真木夢人
【読み】
まきゆめひと
【解説】
真木現人の双子の兄。双子だが他人から取り違えられたことが一度も無いほど雰囲気が似ていない
ピンストライプの三つ揃いスーツに無造作にセットされた軽く脱色した髪、
不自由な右足を支えるためステッキを持ち歩くなど芝居臭さや嘘臭さを漂わせた風貌。
倦み疲れたような暗い瞳と、口元に張り付いた人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。
理由は不明だが一人称が
己と書いて
オレとルビが振られている。
夢人が
七屋敷薫と結婚し、
七谷町に帰って来たところからノロワレの物語が始まる。
15歳にして受験と虐めと呪いをテーマにした小説「
呪験」にて新人賞を取りデビュー、
デビューの若さも合いまった話題性から次々とヒット作を飛ばし時の人になるも、
その内容から凶悪犯罪を助長すると指摘され、実際に影響された犯罪が発生してしまう。
これに対し夢人はあろうことか公然と暴言を吐いたため物議を醸し、
騒動から逃げるように帰郷してきた、と現人は考えているが実態は後述の通り全く別の目的のため。
基本的には愛想振る舞っているがその実これは関心の無い人間に対してだけ見せる処世術であり、
自身が関心のある人間に対してのみ、その暗い本性を見せている。
夢人自身も意地悪な男だと自覚がある。
6歳の誕生日の前夜、
ミツカイによって
あの御方に捧げられ、
この際あの御方に気に入られたことで寵愛の徴として右足の感覚を奪われ、
いかなる方法でも死ぬ事が出来ない身の上になっている。
この「死なない呪い」を打ち破るため、曰くつきの呪われた品物などをコレクションするようになるが、
収集していくうちに呪われた品物そのものに魅力を感じるようになった。
七谷町への帰郷も
七屋敷の呪いを筆頭とした呪いの収集が本当の目的である。
最終更新:2013年01月12日 23:50