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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体 【5】応用 [1] 按摩指圧などと組み合わせ  (2) うつ伏せで按摩指圧と組み合わせ &size(24){&color(green){うつ伏せで按摩指圧と組み合わせ}} ------ #contents  今回は、先回に続いて、按摩指圧との組み合わせの例です。 今回は、うつ伏せでの基本的手順と、工夫を紹介します。 *(1)姿勢を変えて構いませんと伝える  うつ伏せでも、初めに「姿勢を変えたくなったら、どんどん 変えて構いません。ただし、ゆっくり動いてください」と声を 掛けておきます。  そして、姿勢が変わったら、その姿勢を良く観察し、その姿 勢を少し強調する皮膚や動きの操体をしていきます。特に、左 右差が目立つ所などに注目します。 *(2)ラクな「うつ伏せ」で、重さの操体  先ず、うつ伏せでラクな姿勢になってもらいます。首や手足 もラクな格好になってもらいます(写真1). &ref(DSCF1252.jpg)写真1  そして、左右の肩、左右の尻に、重さを掛け、4つの中から、 重さを一番掛けて欲しい所を選んでもらいます。選ばれた所に しばらく操者の体重を掛け、重さの操体をします(写真2)。 &ref(DSCF1253.jpg)写真2  この重さの操体で、うつ伏せの姿勢での大雑把な歪みが改善 できます。 *(3)拳や肘を使って肩背腰を按摩指圧+操体  次に、拳や肘を使って、肩や背中を按摩指圧していきます。 **1) 肩の按摩指圧  先ずは、肩です。受け手の頭の方に座ります。拳骨を作り、 四指の骨空(写真3)で、肩井、首の付け根、肩甲間部の上半 分などを指圧していきます(写真4)。 &ref(DSCF1257.jpg)写真3 &ref(DSCF1254.jpg)写真4  指圧をするときは、操者の体重を前に移動し、骨空に体重を 掛けるようにすると、力を入れずに指圧できます。しかも、力 で指圧するよりも、圧が安定するしブレにくいので、気持ち良 い指圧になります。  また、このときに、手首を回したり、横に振ったりして、動 診〜タワメ〜瞬間脱力を図1のようなリズムで繰り返すと、四 指骨空で按摩ができます。 &ref(momi-rythem.jpg)図1  それから、肩井が弛みにくいときは、 肘を頭の方へ移動し、 肩井の部分が収縮するような動きの操体を組み合わせると、比 較的短時間で弛みやすくなります(写真5)。 &ref(DSCF1255.jpg)写真5 **2)背中の按摩指圧+操体  次は、背中の按摩指圧に移ります。  先ず、受け手の背中の横、左手側に移動し、臍を受け手に向 けます。施術中に、体重を左右の足に平均して掛けるためです。 この方が安定するので、気持ち良い按摩指圧になりやすいし、 操者が腰を痛める可能性も減らせます。  その位置から、操者の肘〜前腕小指側を使って、頭の方から 腰の方へ、背中を按摩指圧していきます。  初めに左手を使い、指先を受け手の腰の方に向けて、操者に 近い背中左側を按摩指圧していきます(写真6)。 &ref(DSCF1258.jpg)写真6  次は、操者から遠い背中右側です。この時は、操者の右手を 受け手の右手側に付けると、受け手に掛ける体重の加減がしや すいです(写真7)。 &ref(DSCF1259.jpg)写真7  腰の部分に近付いたら、今度は、右手で、指先を受け手の頭 の方に向けた格好で、肘〜前腕小指側を使った按摩指圧をして いきます。初めは、操者に近い左側(写真8)、次に、操者に 遠い右側(写真9)を按摩指圧していきます。 &ref(DSCF1260.jpg)写真8 &ref(DSCF1261.jpg)写真9  肘〜前腕小指側で指圧する時も、力でするのではなく、操者 の体重を乗せていく方が、気持ち良さを感じてもらいやすいし、 効果も出やすいです。  また、肘を立てて、手首〜前腕を回転させたり横に振ったり して、動診〜タワメ〜瞬間脱力をリズム良く繰り返せば、肘で も、按摩ができます。  タワメの時に手首を極めると言うか、締めると言うか、グラ つかないように、しっかり固定し(タワメ、写真10)、それを、 次の瞬間にフッと弛める(瞬間脱力、写真11)ことを併用する と、より按摩らしい動きになります。 &ref(DSCF1281.jpg)写真10 &ref(DSCF1280.jpg)写真11  また、弛みにくい所が見付かったら、そこの部分の筋肉が収 縮するような操体を組み合わせます。  背中でも、横隔膜よりも頭側なら、腕を使った、肘の持ち上 げなどと組み合わせます(写真12)。このとき、狭くて肘が入 りにくいようなら、示指骨空などを使います。 &ref(DSCF1285.jpg)写真12 **3)腰殿部の按摩指圧+操体  腰でも、背骨に近い部分は、「2)背中の按摩指圧+操体」 の背中の腰寄りの部分と同じように、肘から前腕小指側で按摩 指圧していきます。  腰で、特に念入りにするのは、横側です。肋骨と骨盤の間の 脊柱起立筋の一番外側を、しっかり、按摩指圧していきます。 ツボで言えば、痞根〜腰徹腹ですね。先ず、操者側、次に反対 側。反対側をするときには、片手を下に付きます(写真13)。 &ref(DSCF1262.jpg)写真13  また、この時に、この部分が収縮するような動きの操体を組 み合わせると、弛みやすくなります(写真14、15)。 &ref(DSCF1286.jpg)写真14 &ref(DSCF1291.jpg)写真15  殿部の中央は、肘を立て、先端を大坐骨孔に入れ、指圧しま す(写真16)。この時も、 動診〜タワメ〜瞬間脱力をリズム 良く繰り返せば、按摩ができます。 &ref(DSCF1263.jpg)写真16  また、この部分が収縮するような動きの操体を組み合わせる こともできます(写真17)。 &ref(DSCF1289.jpg)写真17 **4)足の按摩指圧  次は、足の裏側から横側を、殿部に近い方から足先の方へ、 按摩指圧していきます。  先ずは、片手を仙骨の辺りに置き、受け手の左足大腿部の太 陽経〜少陽経を四指骨空で按摩指圧していきます(写真18,19)。 &ref(DSCF1265.jpg)写真18 &ref(DSCF1266.jpg)写真19  それから、下腿部を、示指骨空(写真20)で、按摩指圧して いきます(写真21)。 &ref(DSCF1268.jpg)写真20 &ref(DSCF1269.jpg)写真21  坐骨神経痛の人は、殿部中央が虚してフニャフニャズブズブ になっていることが多いです。  そういう時には、その部分を片手で皮膚操体をしながら、大 腿下腿の足太陽〜足少陽の硬い所を四指骨空で按摩指圧してい きます(写真22)。すると、殿部中央の虚が改善し、症状も 軽減します。 &ref(DSCF1293.jpg)写真22  左側の太陽経〜少陽経を足先まで按摩指圧し終えたら、次は、 右足の足陰経を、殿部側から足先の方へ、母指で按摩指圧して いきます(写真23)。 &ref(DSCF1270.jpg)写真23  大腿部は足厥陰、下腿部は足太陰が中心になりますが、それ 以外も経絡を辿りツボが出ていたら按摩指圧します。  それから、受け手の右側に移動します。このとき、左手を仙 骨から離したら、直ぐに右手を仙骨に当てるようにします。そ して、左手の拇指で、左足の足陰経を按摩指圧していきます (写真24)。 &ref(DSCF1272.jpg)写真24  次は、左手四指骨空などで、右足の太陽経〜少陽経を按摩指 圧していきます(写真25)。 &ref(DSCF1273.jpg)写真25 *(4)左右差が有れば調整  足の按摩指圧を終えたら、体の左右差が残っていないかチェッ クし、有れば調整していきます。  胸椎1番の辺りから背骨上を指を滑らし、正常でない感じの する所を探します。見付かったら、そこから横に指を滑らし、 華佗経、1行線、2行線などの左右差が無いか、調べていきます (写真26、27、28)。 &ref(DSCF1294.jpg)写真26 &ref(DSCF1295.jpg)写真27 &ref(DSCF1296.jpg)写真28  左右差が有ったら、指圧していき、ツボの底の筋肉の反発し て来る力が同じ状態になったときに瞬間脱力します。そうする と、拇指の力を殆ど使わずに、左右差を減らせます。 (この方法は、野口晴哉先生の整体操法の応用です)  仙骨まで終えたら、足太陽経の左右差も同じように調整して 行きます。 *(5)定番操体、左右差などが有れば  うつ伏せからの定番操体の動診をしてみて、左右差などが有 れば、それを強調する定番操体をしていきます。  うつ伏せからの定番総体については、[[術伝流操体no.17]]、 [[術伝流操体no.18]]を読み直してください。 *(6)鍼灸する人は、拇指を大切に  鍼灸をする人は、拇指を鈍感にしないことが大切です。拇指 を動かしたときに痛みが出る状態では、鍼灸の細かい加減が実 行にくしなりますので。  拇指の感性を保つためには、拇指やその近くの関節や筋肉な どに余り負担を掛けない方が良いと思います。そこで、按摩指 圧するときには、先回と今回に書いてきたように、骨空、肘、 膝などを利用すると良いです。  また、余り手や指の力を使わずに、操者の体重を利用した方 が、効果も出やすいし、気持よさを感じてもらいやすいです。  このとき、肘や骨空の方が、拇指に比べて、前腕の延長に近 いので、ブレにくく、つまり、力が横にズレにくく、ストレー トに操者の体重が乗っていきやすくなります。そのため、気持 ち良い按摩指圧になりやすいです。  また、手足陰経側や鎖骨首側のような筋肉の柔らかい所以外 の、背中や手足陽経などの筋肉の硬い所を、拇指で指圧する時 (写真29)には、拇指関節を保護します。例えば、拇指関節 を示指基節骨で押さえます(写真30)。 &ref(DSCF1284.jpg)写真29 &ref(DSCF1283.jpg)写真30  また、動きや皮膚の操体を組み合わせると、拇指やその近く の関節や筋肉などに余り負担を掛けずに按摩指圧の効果を上げ ることができます。    つぎへ>>>[[術伝流操体no.50]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>>このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.49]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、術伝事務局までメールをください。 よろしくおねがいします。 術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。    ) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
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