第5章 「大人」の階段 ― 受験戦士たちの休息 前編

1

私たちの間で何か「事件」が起きる場合、その発端となるのは圧倒的にこいつの……こなたの一言が
その引き金になることが多い。
こいつとももう、3年付き合っているから、その辺りは良く理解しているつもりだったけど、週末、
私の家でキョン君も交えた5人の勉強会、コーヒーや紅茶を片手に休憩している最中、こいつが
キョン君になにげない感じで、

「…ね、キョン。一緒にラブホに行こう!」

なんて抜かしたとき、思わず殺気立ってこう怒鳴ってしまったのを、誰が責められよう。
「何言ってんだこの野郎!」と。
キョン君とのその……エッチなスキンシップは、周囲に私たち以外の目がなくて、4人全員揃っている
時だけってのが、私たちの間で取り決めたルール。今の状況で個人での「色仕掛け」を解禁したら、
泥沼になるのは目に見えているからね。
こなたのやってるエロ画像添付メール攻撃なんかは、正直微妙なところだけど、「スキンシップ」では
ないというこなたの主張でうやむやにされてしまった。
で、あのみゆきが、こなたに続いてキョン君にこれをやったのを機に「画像攻撃」は解禁状態に
なっちゃった。携帯だと誰が見るか分からないから危険ってことで、PCのアドレスにたまに送ってる。

私らと同年代の子が、このテの写メを撮ってサイトに載せてるなんて話を聞いて、正直そんな子を
ちょっと軽蔑していたりしたけど、結局キョン君絡みでこういうことに抵抗がなくなっちゃったん
だから、私らも人の事は言えないわね……
といっても、やはり自ずから節度はきっちり持ちたいっていう気持ちもある。
「恋愛にルールなんかない」というのも確かに正論だけど、無二の親友で、なおかつキョン君への長い
片思い期間を共有した同志として、出来る限りフェアに勝負をしたい。そうすればキョン君が誰を
選んでも、みんな納得して祝福できるだろうし…ね。
それなのにこのアホは……よりによって私らの見ている前で、キョン君をホテルに誘うなんて!
本気なのか、揺さぶりをかけてるのか知らないけど、事と次第によっちゃただじゃ済まさないわよ。


2

「違うよかがみん。私もキョンと2人だけで行きたいのは山々だけど、私らみんなでラブホに
い か な い か って言ってるんだヨ。高校生の間に、1度は行っておきたいじゃん」
「う…ウホッ、いい提案」
「つかさ、ナイス突っ込みだよ」
こなた、つかさにあんまり変なネタを仕込むなよ。かがみにまた殴られるぞ。
……いや、俺も耳元で言われたときはちょいとびっくりしたが、こいつのいたずら好きは周知のこと。
オチがつくまで待とうというくらいの余裕は持てたぞ。
「かがみんはキョンのことになると沸点低すぎだネ。乳酸菌とってるぅ~♪」
「くそっ……」
こなたもその辺で、かがみをからかうのは止めておけよ。こんなことでマジ喧嘩になったら笑えんぞ。
「それで、その、ら……ラブホテルに行って何を……」
「そりゃ当然、エッチなことに決まってるでしょう。あの夏の日の感動をもう1度!」
……こなたのこの提案、普段なら一笑に付されるところだが、正直、俺は……
「まあ、高校生活も残り少ないし、受験生って立場だと行動に制約もあるし……こういうイベントは
やれるうちにやっておきたいのは確かね」
「お金いくらくらいかかるのかな」
「フリータイムの時を狙って、5人で割り勘にすればそんなにかからないと思うヨ」
「結構ストレスも溜まりますし、1日くらいはいいかもしれませんね」
おいおい、女性陣は一人も異議なしですか。良識派のみゆきまで賛成に回るとは!
それに、女の子は恥じらいが云々とよく言っているかがみ辺りは、反対しそうな気がするのだが……
「んじゃ、決定って事でいいネ、皆の衆?」
……おいこら、おまえら、俺の意見は一言も聞いてくださらないのですか。
これじゃSOS団で物事決める時と同じじゃないか。ハルヒの真似は推奨できんぞ。
「ん? キョンは異議あるのかな」
はい、まったく異議はありません。頑張って搾り出します。
「でしょ、だから聞かなかったんだヨ。ハルにゃんと一緒にしないで欲しいね」

「実は正直に言うと、さ……」
かがみが顔を赤くして、恥ずかしそうにこう言った。
「こなたから例のアレ貰ってから、なんかその……ちょっと、ね……」
はあ、例のアレ、やっぱりおまえらも情熱をもてあますのか。男と女の生理は違って、女はあまり
視覚的な刺激には重きを置かないものだ、なんて話をどこかで聞いたことがあるのだが。
「それが一般論として言えることなのかは、ちょっと分かりませんね」
「女の子にも性欲はあるから。そう断定するのは、ちょっと偏見入ってるよキョン君」
「性欲がなかったら、キョンとあんなことはしませんヨ(・∀・)ニヤニヤ 」
窘められちまった。スマン。いや、俺としては男の論理で、このまま突っ走って良いのかという
疑問がちょっとあったんでな。
「キョン君……あのね、指入れるとまだちょっと痛くて……だからまた舌でして欲しいかな、なんて」
「つつつかさっ! あんたねぇ……」
「やっぱり胸で達するというのは難しいのでしょうか。また試させてくださいね、キョン君」
「みゆき……あんたまで」
「……というのもまた女の子なのですヨ、キョン」
3年付き合っていても、こいつらにはまだ、俺の知らない一面がたくさんありそうだ。
やれやれ。


3

じゃ、いつ頃行くかは、まず最初は私ら女性陣に一任してくださいな、キョン。
「俺の予定とのすり合わせが、後にされる理由ってなんだ。流石に平日とかはムリかもしれんぞ」
……鈍いねぇ。男の子はいつでもオッケー、毎日が戦闘可能かもしれないど、女の子には
そういうことしたくても出来ない時期ってのがあるんだヨ。
4人いると、日程の調整って結構大変なんだよね。それともキョンはブラッディーなのが好きな
変態さんなのかな?
「キョン君……こういうことは、言わなくても察して欲しいな」
「重ね重ねすまんかった」
……まだまだ教育が足りないみたいだネ。育てゲーのごとく、私らの手でキョンを1人前の男に
育成しなきゃね。


4

「でさ、話は変わるけど、高校生の間に他にしておきたいことってあるかい?」
「受験が終わるまでは、あんまり大っぴらに遊びに行ったりは出来ないわね」
……卒業旅行とか、今度こそ5人で行きたいよね。
「ハルヒのヤツが、SOS団全員での卒業旅行を企画するらしいぞ。俺たちだけで行くならその後かな」
そっちも楽しみだね。ハルちゃん、また何か面白いこと考えていそうだし。
「ま、卒業旅行はともかくさ、もっとお手軽な感じのイベントはどう。校内でエッチするとか」
「ななななな……なに言ってんのよこなた。見つかったらヤバいわよ」
「あの……見つからなければ良いのですか、かがみさん?」
「どうかねキョン君は? 私らと制服エッチとかしてみたくないかナ?」
「やりたいかと言われればやりたいに決まってるが、ここで頷いたら、何か負けた気がする」
わ……私は、キョン君がしたいっていうならいいよ、恥ずかしいけど。でも全部脱ぐのは勘弁して
ほしいな。パンツくらいまでならその……なんとか。
「おー、つかさは大胆だねぇ」
「あの……身体に触れたりするくらいなら、あまり騒がしくしなければ図書室でも十分……」
わわ、なんかすごいお話になってるよ。どうしようお姉ちゃん。
「自分で煽っといて『どうしよう』もないでしょうが! キョン君、目を丸くしてるぞ」
「いやなに……俺も男だから、そういう提案には激しく惹かれるものがあるのだが……実際にやると
なると、細心の注意を払わないとえらいことになるぞ。受験目前に停学とか、洒落にならん」
「うんうん、人間素直が一番だネ。キョンもこれでリアルエロゲ主人公にまた1つ……」
「近づいてない! 近づきたくもない!」
好きな男の子を目の前にこんな会話してます。私たち、大人の階段を着実に登っています。


5

ホント、こいつらと居ても普通に、このレベルの会話が出てくるのがすっかり日常になってしまった。
朝比奈さんや長門とはどうやっても、こんな雰囲気にはならんし、ハルヒは言わずもがな。
夢のようなことだ、と言っていいんだろうな。少なくとも俺の周囲で、女の子相手にこのレベルの
会話を出来るヤツは俺以外に……いるかもしれん、古泉とか国木田とか。自惚れも程々にな。
ま、谷口のヤツには確実に勝っているだろう。
異性から素直に、真っ直ぐな好意を向けられるというのは、恥ずかしいけど心地良いものだな。
俺も過去を引きずって疑心暗鬼にならず、もっと早くこのことに気づければ良かったのだろうが……
ほのぼのとそんなことを考えていると、右から肩を叩かれた。ふりむくとこなたが……不意打ちか!
首に手を回し、ゆっくりと口付けをしてくるこなた。軽くて細くて……なんかいい匂いがする。
「こういうのっていいよネ。いかにもベタな感じでさ」
おいおいこなた、みんな見てるだろうが……と言いかけた俺の顔を、半ば強引に左に向けた奴がいる。
言葉を発する間もなく、かがみがすっと口を合わせてくる。口内にぬるっと柔らかいものが・・・舌!
こちらからも舌の先で押し返してみる。柔らかい、そしてなんか甘い。ボーッとしてると、気が
済んだのか、俺の肩に手を置いてかがみが唇を離した。
「油断大敵よ、キョン君。女の子は狩人よ」
いや、おまえみたいに可愛い狩人になら、喜んで狩られるぞ……なんて柄にもなく格好つけていると、
「ちょっとー、ずるいよ。こなちゃんとお姉ちゃんばっかり」
そんな声とともに、つかさが身体ごと俺の胸に飛び込んできた。そのまま逆らわずに
後ろに倒れると……鼻先がぶつかるくらい勢いよく唇をぶつけてきたと思ったら、舌をいきなり
ねじ込んできたのには参った。口の中につかさの唾液が容赦なく流れ込んでくる……
おいおい、先を越されて悔しいのは分からなくもないが、ちょっと苦しいぞ。
「ぷはぁ……はぁはぁ」
苦しかったのはつかさも同様らしく、息を荒げて唇を離し……って唾液が糸引いてるぞ。
「うわぁ……つかさが暴発したヨ」
あやうく俺のジョンも暴発するところだった。


6

こういう時、引っ込み思案な自分がちょっと、嫌になってしまいます。
こういう時、いつだって一番最後に取り残されてしまうのです、私。
キョン君と付き合うようになってから、私は以前よりはずっと、積極的になったと思っています。
でも、まだまだです。
……すっと立ち上がり、キョン君の下に足を向けます。
「おっ……真打登場ですかネ」というこなたさんの声を小耳に挟みつつ、私はキョン君の前に腰を
下ろしました。
ここで普通に口付けをして締めるのも、まあ、それはそれで良いのでしょう。けど……私は……
キョン君の肩に手を置いて唇を合わせると……私は左手でキョン君の右手を掴んで、
スカートの中に導き入れました。
内腿に指先が触れたとき、ぴくっとキョン君が反応したのが、肌越しに分かりました。自分の手が
私のどこを触っているのか、流石に気づいたのでしょう。
そのまま私は、キョン君の指先を奥へと導きます。私も無我夢中です。
キョン君の……おそらくは中指の先が、両腿の一番奥の部分に触れた時、私はゆっくりとキョン君の
唇を解放して差し上げました。
唇を離した後も、キョン君はしばらく呆然と、私の下着のクロッチの部分に指先を触れたまま
固まっていました。
ふふっ、どうですか、キョン君。気持ち良かったですか?
「みゆきさん……恐ろしい子!」
「ど……どんだけ~」
「キョン君っ! いつまでみゆきのスカートの中に手、突っ込んでるのよ!」
かがみさんの怒声でようやく我に返ったキョン君は、慌てて手を引っ込めました。


7

こなたの一言がきっかけで、何か凄いことになったわね。
……これでラブホなんかに行ったらどうなることやら。もしかしたら全員で一線を越えちゃうなんて
ことになるかもしれない。ハーレムエンドって……エロゲじゃあるまいし勘弁して欲しい。
「これじゃ、私ら4人の決着がつくよりも、キョンの方が先に壊れちゃうかもしれないネ」
いや、キョン君はなんとか踏みとどまると思う。それよりも……みゆきが覚醒しつつあるのが怖い。
女の私らから見ても可愛いし、一気にキョンを押し切れるだけのポテンシャルはあるからね。
「みゆきさんは、例の下着の一件で確実に一皮剥けたネ。キョンも何だかんだ言って巨乳スキーだし。
現状では一歩リードじゃないかナ」
正直なところ、私もそう思う。これ以上差をつけられないようにしなくちゃね。
そのためにも、何か強烈な一押しが必要だと思う。
となるとやっぱり、ここで大きなイベントは必要ね。頑張れ私!


8

俺は元々、自分から事を起こしたり、物事を独断で進めたりしていく性格ではないが、こなたたち
との関係においても、このように一方的に押され過ぎだ、我ながら。
みゆきの誕生日の時の例の演出も、俺にしちゃ思い切って、最大限の積極性を発揮したつもりだが、
「上手くいった」かどうかは微妙な所だしな。
こなたたち4人に押される、今の関係が心地良いのかといえばまあそうなのだが、男としてどうなのか
……とも考えてしまうのである、正直に言うとな。男心は複雑だ。
「おやおや、キョンは難しい顔して、何を考え込んでいるのかな~」
いや、どうもお前たち4人との付き合いでは、俺は終始押され気味だと……って、こなたっ!
「まー、それもいつものことじゃないかネ。キョンは女の子の尻に敷かれるのが上手いからねえ」
「キョン君に不意に抱きつかれたり、挨拶代わりに胸やお尻触られたりしてもね……」
「触られること自体は、別に良いのですけど、キョン君のイメージが……」
そりゃそうだ。俺もそんなことを平然と出来る男にはなりたくないぞ。それに女子にはそういうことを
あまりされたくない日ってのもあるだろうしな。なかなか悩ましいところだ。
「でも……キョ、キョン君になら別に触られてもいいかな」
「挨拶代わりに女の子のお尻を撫で回すキョン…か。言っちゃなんだけど似合わないネ、それ」
「気になるのでしたら、キョン君の方からも、私たちにアタックしてみますか、私はいいですよ」
……やっぱり、なんか遊ばれてる気がしてきたぞ。やれやれだ。


9

「時間を気にしすぎるのもあれだし、やっぱりフリータイム狙いで行きたいネ。5000円なら1人頭、
1000円で収まるし」
「でも、土日のフリータイムというのは短いところが多いですね……かといって平日は学校ですし」
善?は急げ、ということで、計画が持ち上がった翌週の土曜、こなたの家でネットで検索しながらの
作戦会議が持たれた。
決行日を来月、12月頭の土日いずれかというところまで調整して、後は具体的な細部をあれこれと
詰めている最中。
ホテル街をうろついていると補導されるかもしれないから、現地であれこれ迷うより、どのホテルに
行くかまで決めちゃった方が良くないかしら?
特にこなたとつかさが一緒じゃ、下手すりゃ小学生か中学生に間違われかねないし。
「ななななんですとー」
「ちょっと胸と腹があるからって失礼だネかがみん。後で覚えてろヨ」
腹ってアンタ……いや、私が悪かったわよ。謝るから話、続けない?
「でもかがみさんの仰るとおり、私たちは学生ですし、補導される危険性を避ける必要はあると
思います。どのホテルに行くのかまで、決めておいた方が良くないでしょうか?」
「ノンノンみゆきさん、あらかじめ決めておいても、狙ったところに一発で入れるかは分からないヨ。
人類皆助平、考えることは同じだしね……候補はこのホテル街でいいネ。ここからも十分離れてるし
知ってる人に見られるって事はまずないでしょ」
「往復の電車賃込みでも、2000円あれば大丈夫そうですね」
ディスプレイを覗きながら、私は動悸を抑えられない。男の子とラブホに行くためにあれこれ計画
してるという、この状況に少し酔ってしまっている。
……受験前にこんなことしていて大丈夫なのだろうか。私ら。
「なんかドキドキするね。お姉ちゃん」
「ん、つかさはもう濡れちゃったりしてますかネ。ま、スタンバイする前に、なんとか今月中に月の
お勤めの方を、ちゃちゃっと済ませちゃってくださいナ」
「う~、私が大丈夫なら、月末に行けるのに……ごめんね~」
「つかささん、仕方ないですよ。4人もいるわけですから」
無理言うんじゃないのこなた。こればっかりは自分の意思じゃ、どうにもならないでしょうが。
みゆきの言う通り、気にしなくていいのよ、つかさ。
それはそうと、どんな下着を着けていくか考えなくちゃね。思い切って新調するか!
「みゆきさんは例のヤツ着けてくるんだろうね……私らも気合入れなくちゃ。あ、あとつかさ、
キャラもののパンツとか止めなヨ。キョンのジョンが萎えちゃうよ」
「そんなの穿いてかないもん。可愛いの着けてくから!」
はいはいそこの2人、喧嘩しないの。じゃ、これで決定ってことで、今すぐキョン君の方に連絡して
オッケーね。土日のどっちがいいかは、キョン君の都合を聞いて決めるから。
「さすが仕切り屋かがみん。こういう時も頼りになりますなあ」
……おだてても何も出ないわよ。


10

「……ということに決めたけど、予定は大丈夫かな、キョン君」
分かった、それでいいぞ。で、曜日の方は土曜で頼む。日曜は親父とお袋が居なくてな……
妹を1人で留守番させるわけにもいかん。何を仕出かすか分かったもんじゃないしな。
「はいはい、お兄ちゃんも大変ね。こなたたちには私の方から伝えとくから、あと……」
思案するように、何かを言いよどんでいるかがみ。
こう言っちゃなんだが、今の俺たちの間に「言えないこと」ってのはないだろう。
思い切って何でも、言ってくれて構わんぞ。
「その…3日前からオ……とかしないでね」
ええっとな、よく聞こえなかったぞ、3日前から何をしちゃいけないんだ?
「だから……その、分かるでしょ。そういうことする前に、そういうことをあまりしないでって
言ってんのよ!」
すまんかがみ……「そういうこと」の内容をもっと具体的に頼む。
「オナニーするなヨ、玉袋パンパンになるまでちゃんと溜めとけって言ってんだヨ、キョン」
いきなり声の主が変わったので、思わず後ろにのけぞりそうになったぞ。おまえら一緒なのか。
「ん、今私の家にいるヨ」
そうかい、俺は今外歩いてる最中だ。あんまり驚かすなよ。
「こらこなた。アンタ、キョン君に何てこと……」
「かがみが恥ずかしがってるから、代わりに言ってあげたんじゃんか……キョンも話の内容から
ちゃんと察してあげなヨ」
……悪かったな。けどなこなた、お前、かがみに言わせようとしてわざと仕組んだんじゃないか?
「さて……なんのことやら、ふふん。ではそういうことなので、よろしくー」
「ちょ…」
かがみの声とともに携帯は切れてしまった。本当に相変わらず、仲の良いヤツらだ。
やれやれ。

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最終更新:2010年04月25日 22:02
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