だつ(接尾)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 ( 動詞「たつ(立)」の接尾語化したもの )
[ 一 ] ( 五(四)段型活用 ) 名詞や形容詞・形容動詞の語幹、その他の語に付いて、そのような様子を帯びる、そのような状態が現われる意を表わす。「気色だつ」「うるはしだつ」「さかしらだつ」「若やぎだつ」「あやにくだつ」「けしからずだつ」など。
蜻蛉日記(974頃)下「しぐれたちたるに未の時ばかりに晴れて」
枕草子(10C終)一「やうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて、むらさきだちたる雲の細くたなびきたる」
[ 二 ] ( 下二段型活用 ) [ 一 ]に同じ。 宇治拾遺物語(1221頃)九「兵(つはもの)だつる法師ありき」
広辞苑 接尾辞 体言に付いて五段活用の動詞をつくる。…の状態になる。…のようになる。…らしく見える。…がかる。 源氏物語帚木「門近き廊の()の子―・つものに尻かけて」。
枕草子1「紫―・ちたる雲のほそくたなびきたる」。
「殺気―・つ」「浮き足―・つ」
大言海 接尾辞 他ノ語ニツキテ、其狀態ノ意ヲ表ハス語。メク 源、二、帚木 廿二 「門近キ廊ノ簀子だつモノニ尻カケテ」
同、同、同 三十五 「ヰナカ家だつ柴垣シテ、前栽ナド、ココロトドメテ植ヱタリ」
同、廿四、胡蝶 童子 (ワラベ)(ミヅラ)結ヒテ、(モロコシ)だたセテ」
枕草子、二、廿段「ヤスチカノ宰相ナドモ、若ヤギだちテ」

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最終更新:2025年02月24日 13:43