注・・・五十音順です.

アームメモリー

腕に直接埋め込む,魔導通信機.これを身に付けるには,魔導の力が必要である.その代わり,身に付けた者同士ならばいつでもどこでも通信し合える.

悪魔

西の国に住みつき,古代魔法ペタグラの発動に精を注いでいる者たち.ハウスの動力炉を管理してもいるようだ.

アンセーヌ=ファブリーナ

「影を抱く女」の異名を取る,見目麗しい女性.クスフスとはエコール時代からの恋仲で,彼と共にエコールの書庫で書物を研鑽することを許された.ある日のこと,書庫の鍵を持った彼女は,書庫を密室にして,そこでクスフスと結ばれる.エコールを卒業した後は,彼女が幼少期からの疑問であった「心の在り処」を追い求めるようになり,鍵士という職業に就いた.クスフスとは,彼のハウスの中で,異界へと通じる洞窟の奥で再会する.クスフスの魔心眼により,今まで自分の心を覆っていた影が取り払われた時,彼女は心だけの存在になり,やがてクスフスの心と同化した.同化した後では,献身的にクスフスの理想郷を求める旅に同行する.

エコール・ノルマル・シュペリュール

古から現在にまで伝わる学術機関.卒業した人物は,フーリエ,ディリクレなどが挙げられる.クスフス,アンセーヌ,オルテガは同期生で,彼らは無事に留年することなく卒業した.尚,エコール・ノルマル・シュペリュールとは,フランス語で「高等師範学校」を意味する.実際にフランスにおけるものとは,全く違うもので,望月のオリジナル設定がある.第一期生フーリエは算術法「タイムアタッカー」を生み出し,ディリクレはそれに対する「思考の鍵」を生み出した.

オルテガ=ジャンクション

エコールにクスフスと落ちこぼれで入学した,クスフスのエコール時代の唯一の友.主に工学領域についての知識は詳しい男で,エコール時代では,理学領域に長けたクスフスと共にお互いの趣味として,星空の成り立ちや宇宙について熱く語り合うのが楽しみであった.しかし,同年期のアンセーヌとクスフスが先に結ばれ大人になったことを知り,クスフスとは一時的に仲たがいしたこともあった.そのせいでクスフスとは長い間離れ離れになったが,後にクスフス自身から,僕の理想郷を探す旅を始めるのに君の力がいるんだ,と語られ頼まれたおかげで友としての絆を再確認するが,その後クスフスから永遠の別れを告げられ失意のどん底に陥り,ヤケになって自分の弟子に生体改造をさせ,ミュレーゴとなり,クスフスのハウスにて彼の前に登場する.飛空挺ファンタズマゴリアを所有する.オルテガの性格は,時にはクールで時にはダンディで時には子どもっぽい・・・生体改造されても,それ以前の性格を失わない,特異な性質を持つ男である.

カイダニア渓谷

北の国と東の国の境界より手前にある,黄土色をした数百メートル級まで伸びきった岩柱が何本も連なる険しい渓谷.底は見えない程深まっており,かの渓谷を越えるには空を飛んでいくしか方法はない.

鍵士

生きとし生ける者全ての記憶を封じ,そして開放することもできる,「過去の箱庭」の鍵を持つことが許される者のこと.

過去の箱庭

この世に生まれた全ての者の記憶が流れ込む「異界」において,作為的にそれらの記憶を採って来て封じ留まらせることができる場所のこと.この過去の箱庭を管理できるのは,「鍵士」という職に就いた者のみである.過去の箱庭も異界にある.そして,ちょうどその異界が登場してきた時と同じくしてアンセーヌがこの物語に登場してきた.これは,一体何を物語っているというのだろう.

カモメ

異国語で「メーヴェ」と呼ばれる,一人乗り用の高速魔導ヴィークル.速力や小回りの利き方は種類などにも依るが,大体最高時速60キロで空を飛ぶことができる.動力は主に雷の魔導の力を利用している.使用者は,飛ぶ準備として,沢山雷の魔導を集めて,エネルギーを充填しなければならない.

簡易魔導調理具

カモメに内蔵された,魔導の力,主に火を用いた魔導を利用して作られた調理具.炊飯器,簡易コンロ,ケトル,等がそろっている.

記憶士

南の国に居住する,太古の人々の記憶を受け継がせることのみに生きている士族.

記憶士の少年

クスフスたちとは電影大工場で出会った,「記憶士」という士族に属する少年.成り行きでクスフスの理想郷を求める旅に同行することになった.何故彼は電影大工場に一人でいたのだろうか?この問いかけは,ストーリー後半を読み進めて行く中で非常に重要なものになってゆく.

起眼の世界

起きている時に感じる事象のこと.

北の国

綺羅の国,儀羅の国,竜の谷からなる地域全体の総称.

共鳴士

ピアノ・フォルテ市の第四階層にある,メトロノームタワーにしかいないという,希少な民.その主な役目は,万物が持つ固有の調べと共鳴し,記憶を紡ぎだすことである.そして,ピアノ・フォルテ市の心臓部の管理も微力ながらにも取り組んでいる.

綺羅の国

北の国に在する,魔導国家.国民は皆,魔心眼と呼ばれる眼鏡をつけている.綺羅の国の主な産業は魔導産業であり,魔心眼で造られた数々の魔導具を他国に輸出していることで国の富として在り続けている.綺羅の国は魔導産業が盛んだが,元々は天候,土壌にも恵まれていて農業が発達した国であった.農業から突如魔導産業へと移った背景には,この国に在する,ヘヴンズゲートに由来する.どうして綺羅の国にヘヴンズゲートなるものが出来たのか・・・.それはかの国を統べる女王が所有する史書に全て書かれてある.

儀羅の国

北の国でも最も北に在する,魔導産業が盛んな魔導国家.国民は,皆,ミュレーゴという一見ロボットのような姿をしている.綺羅の国とは違い,天候・土壌には恵まれておらず,年中雪が降り積もり,作物も育たないといった風である.統治形態は綺羅の国と同じく,王立制である.

クキカル様

南の国で人々の信仰の対象となっている青い神犬.クキカルは,かつて,綺羅の国の女王に仕える五人の使者を引き連れて,彼自身のハウスを旅していた.

クサラ

南の国に棲息する,草でできた生きもの.

クスフス=アテーナイ

【天外理想郷】の主人公.幼少期に「捨てる人」だった母親と,「否定する人」であった父親から「要らない子ども」として荒野に捨てられた幼少期があったためか,それが彼の性格を決定付けるものとなった.孤独を嫌という程味わい,遠い親戚に金銭面で援助され,エコールに入学した彼は,エコールで早くにアンセーヌと結ばれ大人になった.エコールを主席で卒業するも,行く宛てのない将来に絶望した彼は,人生の大半を,「なにもしない」ことで過ごしてしまう.幼少期の捨てられる前の甘き憧憬と自らの過去を顧みて,彼は突然として,「自分の理想郷」を求める為に旅立った.悪魔という存在に,眠眼の世界に組み込まれた偽りの過去を有するハウスの中で,彼は旅を続ける.

思考の鍵

エコール・ノルマル・シュペリュール第二期生であるディリクレが発見した,疲弊しきった脳を休める鎮静薬.三種類で構成されており,それぞれ,ウェルギリウス,ホラティウス,オウィディウスという.タイムアタッカーの対応策として生み出された.

書庫の鍵

鍵士アンセーヌがずっと持ち続けている,彼女にとっては宝物と言えるアイテムである.この書庫の鍵に指をつけ,魔導記憶語を唱えると,その鍵が最後に使われた場面へタイムトリップできる.ここでいう「書庫」とは,エコール時代に彼女がクスフスと書物を研鑽する際に使われた書庫のことである.アンセーヌが卒業する時,この「書庫の鍵」は,エコールの在学生に引き渡されるべきであった.しかし,アンセーヌは書庫を管理する書士に,自分の進路を相談し鍵士になりたいと言った時に,書士から「鍵士になるためには大事な思い出の鍵が必要だ.君の持っているそれを大切に持って行きなさい」と言われ,結局エコール時代からの鍵をずっと持ち続けていることになったのであった.

初等魔導

エコール・ノルマル・シュペリュールで魔学の授業で必ず身につけることが出来る魔法の内,魔法レベルが3までの魔導の力を指す.どんな魔法を使えるのかは,次の通りである.
【ドーガの魔法表】

生体エネルギー

生命体が,自身の活動をする為に,外部の環境と自身の間で相互に関係しあうためにやりとりされる,エネルギーのこと.これが正しく相互にやりとりされていると,その生命体は健康体であるとみなされ,生命泉が入り乱れ正しくやりとりできないと,その生命体は不健康体とみなされる.

生命泉

生命体の内側と外側を分かつ境界線にて,弧状に配置されている,生体エネルギーの噴出口.物質泉よりはるかに複雑に絡んで在しているため,視ることは出来ても操作することは困難を極める.よって,専門の秘術使いが必要である.

生命と物質の調和

オルテガがピアノ・フォルテ市の心臓部から盗み取っていたものであり,生命泉と物質泉両方を持つミュレーゴたちの大事な活動源.

タイムアタッカー

エコール・ノルマル・シュペリュール第一期生であるフーリエが発見した,数遊び或いは算術法の一つ.元々はエコールの数学者の間で話題とされていた算術法だった.それが,数学界の中で一大旋風を巻き起こし,ある一人の数学者が,この「タイムアタッカー」を数遊びとして子どもたちに普及できないか,と提案した.その提案は当時の社会に受け入れられ,タイムアタッカーは国中に広まった.それは社会現象にまでなり,各界から絶賛を浴び,フーリエは時の人となる.やがて「タイムアタッカー」という言葉は独り歩きし,
「タイムアタッカー=他にできることを捨て,時間を忘れてものすごく熱中できるもの」
という意味にすり替わっていった.
そしてクスフスたちが生きている今になり・・・.ディリクレが開発した鎮静薬によって,いくらかその意味は変わってきた.今は,脳医学が発達して,タイムアタッカーの意味も,大分違う解釈が与えられるようになってきたのである.今では専ら,脳医学の分野でしか「タイムアタッカー」という言葉は使われていなく,どう捉えられているかというと,
「タイムアタッカー=幻覚を感じる際に,精神障がい者が必ず使う言葉」
である.ということは,「タイムアタッカー」と何度も言ったクスフスは・・・.

タキオン

質量がマイナスの粒子.重力に反する粒子として,クスフスたちが卒業したエコール・ノルマル・シュペリュール歴代の理論物理学者の間では,度々論争に挙げられた.この粒子は,浮遊石の材料や,また浮遊石そのものを示す場合が多い.

電影大工場

電影とはビデオのことを指す.過去の歴史を映像として記録に残す為の技術が盛んであったこの工場は,今では,何者かによって廃屋になってしまった・・・.電影大工場は,元々は東の国を代表する一つの工業国家であった.過去の記憶を,動く絵―映像として記録できるだけの力があったところが,クスフスの精神世界であるハウスにある・・・ということは,この「電影大工場」は何を象徴したものなのであろう?もっと言うと・・・,ビデオとはラテン語の「vedeo」からの由来である.・・・「私は見る」という意味である.

天使

ヤントラフィールドに住み,古代魔法「ヤントラ」の発動に精を注いでいる者たち.

天空の食卓国

東の国で,ピアノ・フォルテ市に匹敵する大都市国家.ハウス中の「食」が集まり,ハウス中の「食通」,「求道者」が集まる場所である.食べることに限らず,とにかくありとあらゆるものを求めにやってくるものでごった返している国である.

天頂国

ハウスの天井に在り,神聖なる者が住んでいるとされる場所.だが,そこは訪れた者の記憶に共鳴していくらでもその在り様を変える謎の地である.

ハーモナイズ

共鳴士という士族たちによって行われる儀式.対象の固有の調べ(或いは音の響き)を見つけ出し,共鳴士がそれに共鳴することで儀式は完成を迎える.このハーモナイズをすることにより,共鳴士たちは,過去の箱庭に新たな記憶を紡ぎだすのだと言われている.

ハウス

過去の箱庭があらゆる者の記憶を封じたり開放したりできる場所であるのに対し,ハウスは「一人の者」の記憶を留まらせ,色々と操作できる場所である.また,過去の箱庭は異界に在するのに対し,ハウスは,人の深い精神世界に在するところである.

西の国

悪魔の住処,ハウスの動力炉管理所からなる地域全体の総称.悪魔と呼ばれる者たちが住みつき,ハウスの動力炉がある場所とされている.

バリナビーチ

クスフスがオルテガに出会った頃,初めて作ってもらい,飲んだカクテル.それ以来,【天外理想郷】に限らず,カクテル「バリナビーチ」は,"新しい友達ができる"というストーリー上の大きな展開のスイッチに必ず出て来るものとなった.しかし,どうやらバリナビーチとは良く知られているカクテルではなく,製法は作者の友人しか知らない.

ハンマー

ピアノ・フォルテ市で主に作られている共鳴具.形は,何の変哲もない,普通の木槌である.電影大工場とかつて交流のあったピアノ・フォルテ市は,電影大工場の産物である「ホログラム」と,自分らの都市の産物である「ハンマー」をセットにして,「いずれ来るハウスの探求者」,つまりクスフスのことを待ち望み,そして二つの道具を見事彼に渡すことができた.記憶士の少年を通じて・・・.このハンマーは,ホログラムとセットに使われることによって始めて,その役目を成す.

ピアノ・フォルテ市

東の国では,天空の食卓国に並ぶ大都市国家である.アップライトピアノがそのまま一つの建造物となって,そこに数千万人の多種多様な住民が住んでいる.ピアノ・フォルテ市は,大きく分けて四階層に分かれている.一番下に位置する第一階層は,ピアノ・フォルテ市の地下に相当し,かの市の心臓部とも言える何万本もの「弦」が張ってある.その数はかの市に住む住民の人数に等しいと言われている.第二階層は,都市の玄関口に当たり,砂漠の旅人を癒す宿屋や店は勿論のこと,市民の住宅もある程度並んでいる.第三階層は,中流階級の市民の家がごっそり軒並みを連ねていて,またピアノ・フォルテ市の主な産業である共鳴具生産を行なう工場も立ち並ぶ,市民の生活の基盤となっている階層である.第四階層は,ピアノ・フォルテ市の屋上に当たり,市を管理する施設があったり,共鳴士と呼ばれる数少ない民が住まうメトロノームタワーがあったりする.

東の国

電影大工場,ピアノ・フォルテ市,天空の食卓国,油田地帯,ヤントラフィールドから成る地域全体の総称.

飛空艇ファンタズマゴリア

主に風の魔導の力を利用して運転しているオルテガ専用の飛空艇.工学領域に長けたオルテガは,エコール時代に密かに尊敬していた,とある研究所の所長を習って,飛空艇の研究を始めた.しかし,完成間近にクスフスに永遠の別れを告げられたので,弟子に飛空艇と自身の生体改造を頼んだのであった.しかし,飛空艇を持つという夢は捨てることは出来ず,結局ミュレーゴの姿になっても飛空艇の開発に勤しんだ.そうやって出来たのが「飛空艇ファンタズマゴリア」である.名前の由来は・・・.生体改造時に彼が見たという,生と死における走馬灯に由来するのかもしれない・・・.

物質泉

物質の外側と内側を分かつ境界線にて,弧状に配置されている,物質としての均衡を保つために常に噴出される物質波の噴出口.生命泉よりは簡単に在しているが,それでも,ある程度心眼を鍛えた者でないと扱いが難しいと言われる.

物質波

物質として均衡を保つために物質から常に放出される波動.その物質波の出入りが窮屈になったり,過剰に放出されると,その物体は壊れているとみなして良いとされている.因みに実際の物理学で登場する物質波とは全く無関係である.

ヘヴンズゲート

北の国は綺羅の国に在る,清らかな心を持った者のみが通ることが許される,別名,「祝福のゲート」.

ぺタグラ

古より伝わる悪魔が発動に精を注いでいる魔法.これが発動すると,眠眼の世界と起眼の世界を完全に切り離し,眠眼の世界を孤立化させることとなる.

ホログラム

デフォルトは球形状をしているが,使用者の手の上に浮かぶと,その使用者の頭に浮かんだものそのものを映し出す魔導具.

マクンプ

綺羅の国の女王に使える,五人の使者の内の一人.その姿は,橙色をした,極端にデフォルメされたクマである.生命泉も物質泉も持たない,異界の者である.ハウスの中を旅するクスフスに何かと助言を与える.

魔心眼

あらゆる物体・生命体の,境界線を視て造ることができる魔導ゴーグル.物体なら「物質泉」,生命体なら「生命泉」という名の境界線を視て,その泉を実際に操作することができる.北の国は綺羅の国で土産ものとして売っていたところ,クスフスはそれを買い,竜討伐戦の際に,魔心眼がクスフスの眼にめり込んでしまったため,クスフスはかのゴーグルをかけずとも二つの泉を視て,造りまたは壊すことが可能になった.ちなみに作者は,クスフスが対象となるものを視ているときの彼の眼,或いは状態のことを,「魔心眼モード」と呼んでいる.

魔相

魔導の力を使う者は,それぞれ特有の,「魔導共鳴周波数」なるものがある.魔導共鳴周波数を自覚し,知ることが,魔導の力を使う者としての一番の心得だとされている.魔導共鳴周波数は,何も人間だけではなく,ありとあらゆるものが持っているものである.魔法を詠唱する者は,周囲のものや人物にあった周波数帯を探り,見つけ自らの周波数と共鳴させることにより魔導の力を高め使用するのである.この一連の行動のことを,「魔相を揃える」と言う.

魔導ヴィークル

魔導の力を起動力として用いた乗り物のこと.大きなものは飛空艇や魔導船などがあげられるが,一般的に「魔導ヴィークル」と呼ばれるものは一人用小型の乗り物のことを指す.

南の国

主に点在する記憶士の村,ハウスの最果てからなる地域全体の総称.南の国は地面がほとんど草で覆い尽くされており,「クサラ」という草でできた生きものが多数棲息する.

ミュレーゴ

鉄で基本の骨格が作られ,木で関節部分・端等細かい部分が作られた,魔導機械人.活動するために必要なものは,「生命と物質の調和」.儀羅の国に多くは住むが,実際は,クスフスの記憶世界,「ハウス」に迷い込んだ彷徨い人である.ミュレーゴは人外の姿をしていて,他人の記憶世界に自由に行き来できるという特性を持っているため,多くの人の記憶世界に登場する事に成り得る.

眠眼の世界

眠っている時に感じる事象のこと.

メトロノームタワー

東の国,ピアノ・フォルテ市の第四階層にそびえ立つ,漆黒の塔.この建物の中には,共鳴士と呼ばれる民が住んでいる.もっとも,実際に共鳴士たちが住んでいるのはかの塔の最上階で,下層には観光施設があると言われている.

ヤントラ

古より伝わる天使たちが発動に精を注ぐ魔法.これが発動すると,眠眼の世界が起眼の世界を,自己の精神世界にユニバースを取り込むこととなる.

ヤントラタワー

ヘヴンズゲートを通った者が,天頂国を行き来するために設けられた長い円柱状の光の束で,その円柱の最低部には,六方星が描かれている.

ヤントラフィールド

東の国の南部,大沼地の中のひっそりとした草原のなかにある,聖地.

油田地帯

東の国の中央部に位置する,地下に潜む白黒の油を噴出する地域のこと.

ユニバース

過去の記憶を留まらせ操作できるハウスに対し,ユニバースとは,新しい記憶を作ることができる場所のことを指す.

竜の谷

万物のありとあらゆる記憶が流れているとされる「異界」へと続く道の途中にある,一頭の竜が住まう谷.地面からは間欠泉が湧いて出ていたり,紫色の霧がかかっていたり,不気味な雰囲気を漂わせている.

ロイヤルナイツ

儀羅の国の王を守護するために編成された,ミュレーゴたちによる騎士団.剣兵,槍兵,斧兵,弓兵,騎馬兵にそれぞれ二人ずつ組まれている.

ロゼッタシステム

あらゆる言語を話すことができるように作られた,古代文明の遺産.チューブ状の鉄管を頭に当て,脳に新たな言語野を作るための道具である.







最終更新:2013年05月25日 15:14