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「いっぱい!鶏冠石編」(2007/04/22 (日) 07:07:44) の最新版変更点
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朝の時間はとても短い。本当にびっくりするくらい。
いつの間にか五分とか十分とか過ぎてるから油断出来ない。
一人暮らしのときでさえそんな風に感じてたのに、家族に女の子が一人加わると尚更短く感じられる。
「早く紅茶を淹れなさい、どうして用意しておかないのかしら……」
「自分の準備もあるんですよ……サーセン……」
「遅れを取り戻すようにテキパキなさい!」
こーわーいーなー。
朝っぱらからこんだけこきつかわれても休む暇はなし。神様残酷すぎ。
「で、できました」
「大分上手になりましたわね。良い香り……」
アメとムチを地で使いこなす乙女。鶏冠石は罪な宝石乙女だぜ。
「しまった。やかん火かけっぱなしだ。鶏冠石、悪いけど熱いうちに俺の紅茶に砂糖一杯入れといて」
「仕方ありませんわね。早く火を消してきなさい」
一杯って言ったら普通スプーンに一杯だろ……常識的に考えて……。
「紅茶に砂糖を入れすぎると元の味がわからないでしょう」
「あぁ、そうね。うん」
甘いぜ。朝から鶏冠石と甘い朝を過ごせるなんて俺は幸せ者だぜ。っていうか早く家出ないといけないのに鶏冠石紅茶飲み終わらないなぁ……。
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