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試金石とバイオハザード - (2007/11/22 (木) 11:21:04) のソース
「……グロい」 「ホラーだめなのにバイオハザードなんか見るもんじゃないぞ、主人」 「いやわかってるんだけどさ……好奇心には勝てない」 主人はこの前もゲームの方のバイオハザードを購入して序盤で放置していた。 辛い物がダメな人にかぎって何故か辛いものを注文したがる心理と似ている。 そういう人達はどういうわけか「次こそは大丈夫かもしれない」と思うのだ。 そこから考えてみれば主人は「次は怖くないかもしれない」で思い切り自爆している。 「もしも此処でT-ウイルスが蔓延したらどうする?」 「瞬間移動の魔法をフルに使う」 何を当然の事を言っているんだ。逃げるのが最優先だろうに。 だというのに主人はつまらなさそうな顔をする。それじゃあ面白くないとでも言いたげだ。 「他の人達は?」 「主人救出の後仲間である乙女たちを。その次に市民だ」 「そこで乙女の半数を救ったところで何かのトラブルでその魔法が使えなくなった! さぁどうする」 何故そんなエキサイティングしているんだ主人よ。あれか、私にゾンビと戦えというのか。 そもそも移動の魔法が使えなくなるなんて一体どういうトラブルなんだ。 「単純に逃げる。他の魔法が使えるなら空を飛んで」 「空を飛んでにげるって、何人ぐらい運べるの」 「大きく見積もって私含め四人」 「ダメじゃん」 じゃあどうすればいいだ。やはり戦えというのか。戦うって何とだ、ゾンビとか。 「そうなるともう戦うしかないよね!」 「私一人じゃ守れる人数も限られるぞ」 「仲間の死を超えて強くなるんだよ」 「誰が少年漫画の法則を言えと」 結局この町にT-ウイルスが発生したらどうするという議論は 結論が出ないまま終わった。いや、結論なんか出しても意味はないのだが。 で、就寝時。面白いオチがつくことになる。 「怖いです怖すぎです夢にでます助けてくださいいやマジで」 「しがみつくのはやめてくれないか眠いんだ」 自分より身長が低い女に怖くて抱きしめる男がどこにいるか……。