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自分で養生no.5
カゼかなと思った時の食養と灸

1.はじめに

 カゼかなと思った時の食養や灸です。 

2.具体的な方法

 私は、カゼかなと思ったら、以下を順番にしていきます。

 1,2時間で改善しなければ、次に進む感じです。夜寝ている
間は進めませんが。

(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
   自然海水塩を水に溶かして飲む


(2)手の親指小指の井穴に灸

   カゼに向く汁物を作って飲む


(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める

(4)葛根湯

(5)麻黄湯

2.1. 手親指小指の爪に☓印、自然塩を溶かした水

 手の親指小指(左右)の爪にナイフで軽く☓印を描きます。
ごくごく軽くで、線が見えれば十分です。爪が割れるほど深く
は逆効果です。3時間位で消えてくるので、再度描きます。

 自然海水塩を水に溶かして飲みます。余裕が有れば、湯を沸
かして、湯に溶かした方が効果的です。

2.2. 手親指小指の井穴に灸、カゼに向く汁物

 左右の手の親指小指の井穴に灸をします。透熱灸や手指用糸
モグサで熱く感じる程度。また、その後に、粒鍼(マグレイン)
をその8箇所の井穴に貼っておくのも良いです。
詳しくは>>>術伝流一本鍼no.65

 梅ショウ番、大根湯や、それに近い効果のある汁物を作って
飲みます。詳しくは>>>カゼのときの食養

2.3. 喉が痛かったら、土踏まずを温める

 
喉が痛かったら、一番簡単なのは、靴下を2枚重ねにして、
1枚目の土踏まずの所に貼り付けカイロミニを貼ることです。
詳しくは>>>自分で養生no.6

2.4. 葛根湯

 項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなければ、葛根湯エキス
顆粒を湯に溶かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)

 ただ、まぁ自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、
漢方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておくと良いでしょう。

 適用などは、以下などを参考にしてください。
「風邪には葛根湯」が効く人、効かない人

2.5. 麻黄湯

 項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなくて、かつ、手足など
の節々が痛むような症状が有れば、麻黄湯エキス顆粒を湯に溶
かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)

 これも、自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、漢
方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておきましょう。

 麻黄湯は、インフルエンザにも効果が有ることが知られてい
ますね。以下などを参考にしてください。
「麻黄湯」タミフルに劣らぬ抗インフル薬
インフルエンザに麻黄湯!飲み方の正しいコツ3か条!

3.おわりに

3.1 カゼかなと思った時の対処をまとめると

 繰り返しに成りますが、私のカゼの対処は以下の順です。

(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
   自然海水塩を水に溶かして飲む


(2)手の親指小指の井穴に灸

   カゼに向く汁物を作って飲む


(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める

(4)葛根湯

(5)麻黄湯

 私は、幸いなことに、ここ10年位は、(3)までで済んで
しまうことが殆どです。

 夕方に発熱して、(2)までの対処をすると、翌朝には解
熱していることが多いです。夕方発熱・翌朝解熱を3日位繰
り返すことも有ります(年に2,3度)。

 (3)まで行くのも、年に2,3度位。

 (4)まで行くのは、年に1,2度位有るか無いかかな。

 (5)には至っていません。

 ただ、漢方に詳しい医師や販売員の友人から情報を聞いて、
念のため、葛根湯と麻黄湯は常備しています。

 また、季節別でのカゼの対処は、以下の本も参考に成ると
思います。

『風邪の効用』 野口晴哉著 ちくま文庫

 上記の野口晴哉先生関係のグループだったと思いますが、
20代に「達人は宵越しのカゼは引かない」という言葉を聞き
ました。40年して、少しは近付けたかなと思っています。

 野口晴哉先生は、背骨への行気法で1,2時間でカゼを経過し
たそうです。行気法とは真気を巡らす方法です。それも試み
てはいるのですが、未だに出来てはいません。私には、上記
した方法の方が確実なので、上記した方法を実践しています。

ーーー 追記:2021.09.27 ーーー
 要は、自然科学的には、ウイルスの増殖に早く気付き、上
気道の出来るだけ上の方で、ウイルスの増殖を防げるかどう
かなんじゃないかなと思います。
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ーーー 追記:2021.10.26 ーーー
私は色々と試行錯誤してきましたが、40年以上もカゼ・イン
フル・新コロなどの上気道感染症で、現代医学を利用したこ
とは有りません。要するに、上気道での感染に早く気付き、
ウイルスの増殖を防げるかどうかですね。上気道で感染しウ
イルスが少し増殖した方が免疫が出来ますし。気管や気管支
や肺への増殖を防げる範囲で、感染するのが、一番理想的な
ように思います。

追記の追記:
ただし、今回の新コロ騒動でイベルメクチンを知り、40億人
近くに処方され、副作用も殆ど無く、色々ん症状に効くという
ことで、40数年ぶりに現代医学の薬を買ってみました。
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3.2 カゼを軽く経過しやすい体に

 また、そのためには、普段から上衝や頭項強痛・項背強な
どを解消する習慣をつけると良いでしょうね。

(1)上衝を下げる
(2)頭項の強痛を弛める

 カゼなど上気道を経由する感染症は、漢方的には太陽病で、
代表的な漢方薬は葛根湯ですね。漢方に言う表位(太陽位)
は、上気道の有る場所の皮膚表面(主に背中側)ですね。そ
この皮膚や筋の状態で病状を判断したことに由来しているよ
うに思います。

「太陽之為病、脈浮、頭項強痛而悪寒」 『傷寒論』
(うなじにもシコりが出る)

「太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之」 『傷寒論』
(うなじから背中にかけて強くこわばる)

葛根湯:桂枝、麻黄、生姜、葛根、芍薬、大棗、甘草

「桂枝、上衝を主治す」 『薬徴』

この辺りの条文の解釈については、以下も参考にしてください。
鍼灸漢方用語の術伝的解釈

 食養としては、
(1)には、香りの良いものが適しているようです。
桂枝(→シナモン)、ミント、シソ、柚子、

(2)には、味覚性発汗が良いようです。
唐辛子、大根おろし、ネギ、わさび、生姜、
それと、葛根などトロミが付くもの(腹で温かさが持続する)

 私は、昼飯は蕎麦です。特に、冬は、毎日昼飯を温かい汁
蕎麦にして、ネギや唐辛子(や大根おろし)を多めに入れ、
後頚部や肩甲間部から味覚性発汗するようにしています。そ
の後に風に当たって冷やさないようにすることも必要ですが。

 そして、肩凝り系の解消のためには、以下の操体などの運
動療法を習慣にするのも良いでしょう。


 こうして、毎日、上衝を下げ、項背強を弛めているので、
カゼを引きにくく、引いても軽く経過するように思います。

 また、余裕が有れば、以下に書いた基本的な養生も身に付
けると、よりカゼなどを引いても軽く経過するように思いま
す。


 特に、頭寒足熱は、上衝を予防することに成りますから、
カゼ予防には大切と思います。

3.3 術伝流鍼灸でのカゼ治療

 術伝流鍼灸によるカゼ治療は以下に書きました。

カゼの養生:術伝流一本鍼no.49



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最終更新:2022年02月15日 08:41