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自分で養生no.5 - (2020/01/31 (金) 15:29:11) のソース

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&sizex(3){&color(green){自分で養生no.5}}
&sizex(5){&color(green){カゼかなと思った時の食養と灸}}
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#contents
*1.はじめに
 カゼかなと思った時の食養や灸です。 

*2.具体的な方法
 私は、カゼかなと思ったら、以下を順番にしていきます。

 1,2時間で改善しなければ、次に進む感じです。夜寝ている
間は進めませんが。

(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
   自然海水塩を水に溶かして飲む


(2)手の親指小指の井穴に灸

   カゼに向く汁物を作って飲む


(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める

(4)葛根湯

(5)麻黄湯

**2.1. 手親指小指の爪に☓印、自然塩を溶かした水
 手の親指小指(左右)の爪にナイフで軽く☓印を描きます。
ごくごく軽くで、線が見えれば十分です。爪が割れるほど深く
は逆効果です。3時間位で消えてくるので、再度描きます。

 自然海水塩を水に溶かして飲みます。余裕が有れば、湯を沸
かして、湯に溶かした方が効果的です。

**2.2. 手親指小指の井穴に灸、カゼに向く汁物
 左右の手の親指小指の井穴に灸をします。透熱灸や手指用糸
モグサで熱く感じる程度。また、その後に、粒鍼(マグレイン)
をその8箇所の井穴に貼っておくのも良いです。
詳しくは>>>[[術伝流一本鍼no.65]]

 梅ショウ番、大根湯や、それに近い効果のある汁物を作って
飲みます。詳しくは>>>[[カゼのときの食養>http://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/286.html#id_a45710a2]]

**2.3. 喉が痛かったら、土踏まずを温める
 
喉が痛かったら、一番簡単なのは、靴下を2枚重ねにして、
1枚目の土踏まずの所に貼り付けカイロミニを貼ることです。
詳しくは>>>[[自分で養生no.6]]

**2.4. 葛根湯
 項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなければ、葛根湯エキス
顆粒を湯に溶かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)

 ただ、まぁ自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、
漢方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておくと良いでしょう。

 適用などは、以下などを参考にしてください。
[[「風邪には葛根湯」が効く人、効かない人>http://mainichi.jp/premier/health/articles/20161130/med/00m/010/006000c]]

**2.5. 麻黄湯
 項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなくて、かつ、手足など
の節々が痛むような症状が有れば、麻黄湯エキス顆粒を湯に溶
かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)

 これも、自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、漢
方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておきましょう。

 麻黄湯は、インフルエンザにも効果が有ることが知られてい
ますね。以下などを参考にしてください。
[[「麻黄湯」タミフルに劣らぬ抗インフル薬>http://mainichi.jp/…/…/articles/20161228/med/00m/010/017000c]]
[[インフルエンザに麻黄湯!飲み方の正しいコツ3か条!>http://informationnow.xyz/archives/15122.html]]

*3.おわりに
**3.1 カゼかなと思った時の対処をまとめると
 繰り返しに成りますが、私のカゼの対処は以下の順です。

(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
   自然海水塩を水に溶かして飲む


(2)手の親指小指の井穴に灸

   カゼに向く汁物を作って飲む


(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める

(4)葛根湯

(5)麻黄湯

 私は、幸いなことに、ここ10年位は、(3)までで済んで
しまうことが殆どです。

 夕方に発熱して、(2)までの対処をすると、翌朝には解
熱していることが多いです。夕方発熱・翌朝解熱を3日位繰
り返すことも有ります(年に2,3度)。

 (3)まで行くのも、年に2,3度位。

 (4)まで行くのは、年に1,2度位有るか無いかかな。

 (5)には至っていません。

 ただ、漢方に詳しい医師や販売員の友人から情報を聞いて、
念のため、葛根湯と麻黄湯は常備しています。

 また、季節別でのカゼの対処は、以下の本も参考に成ると
思います。

『風邪の効用』 野口晴哉著 ちくま文庫

 上記の野口晴哉先生関係のグループだったと思いますが、
20代に「達人は宵越しのカゼは引かない」という言葉を聞き
ました。40年して、少しは近付けたかなと思っています。

 野口晴哉先生は、背骨への行気法で1,2時間でカゼを経過し
たそうです。行気法とは真気を巡らす方法です。それも試み
てはいるのですが、未だに出来てはいません。私には、上記
した方法の方が確実なので、上記した方法を実践しています。

**3.2 カゼを軽く経過しやすい体に
 また、そのためには、普段から上衝や頭項強痛・項背強な
どを解消する習慣をつけると良いでしょうね。

(1)上衝を下げる
(2)頭項の強痛を弛める

 カゼなど上気道を経由する感染症は、漢方的には太陽病で、
代表的な漢方薬は葛根湯ですね。漢方に言う表位(太陽位)
は、上気道の有る場所の皮膚表面(主に背中側)ですね。そ
この皮膚や筋の状態で病状を判断したことに由来しているよ
うに思います。

「太陽之為病、脈浮、頭項強痛而悪寒」 『傷寒論』
(うなじにもシコりが出る)

「太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之」 『傷寒論』
(うなじから背中にかけて強くこわばる)

葛根湯:桂枝、麻黄、生姜、葛根、芍薬、大棗、甘草

「桂枝、上衝を主治す」 『薬徴』

 食養としては、
(1)には、香りの良いものが適しているようです。
桂枝(→シナモン)、ミント、シソ、柚子、

(2)には、味覚性発汗が良いようです。
唐辛子、大根おろし、ネギ、わさび、生姜、
それと、葛根などトロミが付くもの(腹で温かさが持続する)

 私は、昼飯は蕎麦です。特に、冬は、毎日昼飯を温かい汁
蕎麦にして、ネギや唐辛子(や大根おろし)を多めに入れ、
後頚部や肩甲間部から味覚性発汗するようにしています。そ
の後に風に当たって冷やさないようにすることも必要ですが。

 そして、肩凝り系の解消のためには、以下の操体などの運
動療法を習慣にするのも良いでしょう。

[[自分で養生no.1]]

 こうして、毎日、上衝を下げ、項背強を弛めているので、
カゼを引きにくく、引いても軽く経過するように思います。

 また、余裕が有れば、以下に書いた基本的な養生も身に付
けると、よりカゼなどを引いても軽く経過するように思いま
す。

[[養生生活の基本]]

 特に、頭寒足熱は、上衝を予防することに成りますから、
カゼ予防には大切と思います。

**3.3 質問などは事務局あてにメールを
 質問などは、術伝事務局宛にメールをください。


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*お知らせとお願い
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 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て 
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 
をしてくださる方を募集しています。

 くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。

 よろしくお願いします。

**感想・間違いの指摘など
 感想などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。
 
 間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。

 よろしくお願いします。

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