ひたり、ひたりと闇の中に響く足音。
金髪を獅子のたてがみの様に靡かせた青年が一人、静かに湖畔の縁を歩んでいた。
月光に照らされたその、逞しく精悍な顔付きは―――奇妙に歪んだ笑みで、塗り潰されている。
「まさかジョーカーじゃなく……正式な参加者として、書き手ロワに出る日が来るとはな」
そう呟いた青年は顔……正確には、青いバンダナで塞がれた右眼へと手をやる。
触れたその先に感じるのは、虚。
「しかもこの俺の姿……スタン・エルロンとはね。ご丁寧に右眼の損失まで再現するなんて、気が効いてるじゃないか」
そう言って青年……スタン・エルロンの姿を模したテイルズ2ndの書き手『
名無し』は、くつくつと笑う。
「さて……せっかくの書き手ロワ、しかも参加者枠としての参戦だ。
最大限に楽しませてもらうとするか……テイルズ2ndの書き手らしい、楽しみ方でね」
すっ、と名無しは右腕を前に延ばし……空を掴む様に、握りしめる。
突然過ぎる覚醒だった。
彼を囲む全ての世界が、一変した。
澄んだ水を湛えていた穏やかな湖は、赤黒く澱んだ血溜まりに変わり。
そよそよと夜風に靡いていた木々は、腐臭を撒き散らす肉片を葉と成し。
青いバンダナに覆われていた筈彼の右の眼窩は、暗く、深く、虚ろな、姿を露にし―――
突然過ぎる覚醒だった。
湖畔に佇む一人の青年。
穏やかな水辺、夜風にそよぐ青々とした木々。
先程に変化した世界の面影など全く残さず、世界は元の姿を成す。
「……フォルスを使うのは、問題ないな」
心の力―――フォルス。
テイルズシリーズの一つ『テイルズオブリバース』に存在する異能力の名。
『テイルズオブディスティニー』の主人公であるスタンの姿を取っていたとしても、名無しの本質は全てのテイルズシリーズを愛する、テイルズロワ書き手。
「書き上げてやろうじゃないか、テイルズ2ndの書き手として……
楽しい楽しい、鬱とグロの話をさ」
【一日目 深夜/静岡県 浜名湖付近】
【名無し@テイルズ2nd】
【状態】右眼損失
【所持品】不明支給品1~3
【思考】
1.鬱とグロを作り上げる。
2.鬱とグロの為なら、残虐描写(殺害)は躊躇わない。
※外見はTODのスタン・エルロン(右眼損失)です。
※特殊能力:鬱のフォルス
自分から一定範囲内の景色、描写をグロい物に変える。
また、傷口などもグロさが数倍に見える様になる。
名無しに近付く程、グロ描写は悪化していく。
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最終更新:2009年03月16日 12:57