生徒会SS

まさかの魁キャラ同窓会

まさかの魁キャラ同窓会にかっとなってやった。
深い意味も浅い意味もないものが出来上がった。
後悔も反省もしていない。
お借りしたキャラには全力で感謝!


***


あれはシークレット自重ダンゲロス開幕の数日前――


その日、希望崎学園生にして報道部所属の1年生、夢追中(ゆめさこ かなめ)の家にて、
少しばかり季節を先取りした、鍋パーティが開催されていた。
パーティに参加しているのは夢追にとって馴染みの面々。

「お肉……いただきますね」

夢と現をうつろう少女、虚居まほろ

「ちょっと!それあたしが狙っていたヤツよ!」

嫉妬と羨望の体現者、埴井葦菜。

夢追、虚居、埴井の3人は希望崎学園地下に広がるダンジョンの探索を共通の趣味として持ち、
これまでに何度もパーティを組んで、迷宮探索をしてきた仲である。
といっても近頃は埴井がアイドル修行を始めて忙しくしていたり、
あるいは夢追が持病の発作のために思うようにダンジョンへ潜れなかったりと、
なかなか3人揃ってダンジョン探索というわけにもいかなくなっている。
そんなメンバーが今回なんとか都合をつけて、こうして顔をあわせたのには理由がある。

「葦菜ちゃん。ほら、この肉が良く煮えているからこっちを取りなよ」

友と共に有る存在、寅貝きつね。

夢追達のように趣味で迷宮探索をする同好の士の集まりと違い、
生徒会からの依頼を受けて迷宮探索を行う、いわば迷宮探索のプロ。
今日はその寅貝が参加メンバーに加わっているからである。

今回の鍋パーティはそもそも、
長期の迷宮探索から帰還した寅貝が戦利品である大量の薬草をお裾分けにと夢追の家へ訪れ、
それを受け取った夢追が、じゃあこれで鍋でも作ろう、でも1人2人じゃ食べ切れない、
それなら迷宮探索の話も聞きたいし、いつもの面子を呼んで、みんなで鍋をつつこう、
そんな感じにその場のノリと勢いで企画・実行されたものであった。


その日もいつもと同じ、いつまでも和やかに物語は進むと思っていた――


夜の帳が降り、秋の夜空には青白い月が煌々と輝き、夢追の家の中庭にある枯山水を濃く淡く陰影付ける。
そんな庭を一望できるよう障子の開け放たれた客間の中は、囲炉裏の火と蝋燭の灯りが揺れ、
笑い合う少女達の顔をあるいは赤に、あるいは橙に、優しく染め上げる。

「それで、これが苦労して手に入れた立派な薬草だよ。見た目は普通の薬草だけど……」
「ああ……そういえば私達もヴァンパイアにレベルドレインされた後にグレーターデーモン9体に囲まれて……」
「あんたそれいつの話よ。また妄想でダンジョンに潜っただけでしょ」
「おかわりをどうぞー。あ、蝋燭も代えないと駄目ですね」


きっかけはほんの些細なこと。それは一本の蝋燭から――


***


秋の夜長に囲炉裏を囲んだ談笑は続き、気付けば蝋燭が一本燃え尽きようとしていた。
それに気付いた夢追が、新しい蝋燭を持ち出し、火を移す。
そんなとき、その様子を見ていた寅貝が、夢追にふとした疑問を投げかけた。

「ねえ、かなめちゃん。その蝋燭だけど、少し甘い香りがするよね。
気になっていたんだけど、アロマキャンドルか何かなのかい?」

寅貝の問いにああ、と声を出し、これは蜂の巣から作られた蜜蝋燭なんですよ、
特別に厳選してもらった材料を使っているんで、いい香りですよねと答える夢追。
それを聞き、へえ、蜜蝋燭って甘い香りがするんだなどと納得する寅貝であったが、
逆に、その答えを聞いて何よそれと大きな声をあげたのが埴井であった。

「ちょっと!それってホーネットのところのやつ!?」
「はい、葦菜ちゃんの従姉妹のホーネットさんから貰ってます」

埴井葦菜の従姉妹である埴井ホーネットは養蜂場を営んでおり、
それを埴井葦菜から聞いて興味を持った夢追はその養蜂場を訪れ、蜜蝋を分けてもらった。
そしてその蜜蝋から作った蜜蝋燭の出来が気に入った夢追は、以来、
埴井ホーネットの養蜂場、埴井養蜂場を贔屓にしているのだ。
しかし、埴井養蜂場は通常の商品を扱う他、媚薬や惚れ薬のような、
いわゆる“危ない物”も扱う場所である。
それをよく知る埴井葦菜としては、蝋燭が埴井養蜂場製と聞いて落ち着いている訳にもいかない。

「その蝋燭、大丈夫なんでしょうね!?」
「ええ!?えっと……」

詰め寄る埴井に対し、そういえば危ないほうと危なくないほうがあるとか言っていたなぁと、
商品の説明をするホーネットの姿を思い出す夢追。
そんな2人の間に仲介として入った寅貝を交え、わいわいと賑やかに話を進める3人。
そんな中、
3人から離れ、虚居は1人、寅貝の持ち込んだダンジョンの戦利品を漁っていた。
寅貝が戦利品を取り出し紹介をしているとき、雑多な品々に本が一冊混ざっているのが気にかかっていたのだ。
寅貝にその本は何かと直接聞いてもよかったのだが、
どうも話を切り出そうとするたびに寅貝が別の戦利品の紹介を始めてしまい、なかなか聞けずにいた。
それがちょうど蝋燭騒動のおかげで寅貝の目が戦利品一式から離れたため、今が好機と手を伸ばした訳である。
ダンジョン内にあったためか、表紙が汚れて正体の分からぬその本を手に取った虚居は、ぱらりと表紙をめくり――


***


――ばさり。

虚居のいる場所から不意に響いた音に、ちょうど騒ぎを終えていた夢追、埴井、寅貝が何事かと振り向く。
振り向いた3人の視線の先には、普段透き通るように白い頬を赤く染め、取り落とした本を呆然と見つめる虚居の姿があった。

「あ、それは……」
「どうしたのよ?その本ってきつねちゃんの戦利品?」

困ったなという顔をする寅貝の脇をすり抜け、ひょいと本を拾い上げた埴井は何気なく表紙をめくり――

「んなっ!?」

妙な声をあげ、虚居と同じく、顔を朱に染めて固まった。

「まいったな……。それはみんなに見せるつもりはなかったんだけど……」

眉をしかめ、困り顔を作りながらもどこか柔らかい笑顔を感じさせる表情で、
固まったままの埴井の手からそそくさと本を回収する寅貝。
その拍子にはっと我に返った埴井は、赤い顔をさらに赤らめながら寅貝に食って掛かった。

「ちょちょちょちょっと!な、なんなのよ!あんた何でそんなもの持ち歩いてるの!?」

虚居、埴井の両名を赤面たらしめたその本――それは、いわゆる一種のエロ本である。
エロ本――思春期の少年少女を魅了してやまないその本は、迷宮探索の花形である。
希望崎の生徒で迷宮探索を行う者の多くはこれを入手することこそが目的であるのだ。
それと同時に、深層探索をする者にとってモンスターを回避するための必需品でもある。
寅貝の場合は後者の理由によりエロ本を持ち歩いていた。
いついかなるときに迷宮探索召集がかかっても良いようにという、これぞプロの心得だ。
とは言え、状況だけを見れば隠し持っていたエロ本が友人に見つかるという気まずいことこの上ないもの。
当事者が並みの人間ならば場が荒れること必定の状況であるが、

「違うんだよ葦菜ちゃん。これは君が思っているような理由じゃなくて……」

そこはコミュニケーション力に特化した魔人、寅貝きつね。
あくまで堂々と、冷静に、そして的確に、かつ巧みに言葉を選びながらエロ本の所持理由を語り、
あっという間に虚居、埴井の二人を納得させ、その場を沈める事に成功した。

「えーっ!何だったんですかー!?私まだよく見れてないですよー!!」

否、寅貝が巧みな言葉選びをしたが故に状況を把握できていない人物が一人いた。
夢追である。
元々が深窓の令嬢として育てられ、かつ現在はそっち方面にガードの固い親友達に護られている夢追は、
そういう類の話題の、特に隠喩にはひどく疎いのであった。
首を伸ばしてくる夢追を止め、あんたが見るようなもんじゃないわと宥める埴井。

「えー!なんだか小説っぽいものがちらっとしか見えなかったです!気になりますよ!」

しかしなかなか諦めぬ夢追は、

「えーと『熟して割れたあけびの実は瑞々しく、私はその割れ目に口を添え、甘い蜜を存分に』……むぎゅっ」
「わーっ!わーっ!!」

まさかのちら見した官能小説音読を敢行した。
それに対して大慌てで夢追の口を押さえる埴井。
そんな恥ずかしいものを朗読されてしまっては聴いているほうが恥ずか死してしまうというものだ。

「むーっ!むむぅー!」
「あんたって子は……」

手の中で暴れる夢追を見ながら、思わずため息の漏れる埴井であった。


***


「前から思っていたけど、あんたはもうちょっと世間を知るべきだと思う」

ひとまず騒動を収めた後、囲炉裏を囲み、食後のお茶を啜りつつ、埴井は夢追に説教をしていた。

「あんたは正直、ちょっと過保護な扱いを受けてるのよ。この家……社?いつもこいつに護られているし。
まあ身を護ってくれるっていうのはいいかもしれないけど、あんまり何でも任せてちゃ駄目でしょ」
「うう……」

埴井の言葉に、少しは自覚があるのか縮こまる夢追。
夢追の周囲の扱いが話題にあがったのは今回に限った話ではない。
迷宮探索の際に、苦労して見つけたレアアイテムを、社の強制帰還能力により全て失ってしまうことなどもよくあった。
埴井が怒るのも無理ないことである。
その辺りの事情を思い浮かべているのか、夢追はしょんぼりとした顔で、
意見を伺うように、隣に座る虚居へちらりと視線を投げかける。

「私も……せっかく沢山の種類があるなら、みんな読んだほうが読書は楽しくなると思う」

しばらく悩んだ末、虚居はそう静かに告げた。
その言葉にうーんと頭を抱え、悩みこんでしまった夢追であったが、
それまで黙って状況を見守っていた寅貝が、そんな夢追に優しく語りかけた。

「僕は無理して自分と自分の周りを変える必要はないと思うよ、かなめちゃん。
友達が護ってくれるっていうのは、それだけでとても嬉しいことだからね。
君が友達に対していつも凄く感謝していることも良く知っている。
それに君の友達が君をいつも大切に思っていることも良く知っている。
だからね、君が望むなら、友達の好意に思い切り甘えていたっていいんじゃないかな。
それでたまにはこんなことがあるかもしれないけれど、
それだってやっぱりみんながこうしてフォローしてくれるからね。
無理せず、自然にやっていけばいいんじゃないかな。
少なくとも、それで君の事を嫌いになる人はここには居ないよ。
なんだかんだ言ったって、そんなところがかなめちゃんの魅力だと僕は思うし、
みんなそんなかなめちゃんのことが好きなんだからね」

さらさらと淀みなく言われたその言葉に顔を上げる夢追。
まだどこか悩んだ風のあるその表情を見て、寅貝はにこりと笑う。

「ただ、もし君が自分と自分の周りを変えたいと望むなら、僕は全力で君に協力するよ」

いつでも相談して、僕達は友達だからね――寅貝はそう言葉を結び、笑いかけた。
その笑顔にほだされたように、夢追もまた笑顔を取り戻し、

「ありがとう……きつねちゃん、それに葦菜ちゃんにまほろちゃんも」

そう、告げた。


そしてシークレット自重ダンゲロス当日――


「ま、まほろちゃん……」

目の前で赤面する夢追を見て、虚居は愕然としていた。
あの身持ちの固い夢追が、まさかティッシュをまとっただけの格好で外をうろつくとは。


まさかこんなことになろうとは――


なんて言葉をかけるべきか、なんと言うのが正解なのか、
かつての鍋パーティの記憶が頭の中をぐるぐると巡り、虚居は眩暈を覚える。
しかしこんなところで倒れている場合ではないと気を持ち直した虚居は、なんとか口を開いた。

「ごめんなさい、夢追さん……」
「あ、あの……これは……」
「まさかあの時の私達の言葉があなたをそこまで追い詰めることになるなんて」
「へ!?」
「正直に言うのは……辛いけれど、友達として言わないと……それは、方向性を間違っていると思うわ」
「あ、いや、これはですね……」
「でも安心して。そんなことであなたのことを嫌いになったりはしないから」
「あの、そうではなくて……」
「大丈夫。一緒にゆっくりとやっていきましょう」
「誤解ですーーー!!!」



夢追中のシークレット自重ダンゲロス、只今開幕!!

「ワクワク! 陣営内模擬戦!」


チームの交流を深めるため模擬戦が開かれた。
チーム分けは単純明快
男がAで女がB、山田と蟻としんみりする精は体育座りで見学だ。

開戦のフエが鳴り響く!

と同時に男リーダー白金の秘剣・侘暗乂(ターンエックス)がさく裂!
女チームの何人かが即死!
続いて暴君クズネロが能力発動!
ゾンビカーニバル! 無敵のゾンビ軍団!!

「ちょっと! こんなの勝てるわけないじゃない!
野球で勝負しようよ野球!」

三舞舌いろはのルール介入能力で即死したメンバー全員復活&野球開始!!

ピッチャー秋乃の剛速球、サイコロの扱いに慣れていたら球だって早いよね。
「ダイスロール! 3!」

ズバンとミットに収まる300キロの白球!
バッテリーを組むのはやたらとガタイのいい夢蛾院蝶子

一番柔道 やわらかい
二番死怒 美洒巣 吐いて殴る
三番衿串 凵 やわらか硬い 出塁!

迎えた4番大間・仁!!

タイムア――――ウト!!!

男チーム監督中馬 送が代打を送る。

「バッター、大間君にかわりまして堀君!」

うおおおおおおおおおおお!!!!
たまらず女チームもピッチャー交代!

「ピッチャー、秋乃に代わりましてー、まほろ!」

うおおおおおおおお!!!

必殺!消える魔球!
消失するバッターとピッチャー!
チェンジ!!!

1番 一四 データ野球でホムーラン
2番 本埜とろん だが触手はいない!!
3番 三途川 沙苗 手堅くセンター前!

そして迎える4番祥子!!!!

「そろそろ飽きたからおやつ食べない?」

突入するおやつタイム。特に意味もなく能力を使う千年アライグマ
こうして仲良くおやつをたべて結束を固めましたとさ、めでたし。


(文責・5年成長した夢追中)

「ドキドキ! 陣営内交流戦!」

(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
トロンボーン↑

夢追「さあ!チームの親交を深めるためにいよいよ始まらんとするサッカー交流戦!既に応援スタンドから本埜ちゃんの熱い応援が届けられております!さて、まずは放送席の紹介から。実況はおなじみ報道部1年の夢追中!」
一四「そして解説はおなじみ一四でお送りするわ!」
夢追「と、挨拶をしている間に早くも試合が開始されました!」
一四「まずは審判のコイントスで先攻後攻の決定ね」
夢追「チーム分けは男がAチーム、女がBチームとなっております」
一四「どうやら先攻は男チームに決まったみたいね」
夢追「ああっと!?ここでいきなりの物言いがつきました!清成ちゃんがコイントスのやり直しを要求しています!そして通った!!」
一四「清成さんの魔人能力『神の寵愛』ね!」
夢追「ゲーム開始から大荒れの展開!この試合はいったいこの先どうなることでしょうか!」

ゲームスタート!

(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
トロンボーン↑

夢追「Bチーム先攻で試合はスタート!まずは三途川ちゃんがボールを敵陣へ運びます!」
一四「さすが毎日道場で鍛えているだけあっていいフットワークね」
夢追「あぁっと!そこへ立ち塞がる千年アライグマさん!いきなりビームを発射!喰らった三途川ちゃんがバランスを崩してコケました!」
一四「『背がのびーるビーム』……成長期にあれを喰らったら体格が変わってコケても仕方ないわね。三途川さんの場合は胸が大きくなりすぎたせいかしら」
夢追「そこへフォローに入った秋乃さんがボールを拾い……これは速い!すごいドリブルを見せる!」
一四「『ダイス様の言うとおり☆』……いい目が出たようね」
夢追「あっ!しかし衿串くんに止められ、ボールを奪われました!」
一四「衿串君の『幻影』は鉄壁の防御だから簡単には突破できないわ」
夢追「さあ、ここで攻守交替!今度はAチームが攻める番です!」

(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
トロンボーン↑

夢追「攻守に優れた衿串くんが一気にBチームのゴール前を脅かす!しかしゴール前、祥子さんが鉄壁の守り!」
一四「人数の関係でBチームには両性も入ってもらっているわ」
夢追「このままでは衿串くんが囲まれてしまう……おっと!ここで大間さんが近寄る敵を吹き飛ばす!」
一四「これでゴール前にスペースができたわ!あとは祥子さんさえ抜ければ……」
夢追「おぉっと!ここでさらに中馬さんが衿串くんの背中を押し一気に祥子さんを突破……あぁ!?いや!抜いたと思ったら衿串くんが倒れたー!?」
一四「『突撃猛チャージ・ふんわり』でスペースを作り、『頑張れ、ヨッ!』で壁を抜く。完璧な作戦だったけど衿串君のパッシブ制約にひっかかったみたいね」
夢追「なんということでしょう……あ、今、弔いの精さんが衿串くんを悼んでしんみりとしています」
一四「しんみりするのはまだ早いわ!あれを見なさい!」
夢追「三舞舌ちゃんが衿串くんの元へ?……ああ!衿串くんが息を吹き返しました!どうして!?」
一四「三舞舌さんの『喰善舌後(くうぜんぜつご)』で死神を説得するのに成功したのよ」
夢追「それアリなんですか!?」


(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
トロンボーン↑

夢追「なにはともあれ、AチームのPKから再開です」
一四「あれ勝手に自爆しただけの気もするけど細かいことはいいわね」
夢追「ボールを蹴るのは柔道くん、ゴールを守るのはまほろちゃんです。今、柔道くんがボールを蹴って……ボールが二つに割れたー!?」
一四「あれはまさか……サムライドライブ!?」
夢追「知っているのですか!?一ちゃん!?」
一四「噂によればプリンス・オブ・テニヌと言われた中学生テニヌプレイヤーが五感を奪う神の子を破ったといわれる伝説の技!」
夢追「意味がわかりません!」
一四「『柔能く剛を制す』で柔らかくしたボールを鋭いキックで真っ二つにしたのよ!」
夢追「なるほど、二つに分かれたボールがそれぞれゴールの両サイドを攻める!これではさすがのまほろちゃんも防ぎようがない!」
※ボールが蹴られてからここまで0.01秒

虚居「ハイご苦労様です」

夢追「ゴールが消えたぁぁぁ!!!二つに分かれたボールが虚しく空を切る!」
一四「虚居さんの『すべて儚き幻想』!ボールがとめられないならゴールを消せばいいという逆転の発想ね!」
夢追「いやそれいいんですかー!?」

(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
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夢追「あぁ!これには納得がいかないのか、ベンチで自重していた白金くんと暴君くずネロ二世が乱入してきました!」
一四「無性だから体育座りしていたアントダインと結昨日泉像も『レッド・レッド・レッド』で凶暴化してるわね!フーリガンよフーリガン!」
夢追「さらに便乗して死怒さんが飲酒して暴れまわってます!」
一四「堀先輩が持ち前の頑丈さを活かして暴徒の沈静化にあたってるけど多勢に無勢ね」
夢追「山田さんも今こそメシアが必要なときなどと暴徒を口説きにかかってますがちょっと間に合いそうにありませんね」
一四「私の計算ではこの暴動はもう止まらないわ。さっさと逃げましょう」
夢追「あ!?待ってください!今、夢蛾院ちゃんが一人、暴徒の群れに向かって……あぁー!?スカートをたくし上げたーー!?」

暴徒「オゲェェェェ!!!」

死ーーーーーん……

夢追「何が起こったーーー!?暴徒が一瞬にして沈静化しました!!」
一四「ふっ……あれこそ夢蛾院さんの『ファンサービスEX』!周囲の敵達を一瞬で黙らせる恐るべき技よ!」
夢追「あれ?一ちゃんさっきまで逃げ出そうとしてませんでした?」
一四「な、なんのこと?私にはこうなる未来が完璧に予知できていたわよ?」
夢追「へー……」
一四「生暖かい視線はやめてよ!」
夢追「えー、ごほん。……はい、と、いうわけで、無事に生徒会交流戦が終了しましたね!」
一四「そ、そうね!これだけ交流を深めた生徒会陣営に、もう負けという言葉は無いわ!私には生徒会の勝利する姿が見える!」
夢追「さっきの今では一ちゃんのその言葉、少々不安にもなりますが……」
一四「にゃんだとーっ!?」
夢追「ひゃぁ!……えー、では本日はこの辺でお別れしたいと思います!実況はおなじみ夢追中と……はい、一ちゃん!」
一四「えっ、あっ、えっ!?あ、毎度おなじみ一四でお送りしました」
二人「それでは皆様、本戦も張り切ってまいりましょう!」

(#`)3′)====<] ブォオオオオオオオオオ
トロンボーン↑




陣営内交流戦勝利チーム……スタメン生存人数によりBチーム

陣営内の雰囲気が分からなかったため出せなかった応援をこっそりと……


「お願い……します……」

「いいんだな?」

「……はい」

「じゃあ、いくぞ」

「あっ……あの、優しく……して……ください」

「それは心配するな。痛くはしない」

「は、はい……」

「ほら、そんなに緊張するな。手を退かして足を開け」

「は、恥ずかしくて……それに……」

「ひっくり返されて大股開きするのが好みなのか?」

「い、いえ!……あの、でも……改めて近くで見ると凄く逞しいですし……その……」

「なんだ?」

「……裂けてしまうんじゃ……なんて……」

「不安なら止めておくぞ」

「そんな!止めないでください!いまさら……」

「ああ、そんな顔をするな。ちゃんとやってやる」

「す、すみません。……私は大丈夫です。ですから」

「いいんだな?」

「はい……来て……」

「ああ……いくぞ!」































もふっ





ひゅー





すとん





「わぁぁ!凄い!!凄いです!!!本当にちっとも痛くない!なのに凄い飛びました!」
「それが俺の魔人能力だからな」
「ありがとうございます大間さん!そんな逞しい体からは想像できないソフトタッチ!」
「おい、そんなにはしゃいだらその服と言っていいのか?ティッシュか?裂けるぞ」
「はぅっ!?」

――今日もご主人様は平常運転ですねー。

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最終更新:2011年11月05日 00:34