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姉妹のつながり - (2007/03/12 (月) 22:07:25) の1つ前との変更点

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「あーん……」   ソーダにアイスを一口。 「えへへ、あまーいっ」   で、どこかのコンビの片方と同じ反応。   でもソーダの方が可愛いし、こちらの方が見ていて気分がいい。 「何だかんだで、料理上手よねぇ」   爆弾岩さんが、ニヤニヤしながらこちらを見ている。   きっと結婚したらいい奥さんにとか思っているに違いない。 「一人暮らしですから。でもアイスは初めて作りました」 「ママー、もっとー」 「ママじゃなくてマスターだよ。はい、あーん」   爆弾岩さんの視線を感じながら、もう一口ソーダにアイスを――。   ピンポーン。   インターホンの音が、部屋に鳴り響く。 「真珠さんかな?」 「真ちゃんは今日来れないって言ってたわよ」   じゃあ誰かな。NHKの集金とかだったら嫌だな。   とりあえず玄関へ……。 「おでむかえー」 「こーら、ソーダはここで待ってるのよぉ」   後についていこうとしたソーダを、爆弾岩さんが抱き上げる。   まぁそれはそれとして、ドアの覗き窓から外を見てみる。   ……人影……この子は……。 「あれ、蛋白石ちゃん。いらっしゃい」 「こんにちはー」   普段はソーダが蛋白石ちゃんたちのところに遊びに行くのだが、今日は見ての通り。   珍しい来客だった。そもそも蛋白石ちゃんが来るのはおそらく初めてかな。 「ご主人様がソーダちゃんに、バレンタインデーのお返しです」 「そっかぁ。きっとソーダも喜ぶよ。さぁ、上がっていって」 「はい、おじゃましまーす」   蛋白石ちゃんから紙袋を受け取り、一緒にリビングへ向かう。 「ご主人様、自分で渡せなくてごめんなさいって言ってましたよ」 「確か大学生だっけ? 学校忙しいのかな」 「はい、毎日忙しい忙しいって、大変そうです」   なるほど……いいなぁ、青春真っ盛りって感じで。   って、そんなこと考えてたらあたしが年寄りみたいだよね。 「ソーダ、蛋白石ちゃんが来たよ」 「あーっ、おねーちゃんっ♪」 「こんにちは、ソーダちゃん……あ、爆姉様っ」   え、爆姉様……?   そして気づいたら蛋白石ちゃん、爆弾岩さんに抱きついてるし。 「もぉー、相変わらず抱きつきたがりなんだからぁ」 「えへへー」 「ソーダもだっこするーっ」 「へぇ、じゃあ蛋白石ちゃんは爆弾岩さんと同じマスターのところにいたんだ」 「というか、蛋白と一緒にいることが義務づけられていたって言った方がいいのかな」   何でも、宝石乙女は必ず一度、つきっきりで妹の世話をすることが義務づけられているんだとか。 「今の私とお姉様みたいに、一緒にいた時期があったんですよ」   お姉様……確か蛋白石ちゃんの妹の電気石ちゃんのことだったと思う。   でも妹がどうしてお姉様? 「じゃあソーダも、いつかは一人のお姉さんがつきっきりで面倒を見るようになるんですか?」 「ええ、たぶん電ちゃんや天ちゃんが一人前になったらそうなるわねぇ」 「ソーダ、みんなといっしょー」   私の膝で、嬉しそうに手を挙げるソーダ。 「そうねぇ、みんなと一緒がいいわよねぇー」   それを考えると、ほとんどの子が近くにいる今の状態は理想的な状況なのかもしれない。 「爆姉様、私の面倒いっぱい見てくれて。私がドジしても、いっつも守ってくれました」 「ちょっと蛋白はドジ過ぎたけどねぇ。でもそこがまた可愛いのよぉ」   二人で抱き合う……なんというか、どっちも抱きつきたがり。 「ソーダもー♪」   って、いつの間にかソーダが二人の間に。 「ほーら、貴女もこっち来なさいよぉ」 「え、あたしもですか……」 「ママもー♪」   なんだかすでに強制されてる……というか四人で抱き合うってなんかものすごくシュールな光景にも……。 「あーもぉ、恥ずかしがってないでこっち来なさいっ。蛋白、連れて来ちゃって」 「はいっ。じゃあ失礼しますよー」 「え、ちょっ、強制連行っ!?」   蛋白石ちゃんのパワーに勝てるはずもなく、結局私も抱き合いに参加することに。 「ぎゅーっ」   ソーダが嬉しそうなのはいいんだけど……なんか、すごく暑い。うぅむ、宝石乙女の姉妹仲って、みんなこんなに強いのかな。 ----

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