関係詞は直前の
名詞を修飾するための
品詞である。直前の名詞を先行詞という。また、関係詞の後には必ず節がくる。この節を関係詞節という。先行詞は関係詞節中の動詞に対して必ず格を持つ。たとえば表の1段目の場合、
fianという先行詞は
lax-i miikという節中の
lax-iという
動詞の主格になる。このように、関係詞は先行詞と関係詞節を繋ぐだけでなく、先行詞の格が何であるかを示す効果もある。したがって関係詞は格の数だけあることになる。
関係詞は格と密接な関係があるため、格詞に接尾辞の
atを付けて規則的に作ることができる(表の3段目)。但し、それだと主格の関係詞は
ulat、対格は
onatになってしまう。だが主格と対格は頻度が高い。 ulat,onatでは長いので、
en,
unという短い形に変える(表の1段目と2段目)。
一方、先行詞と関係詞が同じである場合がある。
koa et ka kaat an axo-a(ここは私が遊んでいた場所だ)の場合、先行詞はkaである。関係詞も
ka+
atであるから、いずれにせよ
kaを由来としていることになる。このような連続は煩雑である。ゆえにこのような場合は先行詞と関係詞をひとつにまとめたほうが効率的である。
alも全ての格について先行詞を内包する関係詞を作ることができる。
alka,
alimなど、何でも作れる(表の6段目)。ところが例によって
ulと
onについては
alulと
alonとはしない。なぜならよく使うのでこれも煩雑だからである。そこでalulは
eaに、alonは
eiになっている(表の4,5段目)。
最終更新:2007年11月11日 22:18