1 始めに kat


 本書は制アルカの、初級から中級レベルの学習者を対象としたものである
 したがって、初めてアルカを学ぶ者にとっては入門書であり、中級者にとっては文法等を確認するための簡便な概説書であるといえる
 尚、学習者は言語学概論程度の言語学的知識を既習しているという前提で述べてある
 教科書的な要素が強いため、アルカという言語を分析研究したものではない。したがって目次の並びも学習しやすさを考慮してある
 本書の内容はアルカの文字や音や文法を始めとしているが、メインは文法である。それに加えて日常的に必要な項目や、アルカを学ぶ際に知っておくと理解の補助となるような文化的背景も記載してある
 いずれにせよこれは本格的な詳説書ではない。そのため、より詳しくアルカを学ぶのであれば詳説書を要する
 学習者の母語は意識せずに書いた。マスター原稿は日本語であるが、アシェットによって英語等に訳される可能性も考慮して日本人ひいきで書くことはしなかった
 日本人が読者という前提があれば日本人が習う英語から説明したほうが早い部分が多くある。代詞や関係詞では英語を使うと説明が便利である。ところが本書はどの言語に訳されても対応できるように作られたため、日本人ひいきで書かれていることはない
 どの言語にもということはアルカも含むわけであるが、その場合IPAなどの記号を使うことができない。したがってIPAなども使用しなかった

最終更新:2008年02月12日 19:26