keno /// / ~の \ sid:~の。所有や所属など、修飾を表わす語で、後にeに代わった。kenoは修飾語+keno+被修飾語の語順であった。たとえばnon keno hacmaで「私の勇者」の意味。だが、後に生まれた古アルカのeは制アルカのeと同じくkenoに対して順番が逆転している。これは古アルカの語順がSOVからSVOに変わったときに起こったことである \ [ pei ] \ ~の \ [ vetyolom ] \ eと同じ意味を持つ語で、語順がeと正反対になったもの。ふだんはeを使うので、特殊な場合にしか用いない。たとえば住所や年号などを言うときに使いうる。アルカでは住所は国名から書いていく。たとえばarbazard,arna,varfant,13の順である。これを日本語にすれば「アルバザード国のアルナのヴァルファント通りの十三番」である。そしてこの日本語をそのままアルカに読み換えたらどうなるか。「の」はeなので13 e varfant e arna e arbazardとなる。これでは書いた順序と逆である。そのため、eと語順が正反対な、日本語でいうところの「の」が必要である。そこで登場するのがkenoである。kenoは古アルカから続く語で、eの語順を入れ替えたものである。これを使えば上の例はarbazard keno arna keno varfant keno 13といえる。このように、上位概念から徐々に下位概念に進む記述法を取るものについてはeでなくkenoを使う。年号の場合、15|ruj|dyuは単にkoli ruj dyuとも読めるし、kenoを使ってkoli keno ruj keno dyuとも読める。時刻の表現も同じくkenoを使える \ アルカは上位概念から進めた方が便利な場合も、下位概念から進めた方が便利な場合も表わすことができる。日本語や英語だとこうはいかない。「の」の語順によって、名字が名前に先行する日本は同時に住所も国名から進む。どちらからも読めるということはない。英語の場合、名字を名前の先に述べる公的な場面では、姓名の間にカンマを入れるという操作をしているが、これだけではどちらが名前かとっさにわかりにくい。ところがアルカの場合、ekenoかで姓名の判断が容易に付く。ridia lutiaridia e lutiaとも読める。そして名字を先に言いたければlutia keno ridiaといえば良い。便利である \
最終更新:2007年05月08日 19:10