐えれるならニル
という基準で判断すればいいかと思います。
***トリックの基本
:11ビッド基準の考え方|ぴったりメイクすることは、バッグ破裂による100点減点を避けるために大切なことですが、バッグを避けてばかりいてはセットができません。
しかし、セットしたいがためにどんどんバッグを取っていると、何回セットしても、こちらもバッグ破裂で減点されて効率よい試合運びができません。
4人のビッド合計が11以上なら、セット戦
合計が10以下ならバッグ戦
自分とPの両方がこれを頭に置いておくと、呼吸を合わせやすいですね。
例えば合計11なら、セットを頭においてトリックを取る。セットするには3つバッグを取ればいいわけですから、Pと自分が予定よりも多いトリックを取れているならセットにチャレンジしてもいいかもしれません。
しかし合計10なら、セットするにはバッグを4個取らなければなりません。Pと2人でバッグ4個ということは、例えばひとり2個多く取るということ。普通にビッドしたはずならば、そんなに取るのは骨が折れます。それに10個貯まると破裂なので、セットできたとしても4個というバッグはちょっと痛いです。だから合計10以下のときは、ぴったりメイクしてOPにバッグ3個を押し付ける方針をとることが多いのです。
:セカンド・ロー&サード・ハイ|合計11ビッド以上のときのトリックの取りかたの基本です。
1人目がミドル以下のカードを出したとき、
2人目は、それよりも下か、ちょっとだけ上の低いカードを出す。
3人目は、その場で一番勝てそうな強いカードを出す。
4人目は、3人目より強いカードを出してトリックをとるか、
勝てるカードが無ければ小さいカードを捨てる。
こうやって向かい合った2人が自分の手持ちの弱いカードと強いカードをそれぞれ出すことによって、OPのハイカードをはさんで殺す、または、自分たちのハイカードを無駄遣いしないという効果が得られます。理屈はともかく条件反射的にできるようになりましょう。
ただしこれは、トリックを「取るため」の方法ですから、バッグ戦では使いません。
:取れるところで、とりあえず取る|セットされないことは大切です。
せっかく基本にあったビッドをしても、トリックを取らなければ点数にならないどころか減点になることもあります。
入門者の場合、メイクできそうなところまでは、自分のビッドした数は早めにとってしまうほうがいいと思います。
***ニルカバーの基本
ニルは成功すれば100点加点、失敗すれば100点減点と、そのあとのゲームの流れに大きく影響します。
Pがニルした時は、いい結果を得られるようにがんばってカバーしましょう。
:場に出たカードをよく見る|例えば、最初の人がAを出したときにN(この説明の中ではニルしているPをNと呼びましょう)が8を捨てたら・・・たぶんNの持っているそのスートの残りは7以下です。カバーするひとは、次にそのスートを出すときは、7より大きいカードが場に出ている状態を作ってあげればよいのです。
:OPがローならカバーはハイ|先ほど書いたように、カバーのひとは場に1枚でいいから、Nの人が持っているよりも強いカードがある状態を作りましょう。
Nよりも先にカバーがカードを出すときは、OPが弱いカードを出してきたら強いカードを出してNを助けてあげます。
Nがカバーよりも先にカードを出しているときに、OPがそれより小さいカードを出していたら、カバーはNのすぐ上のカードを出して救ってあげましょう。
OPが強いカードを出していてNが安全とわかっていれば、カバーは弱いカードを捨てておけばよいのです。
カバーはとにかくPのカードをよく見て、何を出したら危ないか、安全か、推測することが必要です。慣れてきたら、出たカードを覚えたり数えたりできるよう練習していきましょう。
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