ながされて藍蘭島エロパロSS

 

 

 

『寝取られて』 第20話

 

 

 

 

 

 

 

  1

 

 

 神社へ足を運ぶ度に白リボンの少女がまぐわいを盗み見ていたことは、ぱん太郎も端から気が付いていた。最後の生娘でなければ何の躊躇いもなく障子をぐわりと開けて淫逸な営みの中へ引きずり込んでいたかもしれない。また、覗くのを止めていれば、もっとあからさまな手──夜這いやまちに呼び出させるなど──に変えて、強引にも我が物にしようとしていたかもしれない。

 だが──あやねは性の観察を一度たりとも欠かすことはなかった。

 普段は行人一途でこちらなどには興味ない態度を見せてはいても、他の娘たち同様、性行為が気になって仕方ないんだな──と、ぱん太郎はその心の内を看破してほくそ笑んだものだ。セックス中に見物人が湧くのは日常茶飯事なので、感づいていない風を装うのは慣れたものだった。いくらでも見学すればいいと、屋敷が竣工した後も幾度となく巫女一家の住まいへ出向いたのである。

 しんと静まり返った夜半、まちとちづるが悶え狂うまで責め抜いて白リボンの少女の私室へ尽きることのない嬌声を届けさせる。すると、ほどなくして室外に気配が現れる。本人は息を潜めているつもりだろうが、覗かせるためにわずかに開かれた障子の隙間から人影がちらちらと見えていた。

 時にぱん太郎が抱く巫女の数が三人に増えることもあった。まちの双子としか思えない容貌のやしろという白髪女。ぱん太郎には彼女を抱いた覚えはなかったが、やしろが初めて彼の前に姿を現した時、既にその瞳にはすまし顔では抑えきれぬ情慾の色彩が浮かんでおり、まちに似て表情が読み辛くともその眼差しを覗き込んだだけで我慢しきれずにやって来たのが彼にはすぐ解った。抱かれた時の心地が忘れられず、股が濡れるままにからだが疼くままにぱん太郎の元を訪れる女などもう数えきれないほど接して来ている。「ボクに抱かれたかったら、自分から脱ぐのん」と余裕ぶった口調で命じると、果たしてやしろはやや屈辱めいた表情に羞恥の色を浮かべながらも巫女衣装をするするとその場に脱ぎ落とした。まち同様に美しいからだであった。ぱん太郎が拡げた腕(かいな)の檻に夜蛾のように吸い込まれると、やはり触れる前からアソコはしっとりと濡れており、愛撫が始まればたちまちにまちやちづるに負けない甘い吐息で喘ぎ、細いからだを切なく震わせて啼いたのである。本番になると初めこそぱん太郎の肉棒の巨(おお)きさに苦しそうであったが、小柄であっても豊満なからだは数十分も経たないうちに打ち付けるような深い抽送も滑らかに迎え入れられるようになり、そこからは演技のない喘ぎ声と悶え方の連続となった。狭い肉洞も明らかに処女ではない肉のこなれ方、蠢き方であったので、それならばと激しく責め上げて繰り返し膣奥を小突くと、銀髪の巫女はビクビクとからだを震わせながら望むものを得たように声を張り上げ、何度も嬉悦の頂点に達した。まちとは違い明らかに男を知っていた。里を不在にしていたり、外に住んでいたりする女がまだ幾人かいることを耳にしていたぱん太郎は、それならば遠慮はないとまちとちづるにも手伝わせてやしろをさんざんに喘ぎ悶えさせ、「ボクに抱かれるからにはキミも孕むんだからね♥」とラストスパートをかけながら言うと、「えっ、ええ、ええッ──これ、これえ──今度は──本ものぉ……ッッ♥♥!!!!」とやしろ自身も腰の動きを合わせながら淫らに喘ぎ、痺れたように震えながら暴力的なまでの膣内射精を受け止め、理性が爆ぜた惚け顔で感じまくっていた。以降、やしろは月に数度の割合で顔を出している。

 ……巫女たちの艶声が妖しく乱れ咲く享楽、肉慾、生殖の刻を過ごしていると、毎回必ず部屋の外に感じるあやねの気配。いっそこのまま仲間に加えて一家全員仲良くしてしまおうかと思ったことも多々ある。この残るたった一人の生娘も犯したい。男を知らない最後の女洞に己が肉棒を突っ込み、さんざんに掻き回して我が物にしたい。それでお終いにしてもいいじゃないか、と。が、そこは最終最大のお楽しみを早々に潰してしまうということでグッと堪えていた。

 あやねの方もいつもはぱん太郎を忌避している風であったが──覗き見を重ねるということは、年頃の娘として、適齢期の女として、異性絶無の特異な環境下で育った世代の一人として、男女の営みに興味がないわけがなかったのだ。皆が皆夢中になっているのであれば尚更に。

 行人とあやねの眼前ですずの正体を隠しながら犯すなどという企みを設けたのには、すずまでもがぱん太郎の肉奴隷と化しているのがバレるかもしれないというスリルを楽しみたかった側面もあるが、あやねが行為中の自分と直に向き合った時、果たしてどういう態度を取るのか興味があったからでもある。これまでも濃密なセックスをたっぷりと見せつけてきた。彼女は気付かれているのも知らず熱心に魅入ってきた。自慢の逞しい大肉根とずっしり重い陰嚢、女悦の大海に誘(いざな)う濃密なセックス、淫蕩な責めに喘ぎ悶える女たちの姿、心底気持ち好さそうに中出し種付けさていれる姿などなど──あやねはその眼(まなこ)にいやというほど収めてきた筈である。

 男という存在に金銀財宝以上の価値がある環境を利用し、彼に隷属するようになった女たちを利用し、最後の処女に性的好奇心の糸を少しずつ絡めて手繰り寄せる。あやねの心がけ一つで簡単にプツンと切られてしまう可能性も大いにある迂遠な試みだったが、別段失敗に終わっても構わなかった。既にあやね以外の全ての肉壷を好き放題に使えるようになっているのだから、ぱん太郎に焦る気持ちはない。毎日女にも食べ物にも困らない酒池肉林の生活。先ほども胸から上を布団で隠していたためバレなかったとはいえ、すずですら行人の目の前で淫汁がしとどに溢れる極上の蜜壷と化したマンコをぱん太郎に深く突かれまくり、たまらずに大きな艶声を張り上げる寸前の有り様であった。すずとぱん太郎、交尾中の二人の下半身は生殖関係にあるつがいの親密さを躊躇いなく行人に見せつけていた。そして──行人が意識を失った後ではあるが──彼の前でぱん太郎の種付け中出しを、ドクンドクンと際限なく脈動し続ける肉棒の射精を、すずは歓喜と官能に包まれながら膣奥で受け止め、射ち終わるまで行人を見やらず、ただただぱん太郎の子種を膣奥へ、子宮へと吸い取り続けたのだ……。

 現状でも充分過ぎるほど上手く行っている、とぱん太郎は自若に考える。堕とした女は一人残らず自分との中出しセックスの虜となり、あやねへ回す時間を作るのも難しいぐらいだ。それに彼女への企てが不調に終わったとしても、だからといって行人との仲が急速に深まることもないだろうと見越していた。

 村娘たちと親密な距離にいるくせに、まったく脅威にならないもう一人の男。だが、彼を慕っていた少女たちの恋心を肉慾にまみれたセックスで溶かし落とし、代わりに淫乱の泥を塗りに塗り込めて生まれ変わらせ、引き返せないほどの色狂いに堕としてゆく行程は類を見ないほどの愉悦に満たされる。それが許されている極楽のような環境。今では喧嘩より楽しいほどだ。あやねを陥落させるまでは彼女たちを開発し続けてより従順で淫らな雌奴隷に仕立て上げていればいい。あやねへの工作が上手くいかなくとも、どうせ彼女もこの島からは逃げられないのだ。ゆっくりと囲いを縮めながら追い詰めていけばいいと思っていた。

 ただ、そうではあっても、覗きを止めないあやねの心を吸い寄せ続ける自信は十ニ分にあった。

 

 ──しかし。

 

 まさか少し見つめられただけで気をおかしくして股を開き、己の性器を開いて見せ──好きな男の前で好きでもない男の肉棒を舐め、大量の精液を全身に浴びせられて肌に塗り込められて興奮を覚え、そのからだの隅々まで愛撫されることを許し、クンニまで拒まずに何度も逝ってしまうとは──さすがのぱん太郎も予想していなかった。

 どうやら彼が考えていた以上にあやねへの“追い込み”は成功していたらしい。今まで性の世界をまったく知らなかった村娘たちにとっては、ぱん太郎とのセックスは既存の価値観を打ち壊してしまうほどの劇物らしいので、それを観察し続けたあやねもご多分に漏れず無意識にかなりの影響を受けてしまっていたのだろう。彼女に限らず色事に入ると淫らに変貌する娘たちを見れば納得もいく。そんな好色ぶりを植え付けているのは他でもないぱん太郎本人であるが……。

 梅梅は他の娘たちと違って初めから性知識を持っていたが、男を知る前は恥ずかしがり屋で赤面しまくりの愛らしい娘であった。それが今では大人顔負けの色香とアソコの具合を持ち、セックスもかなり上手くなった。ぱん太郎に媚を含んだ流し目を送り、恥ずかしげもなく裸体や局部を晒し、細い肢体に信じられないほどの妖艶さをまといながら、時にぱん太郎が受け身になるほどのリードをするのである。

 行人は梅梅がそれほどに変わり果てているのを知っているだろうか。共に暮らしているすずがもう百回以上も中出しを──男を知っている大人の女たちに言わせれば一発で十人並み以上の量と濃さがあるらしい──味わい、今では行人の傍らにいる時は決まってぱん太郎の精子を胎内に溜め込んでいる状態なのを知らないのは確かなようだが。

 この村に男が一人でも残ってさえいればこんな事にはならなかったかもしれない──と、ぱん太郎は幾分、行人を気の毒に思ってしまう時もある。そうは言っても、少年との恋を淡々と育んできた無垢な少女たちを貞操の欠片もない淫乱肉便器に作り変えてゆくのを止めるつもりは毛頭ないが。

 

 そして今。

 

 相変わらず昏睡したままの行人を見下ろしながら、あやねはぱん太郎と共に真裸で膝立ちになって後ろから貫かれようとしていた。既に入念な愛撫でトロトロにほぐされたアソコには亀頭が半分以上埋(うず)まり、大陰唇に包まれるようにして膣口を圧迫していた。

 行人は手を触れたことさえない女の園への入り口。あやねはぱん太郎に腰を掴まれて逃れられず、その太い腕を後ろ手で支えにしていた。お互いの性器粘膜が昂奮でズクズク、ドクドクと熱く疼いているのが分かる。童貞ならばこのお預け状態だけで暴発してしまうかもしれない。肉体に先んじてつがいとなった二種の体液の混ざり汁が隙間からタラタラと溢れ、お互いの内股まで濡らしていた。肉体同士が求め合っている証。期待と不安、昂奮と情慾が入り混じった表情のあやね。決して肉付きが良いとは言えないが美しい円錐型を描く小さな乳房は深く上下し、昂奮で乱れた呼吸は収まることがなかった。

 今この瞬間、少女は男を求めていた。足元に転がっている行人ではなく、後ろから繋がろうとしているぱん太郎を。言わされたとはいえ、少女は自らの言葉で入れてください、とさえ口にしたのだ。もうぱん太郎の掌(たなごころ)の上であった。後は仕上げを御覧じろ、このまま腰を押し進めるだけであった。

 まだ乾ききっていない精液と汗でぬめるあやねの肌は、行灯の乏しい明度で頽廃的な光沢と陰影を演出していた。その肌からは閉め切られた薄暗い部屋に充満する瘴気の如き性臭にも負けない、オスの慾望とメスの昂奮が混ざり合った背徳の匂いが立ち昇っている。

 愛しく想っている筈の少年がすぐ眼前で倒れているというのに、少女の双眸は正気を失ったようにいやらしい物欲しさで満ち、ぱん太郎と繋がろうとしている己の部分を注視しているだけ──

「あやねちゃんの初めて……ボクが貰ってあげるからね♥」

 耳元でそう囁かれると、
「──あぁ────♥」
と、少女は嘆きにも聞こえる昂奮で震えた吐息をついた。亀頭を咥えている肉貝がキュッと締まる。疼くように熱く痙攣していた。ぱん太郎の腕にはあやねのからだの震えが伝わってくる──不安からくる緊張と、それに負けない本能の希求。ぱん太郎は村娘たちに処女信仰が無いのを承知している。性に未熟な彼女らは初めては好きな人に捧げる、などという考えにすら至っていなかった。処女をいただく宣言をしたのはぱん太郎自身の愉悦のためであった。無論、初めてどころかすべてをいただくつもりである。

 少女のとは小石と岩ほども違う己の腰回りにぱん太郎は軽く力を込めた。

「はぐぅッッ!!」

 いよいよこの時が来た。剛塊が狭い孔の内部に押し入ろうとみちみちと肉を割く感触──だが少し進もうとしただけですぐに行き止まりのような固い反撥に当たる。懐かしさすら覚える未通女の強い抵抗。オスとして最高に昂奮する瞬間だ。構わずに腰を押し進め、固くとも熱く濡れた肉の中にずぶずぶと分け入ってゆく。村娘たちの処女を一人残らず頂いて来た男は、初めて貫く時に躊躇っても余計に大きな痛みを与えてしまうことはとっくに心得ていた。

「ッッ────────!!!!」

 鋭い悲鳴と共にあやねの背が折れ曲がりそうなほどしなう。全身の筋肉が痛みに痙攣する。

 

 こうして──

 

 村で最後の処女膜も、行人ではない男によって破られたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  2

 

 

 ついに。

 すべての村娘を我が物にした────!

 

 

 行人の最も近くを取り巻いていた九人の美少女。その中でただ一人の処女である──いや、もうあったという過去形だ──あやねの膣内は、今までの娘たち同様に苦しいほどの狭隘さであった。だが、肉棒が灼け焦げてしまいそうなほどの熱気を帯び、この年頃特有のまだ成熟しきっていない瑞々しさに溢れた弾力具合が存分に感じられる。そして何より──同時に蜜液で濡れぼそっているのがはっきりわかるほど奥までヌルヌルにぬめり、男を迎え入れるための柔らかさが既に出来上がっていた。

 つまり、やはりは……ぱん太郎を待っていたのである。

 しかし、それより何よりも、東方院行人とこんな関係になってもおかしくないほど接近していた娘たちの奪取を完遂したという、最高の歓喜材料────!!

(のおおおお……! コーフンで今すぐ出ちゃいそうのん……♥!)

 狭い膣を破裂させんばかりに巨棒がさらに膨張し、胎奥に埋(うず)まった亀頭の先からビュッ、ビュッと我慢汁が噴き出す。それだけで普通の男の射精並の勢いと量があった。我慢汁は早速あやねの子宮の入り口にもかかり、射精時にも劣らないその粘っこさは、ひと噴き分だけで何千万何億の元気な精子が詰まっている証を誇っていた。処女膜を破られてから十秒もたたないうちに、ぱん太郎の生命力横溢な精子があやねの子宮内に入り込んでゆく。ぱん太郎は抑えきれない先走りが噴出しているのを感じていたが、あやねはただただ痛みに耐えるばかりで気付いていないようであった。

 これでもう、東方院行人は彼女たちの誰の初めての男にもなれないのだ。九人すべての膣と子宮がぱん太郎の肉棒と子種によって穢された。

 その当人はと言うと、繋がった二人の足下で情けなくも眠りこけている。破瓜の血がかかってもおかしくないほどの近さであった。実際かかっているかもしれないが、薄暗くて判別はできない。起きていないのが非常に残念だったが、かと言って逃れられはしない。まちがどこかに潜んでこの光景を眼中に収めており、後に夢で見せる算段になっているのだ。

 行人と親愛の情を通じ合わせていた村でも目立って美しい娘たち──すず、まち、ちかげ、りん、ゆきの、梅梅、しのぶ、みちる。そしてあやね。

 

 全員を奪った。全員をだ…………!

 

 しかも一人として瞭然とぱん太郎を拒んだ娘はいなかった。正確には拒みきった娘はいない、であるが。梅梅やりんは〈花〉を嗅がせ、すずは丸め込み、あやねは当初はっきりと断っていた──が、皆、結局は快楽の炎で悪感情を焼却させてしまったのだ。

 現在、梅梅は自分から二人目を求め、りんは安定期に入ってそろそろ性交を再開しようかと話しており、すずはぱん太郎との爛れたセックスに嵌り出していつ新しい生命を受精してもおかしくない状態で行人と暮らし、あやねもこうしてぱん太郎に処女を捧げた。

 この美少女たちほどには行人と近付きになれていなかったものの、他の村娘たちも劣らぬ可愛さや健康的な肢体の持ち主であり、抱き心地の悪い娘は一人としていなかった。彼女らも多かれ少なかれ少年に恋心を抱いていて……そして悉(ことごと)くぱん太郎の前で股を濡らす女となっているのだ。

 ほんの一年前まで夢の桃園の中心にいたのは東方院行人で、ぱん太郎は蚊帳の外の存在であったが、今やその立ち位置は完全に入れ替わったのだ。

 いや──まだ辛うじてあやねが経験不足のまま行人と行為に至れば、初々しさも出るかも知れないが……ぱん太郎にそうさせる気は更々ない。

 この白リボンの少女にもこのままセックスの快美をとことん学ばせ、他の娘たちのように肉慾の奈落に堕とし込み、マンコで逝く気持ち好さを覚えさせ、そうして色狂いを刷り込み、孕むままに子供を生ませるつもりである。

 その第一歩として初めて男を迎えたあやねの肉洞は、ぱん太郎が予想していたよりも遥かに滑らかに彼の巨根を呑み込み、細身のからだで三分の二ほども咥え込んでいた。上々の滑り出しであった。

「ア──グゥッ────いっ……痛い…………!」

 結合部に隙間などないように見えたが、赤い血がプツプツと滲み出て肉棒を伝う。からだを強く小刻みに震わせ、苦しそうな表情で訴えるあやね。だが、ぱん太郎は背後から冷静にその様子を観察していた。処女はほぼ決まって痛がるものだし、彼の巨根であれば尚更だ。苦痛が耐え難くいつまでも続くのであれば中止する必要があるが、そこを見極めねばならなかった。

 〈花〉には女を“その気分”にさせる催淫作用と共に女性器の緊張や痛覚を和らげて弛緩させる効果もあるらしく、どうりで手っ取り早く花粉を嗅がせてモノにした娘たちは初めてでも丸太のような肉棒を受け入れきれたはずだ──と、ぱん太郎が知ったのはだいぶ後になってからである。ちかげが持ち前の探求心を発揮して──自らや母親のしずか、ゆきのなどを主な被験者にして──色々と“研究”したのだ。その成果は抜群で、三人ともぱん太郎の前では理性を喪うほどの立派なメス奴隷に変わり果てた。西端の岬に建っている特異な造りの館の中で、どれだけちかげとしずかに〈花〉を嗅がせて母娘丼を楽しんだだろうか。この親子は眼鏡を掛けて知的な雰囲気をまとっていたが、ぱん太郎の肉人形となっている時の浅ましさたるや、他の女たちに劣ることがない。上の口で行人や夫への謝罪の言葉を紡ぎながら、下の口は嬉々としてぱん太郎の肉棒を咥え込み、好き放題に膣内射精されて悦び絶頂するのである。

 村に知れ渡る前に梅梅以下妊娠第一陣を籠絡できたのは〈花〉の功績が大きい。最年少のゆきのは再来してからだが、〈花〉が無ければぱん太郎との性交は不可能だったかもしれない。今回は念のため最後の一本を持ってきていた。入り用ならば出そうとは思っている。

 ただ、以前とは違って女たちが極めて協力的な態度になり、また魔法の媚薬に頼ることにも物足りなさを覚え出したぱん太郎は、本当の意味でセックスを楽しむためにも彼女たちが巨根に慣れるにつれ徐々に〈花〉の使用を控えていっていた。前戯に時間をかければ女は喜ぶし、食べごたえのある肢体ぞろいの彼女たちへのクンニはまったく苦にならないどころか、美しい肢体や淫蜜の甘味さも相まっていつまでも啜り舐めていたいぐらいだ。挿入前からアソコをグチョグチョに濡らして乱れ、あちらから挿れてとねだる痴態を眺めるのも大いに愉しい。女を本気で悦ばすことが出来れば結合時の満足度や一体感の深さなどにも果てが無くなる。体力には相当な自信があるし、性慾は底なしに湧いてくる。陰茎も萎えることがない。一日じゅう濃密に交わり続けてやっと躰に疲労感を覚えるぐらいだ。ぱん太郎を先に音を上げさせる女などいなかった。

 本質的に男に飢えている村の女たちは、“優しさ”を多めに、時に荒っぽく“男を見せて”やれば、概ね満足してコロッと参ってしまう。全く以てなぜこんなに簡単に女がなびく絶好の環境で頑なに手を出さない奴がいるのか理解不能だった。

 肌も膣も痛みに震えて強張っているあやねに、

「女の子にとって初めての痛みは一生の思い出。大人の女に生まれ変わった記念だよ♥」

と声をかけたぱん太郎は、心の中で、(その記念すべき相手は行人クンじゃなくこのボクだけどね♥)と嬉しそうに付け加えるのを忘れない。初めてだけではなく、どこまでも経験させるつもりだが。村娘たちの誰一人として再び行人になびかせるつもりはない。今までとは真逆に、九人の娘たちですら行人に背を向けてぱん太郎と中出しセックスの日々を過ごし子作りに励むのだ。

 そう、あやねも自分の愛人とする。最終的にはすずのようにしたいと思っている。なるべく行人にバレないように逢瀬を重ね、この巨根に慣れさせながら性感を開発してゆき、セックスの快感を刻み付け、行人に内緒で種付けしまくる。行人の知らないうちにあやねの子宮の奥まで自分の精子を染み込ませる。それを許容させるほどの肉悦をあやねにもからだの芯まで植え付ける。

 これはその確かな第一歩。実現への期待と昂奮で暴発してしまいそうなほどであった。

 ぱん太郎は噴火寸前の射精感をぐっと堪え、芋虫のような速度で出し入れを始めた。

「あ"ッ……かあッ……うっ、動ッ……!」

 日々よく働きよく歩き回る村娘たちの膣圧はどれもきつく、軟弱な男では締め付けられてまともに動かせず痛みを覚えてしまうかもしれないほどであったが、ぱん太郎の重量と筋力はものともせずに平然と出し入れを繰り返す。

 灼熱に滾る剛棒が胎内を往来し始めるとあやねはいっそう顔を歪ませた。条件反射的に腰を離そうとするが、両脇を掴んでいる太い腕はびくともせずそれを許さない。あやねは大粒の涙を零しながらうめき、上体を捻って激痛を訴えるが、その表情や動作の豊かさにまだ余裕があるのを見て取ると、ぱん太郎は前後動を続行させた。とは言っても、一回入れては止まり、止まっては出し、また止まってゆっくりと再び入ってゆく──という按排であったから、先ほどのすずとのセックスに比べればお遊戯と言っても良い程の緩やかさである。

「あ……が……い、痛い……痛い……! 壊れちゃううぅ…………!!」

 生まれて初めて男の侵入を許した処女肉には女性特有の柔らかさがあるのに間違いはなく、事前の愛撫で十分に昂奮していたため奥まで潤っていたが、熟(こな)れた肉壷とは違ってぱん太郎の男性器のあまりの巨(おお)きさに悲鳴を上げ、膣壁が歪な蠢き方をする。一つに繋がっていてもこれでは協心するどころではなかった。男にとってはこれもまた気持ち好かったりするが……狭くきつい処女肉道の絞まり心地に、ぱん太郎は射精感の抑え付けに一層気力を割かねばならなかった。

 でも、と、彼は目敏く見抜く。

 この娘は堪えられている──。

 “愛の巣”で今回の計画を打ち明けた時のまちの言葉がぱん太郎の脳裏に蘇った。『あの子ってたまに羨ましくなるほどカラダが頑丈なのよねえ。巫女としての霊力が自身の治癒力に回ってるんじゃないかって思う時さえあるわ。だからもし、あやねがぱん太郎様に抱かれちゃうようなことになったら──遠慮はいらないかも』と話しながら、つい先程まで彼女の胎内で呆れるほど暴れ回っていたというのにいまだ唸り声を上げそうなほど猛っている剛茎をまちの指は愛おしそうになぞり上げる。『──貴方のこのたまらない業物に……案外すぐ慣れちゃって、あの妙な花を使わなくても夢中になってしまうかもしれないわね……♥』『まちちゃんみたいに?』『ええ……そうね……私だけじゃなく……皆んなみたいに……♥』『じゃあ夢中にさせちゃおうかな♥』『ええ──え? あ、だめ……あ……ま、まだやるの……あっ…………ああっ……あっ…………あ、だめ、そこ……ああ、ああ……ああ~~ッ♥!!』

 ……………………────────

「壊れないよ。落ち着いて力を抜くのん」

 ぱん太郎は薄気味悪いほど優しい口調で囁いた。だがそこにはセックス慣れした者の確かな余裕があった。未経験者ならばすがりつきたくなるほどの。

「皆んなも最初は痛がったけど、今ではすっかり気持ち好くやれてる……あやねちゃんも同じさ。さっきは上の口でも咥えられたでしょ? まずは落ち着いて呼吸を整えて。コッチでもすぐに慣れて、皆んなみたいに気持ち好くなれるよ♥」

「ぁ……あぁ…………!」

 ぱん太郎の言葉が膏薬のように染みて痛みが鈍ったのか、あやねの睫毛がとろんと落ちる。言われた通りに深い呼吸を繰り返し始めた。からだの強張りが若干解け、肉棒越しにも膣圧が緩む感じが伝わって来る。こういう反応が直ぐに出来るということは、やはり肉体的に許容範囲内の痛みなのだろう。夢見心地の気分は途切れていない。

 どうやら〈花〉を使わずともあやねが初挿入の痛みを乗り越えられそうだと判断できると、ぱん太郎の心に軽い愉悦が湧き上がった。

「そう……いいコのん。ボクの全てを受け入れようとするのが大事のん……」

と、ぐっと腰を進める。猛り漲る巨棒がぬぐうっと膣の深部までさらに捩じ込まれ、二人の下半身が密着した。小ぶりだがいつまでもくっついていたいほど柔らかい尻。大太刀のような肉魁が根元近くまであやねの性器の中に埋(うず)まってしまったのだ。

「ひぐぅッッ!!」

 再びあやねの全身が弾けて硬直する。わずかしか盛り上がっていない乳房がぷるんと揺れる。声にならないほどの悲鳴。膣口が万力のように肉棒を締め付け、処女肉が懸命に異物を外に押し返そうと恐慌的に蠢く。ぱん太郎の腕の皮膚に小さな手が白むほど食い込んだ。だが、陰茎と腕、どちらの雄肉も鉄のような硬さを誇り、あやねの細い四肢にどれだけ力が篭められようがビクともしなかった。

「あやねちゃん、よく頑張ったね。ほとんど全部入った。初めてなのに流石のん。どのコよりも素質があるよ」

「あ──ぐ──そ……そ、う…………?」身が裂けそうな痛みに襲われる中、あやねの口元に得意げな笑みが作られる。「こ、このくらい……わ、私なら……へい、き……よ……!」

「あやねちゃんを感じるよ……あやねちゃんの中は暖かくて、健気にボクを包み込んで、とっても気持ち好い♥ あやねちゃんはボクを感じない? 」

「はぁ……はぁ…………え、ええ…………熱くて……おっきくて、硬い、のが……わたしの……ナカに……くぅ……ンン……!」

「良かった、二人同じ気持ちだね♥ ……さーて、行人クンの前で開通式も無事済んだことだし」

 ぱん太郎は繋がったままの状態であやねのからだを片手で抱え上げ、畳んで台座にしていた布団の端を引っ張りまっすぐに敷き直すと、抜け切らないように注意しながら少女のからだを裏返し正常位にさせた。あやねの腰の下に枕を差し込んで挿入が楽に維持できる高さを作る。

 痛みに涙を零しながらも未だ性体験の魅了が解けていない表情のあやねと見つめ合いながら、

「こっからは本格的な大人の時間だよ。お子様な行人クンのことは忘れて……ボクがあやねちゃんを大人の世界に連れてってあげるからね♥」

 と、破瓜の血にまみれた肉茎をゆっくりとまた挿入していった──

 

 

 

 

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 

 

 

 

 夜中にふと目が覚めるきっかけのように、誰かの苦しそうな声が頭に木霊する。

 すぐ前で何かがゆらめいている。火? 光? 影? いや……ひどく霞んでぼやけているけれど……人…………?

 大きな人影と小さな人影が重なって揺れ動いているような…………。

 判るのはそのゆらめきがやけにエロチックなことだけだった。

 定期的に大きな影が波となって呑み込むように覆い被さり、動かなくなる。下の小さな影はのけぞり悲鳴を上げる。いや、本当に悲鳴なのだろうか……? 苦しそうな声はどこか苦しそうではない感じがした。

 そう、どこか聞いたような声音。まさか……セックス? セックスという単語だけがやけに鮮やかに脳内に浮かび上がり、本能がざわめいた。途端、心の奥から不安感や焦燥が湧いて来る。だが、なぜそんな感情が湧いて来るのかがわからなかった。わからないのがわからなかった。

 誰なのか。

 何をやっているのか。

 というか、ボクは何をしているのか──

 けれども色々なことを考えられないほどたまらなく疲れていて、だるくて、眠くて眠くて仕方なかった。頭が──躰さえも混濁してた。輪郭の判別すら難しいこの光景をはっきり見るために、重く垂れている瞼を持ち上げることすら出来なかった。眠れ。眠れ。脳がそう命令し意識の遮断を求めている。これが死にそうなほど疲れてるってやつなんだろうか。甘い誘惑を放つ睡りの女神に重い首枷を嵌められて地底深くに引きずり降ろされるような感覚。抗えない。寝なくちゃ──眠い──

 苦しそうで苦しそうでない声と重なる大小の影のゆらめきが遠ざかってゆく。

 気になる存在は陽炎のように溶け、ボクは安らぎの漆黒へと沈んてゆく。

 なにかこう、とても大事な約束を忘れて完全にすっぽかした事を思い出した時の寒気がする手遅れ感と、何かが手の中からすり抜け落ちるような喪失感を覚えながらも、ボクは殻の中に閉じこもるように少しでも安易な方へ、温かく自己を保存できる方へと流されていく道を選んだ────

 

 

 

 

 それから──

 どこまでも昏く摩擦のない鏡のような無意識の水面に、二回ほど意識が僅かに顔を覗かせた。頭蓋骨を砕かれて鉛のレードルで掻き回されているかのような頭痛がそうさせたのかもしれない。目が回るような精神混濁と、それによって覚える吐き気、鈍い疼痛。最悪の気分。すぐにまた無痛無覚の世界へ沈み隠れたいと思った。

 今にも脳みそが壊疽しそうな気持ち悪さ。もしかしてこのまま頭の中が腐って死ぬのかなとすら思った。頭だけでなく手足にも痺れが広がっていて動かない。ゆらめきが消えた真っ暗闇な空間で、すぐ近くから声と物音だけが聴こえてきた。なんだかボクは倒れ込んでいるらしかった。

 一メートルも離れていない場所で何かが蠢いている気配がする。が、光源の一切が消えた世界で視覚は役に立たない。自我がまとまらない中でやけにクリアに聞こえて来る、ハァハァという生々しい吐息の重なり。低いのと高いのが絡まるように。布擦れの音と、幽かにヌチュ、ヌチュ、ヌチュリと粘湿的でやけにリズミカルな音。

 低い方は男──どうやらぱん太郎らしかったが、テレビの《プライバシー保護のため音声を変えております》みたいな音程の狂ったそれは幻聴に近かった。女性の方も誰の声という異様さであったが、甘やかな響きが多分に含まれているのは確かだった。

 ──いくら頭が働かないと言っても、見えなくても。これらだけで何が行われているのかは大体わかる。

 一度目はこんな会話が聞こえてきた。

((ああ……ああ……あぁ……あぁ……♥))

((もう大丈夫そう?))

((え、ええ……だいぶ……でも、このまま……ゆっくり……お願い……))

((モチロンだよ、無理はしないから……ボクはキミを気持ち好く悦ばせたいんだからね♥))

((あぁ……♥!))

 やはり営みの真っ最中なのだろう、相手が誰だかはわからないが、ぱん太郎がねちっこいセックスと甘い言葉を用いて籠絡している真っ最中なのは間違いなさそうだった。

((あ……接吻は……もう……だめよ…………♥))

((大人はキスをするものだよ。何度でもね。ほら……))

((ぁ……ん……あぁ……♥))

 ちゅっ、ちゅっ、ぴちゃ、ぺちゃという唇や舌を触れ合わせている湿った音がする。相手の子も本気で拒んでいる風ではなかった。こういうコトをしている時の女性のイヤとかダメとかいう言葉は当てにならない。ボクはなんとなく若い子かなと思った。村の子の誰かだろう。もっとも、行為中の振る舞いに年齢はあまり関係ない気もするが。

((あ……あ……ん……はぁぁ…………♥))力が抜けたような声。((はぁ……はぁ…………こんなの……知らないわ……♥ 貴方とのキス……ゾクゾクしすぎて……気がおかしくなっちゃう…………♥))

((オマンコも疼かない? ボクのデカチン入ってても気にならなくなるでしょ))

((え、ええ……からだから力が抜けて…………どうして……? あ、ん……♥))

 答えはなかった。また唇と舌を重ね合わせている音。一回一回が執拗さすら感じるほど長く、アイツとのキスがそんなに良いのかと呆れもした。

((ああ……ああ……♥!))

((うん、随分楽になったみたいだね。オマンコの具合もだいぶ落ち着いてきた))

((あっ……あぁっ……ゆ、ゆっくりしてくれた……おかげかも……♥))

((のふふ……時間かけた甲斐あったね……じゃあ、ちょっとだけ早くするよ))

((えっ、あっ……ああっ……ああ~っ……♥))

 急に喘ぎがひときわ大きくなり──いや、それは嬌声だった。悦びに湿った震え声。これまでもさんざん聴いてきた声音。

 まるで別世界だ──ボクは地獄の責め苦に苛まされているというのに、あちらは天国のお楽しみ。ボクが壊れて動かなくなった機械のように無機的に倒れてるすぐ傍で、ある意味実に生産的で有機的で有意義な──そう、そこの二人だけにとって、と、ボクは皮肉めいて考える──行為が行われているのだ。

 ぱん太郎に抱かれているのは誰だろう。まちかな、みちるさんかな、それとも母親……いや、若い子みたいだ……誰にしろ、ボクがこんな間近にいるというのにアイツに善がらされている。きっとどちらも昂奮で汗だくになりながら夢中で交わっているのだろう。ボクなど無視して──いや、もう念頭にないんだ。アイツと性交していて女性側が最後まで余裕を保ってるのを見たことがない。

 ちょっとセックスが上手いからって、男のシンボルが大きいからって……嫌がりもせずに嬉々としてアイツなんかと……。

 悔しさと惨めさと歯がゆさで胸が詰まりそうだった。だけど頭は痛いままだし気分は悪いし、感覚はおかしいし、躰は言うことを聞かない。ボクはグッタリとした投げやりな気持ちで、暗闇を通してすぐ間近から発せられるセックスの生々しい物音を聞いているしかなかった。

 パン、パン、パン、パンと、明らかに腰と腰がぶつかり合う音。蒲団が布擦れる音。それに合わせた女の嬌声。

((あぁ、ああ、はあぁ、だめ、ああ、いい、これ、いい♥ これ、これぇ……♥ なん、なんなのよお……♥))

((もう気持ち好くなってきたんだ、想像以上のん♥))

((こんな、こんな、太いの、入れられてるのに……! ああ、深いッ、こんな……ああっ、これぇ……これぇ……♥ だめ、あっ、深い、こ、声、出ちゃう……ああっ、あぁ~……♥!))

((やっぱりキミもヤリたくてたまらなかったんだねえ。オマンコもすっかり奥までヌレヌレだし。焦らしてたみたいでゴメンね。お詫びにもっと気持ち好くしてあげるから♥))

((ああん、あぁ、ああ、ああん……あはあ~♥!))

 どうやらさらに燃え上がってきたらしく、二人の息はいよいよ昂ぶる。腰を打ち付ける音が熱を帯びると共に、グチュヌチュという淫猥な摩擦音も聴こえ、女の喘ぎ声もより甲高くなる。この調子なら中出しフィニッシュを迎えるのも時間の問題だろう。アイツが中に出さないはずがない。

 また一人、大きくなったお腹を幸せそうにさすりながら微笑む子が増えるのかも知れないのか……。

 そして、それは──ボクの事を好きと言ってくれたこともあるかもしれない女の子で……。

 

 まさか、すず……あやね────

 

 すず、あるいはあやねがすぐそこでぱん太郎に抱かれている。

 コンドームなどしていないアイツの生のペニスを抜き差しされている。

 それで悦んで善がっている……

 アイツにカラダを支配されて……アイツに心奪われるセックスを……!

 

 その想像がノックダウンのパンチになってくれたのか、目眩に似た意識の揺さぶりを味わったかと思うと、突如魂の力を吸い取られるような抗い難い気の遠のきが始まった。限界だったのかもしれない。しかし何にしろ大歓迎であった。すずとあやねを思い浮かべてしまったのはボクの弱った心から来る完全な邪推の産物であり、何の前触れもなく唐突に彼女たちがぱん太郎とセックスしている現場に出くわすなどといった非現実的な事態がある筈もないのだから。信じているあの二人を裏切るようなことなど考え続けたくなかった。知覚が黒く塗り潰されてゆくのをむしろ嬉しく感じた。これ以上余計なことを見たり聞いたり考えたりしなくて済む。

 ぱん太郎に抱かれている子の甘い喘ぎと肉が交わる音が鳴り響く世界から、再び意識が切り離されてゆく。

 この子はおそらくこの後もぱん太郎の底なしの精力に付き合わされてドロドロのセックスに沈み込んでいくのだろう。全身汗まみれで、下半身などはお互いの性液でヌルヌルになりながら……お決まりのコースだ。どんな子もアイツと性器を繋ぎ合わせているうちにいつの間にか夢中になっているのだ。あの巨根に慣らされたら最後、つい先ほどまで控え目だったのが嘘のように淫らに喘ぎ悶え、さんざん突かれまくって何度もアクメを迎えてしまうのだ。出くわした場面は限られているが、ボクが見た子たちはすべからくそうなっている。最期にはアイツの中出し射精を──種付ける気満々の膣内射精を幸せそうに惚けきって受け止めている。

 だけどもう、どうでもいい……ここまでぱん太郎を受け入れている子にボクが出来ることは何もないのだから。

 そうだ、今のボクには何も感じないほどの深い眠りが必要だ。こんなのはもう沢山だ。ここまで倦怠した心身を回復させたい。今はただ安らかに休息したい──。

 

 

 

 

 

  3

 

 

 二度目は頭上から声が降ってきた。

((ああん、だめ、だめえ、指が奥までっ……感じちゃうよおっ♥))

((ぱん太郎様って指チンポもすごいンだから……アッ、ンンッ、そこッ、そこイイわッ♥))

((ああ、ああ、ああ、ああっ♥! チンポすごい、チンポすごいわぁ♥!))

 嬌乱の三重奏。

 倒れ込んでいたはずのボクはいつの間にか壁にでももたれかかった姿勢になっていて、うなだれて下を向いた視界にぼんやりと女性特有の丸みを帯びた下半身が三つ並んで生白く浮かび上がっていた。仲良く揃って腰をやや後ろに突き出した程度の姿勢。当然のように誰も何も身に纏っていなかった。細いのに太ももとふくらはぎにはむっちり感のある六本の綺麗な生脚がボクのズボンを跨ぎ、真ん中の女の子の後ろにはアイツ以外に考えられない太くがっしりした脚が覗き見えていた。

 真っ暗な中でぼやけた視界でも、これだけ間近にあると三人とも女を匂い立たせるようなしっとりとした内腿、引き締まった下腹部などがとてもよくわかる。脂肪の極めて少ないお腹の真ん中に可愛らしくぽつんと窪んだ臍がやけに官能的に映ったが、そのまったくたるみのないピチピチとした綺麗な肌で、女を感じさせるにはまだ早い筈の若い子たちだということがわかった。ただそれだけに、かえって扇情的、背徳的なエロチシズムが感じられる。

 そんな生唾を呑むような三つの若い美体がほぼ同一のタイミングでボクに向かって迫るように──飽きもせず繰り返し繰り返し、悩ましく前後に揺れていたのだ。やはりボクの背後は壁なのだろう、彼女たちはそこに両手をついて立ちバックの姿勢を取っているのだ。

 両視野の上端には大粒な双子の実がぶら下がっているのが見えていて、本体の揺れに合わせて左右の子のその見事に育ったバストもぷるんぷるんと盛大に揺れていた。交淫の合間合間に背後から回り込んでくる大きな手に揉みしだかれ、その先端は昂奮度を示すかのようにぷっくりと伸びていた。真ん中の子の乳房は見えない。ボリュームの格差があるのだろうか。

 なぜ彼女たちがそんな揺れ方をしているのかは想像に難くない──と言うか答えは既に出ていた。正面の子は挿入されているためかからだの振り幅が大きく、ぐっと迫り出してくる時、アイツの巨根が根元近くまで突き刺さっているヴァギナがボクの鼻頭に当たりそうなところまで来て、綺麗な生え具合の和毛のような陰毛が擦ってゆくのだ。それほどの近さだった。性交の体液の飛沫が顔にかかり、ヴァギナの肉の中をペニスが往復しているグチュグチュという音さえ聞き取れてしまう。

 ぱん太郎は三人まとめて後ろから相手をしていたのだ。六つの足は生まれたての仔馬のように震えながら、それぞれの指がギュッと足元を踏みしめていた。

 両手も用いて三人同時に犯しているらしかった。アイツが一度に複数人を相手に乱交するのは、青姦でもたまに見かけた光景だ。何十人もの女性と関係を持つようになって、こんなハーレムセックスも日常的に行っているのだろう。

 顔を上げようとしたが、依然として躰が痺れているかのように重かった。気力を振り絞れば指の一つぐらいは彼女たちの脚以上に震わせながらも動かせたかも知れない。だけれどそこまでする気力が湧いて来なかった。声も出ない。聴覚もまだどこかおかしく、ともすればぱん太郎の声すら別人のように聞こえる。先ほど──と言ってもどれぐらい時間が経っているのかも分からなかったが──の頭の中を掻き毟られるような耳障りさだけは収まっているのが不幸中の幸いだった。もっとも、セックス時の女性の声はトーンが高くなるので、耳が正常でもその人の声とは思えない時もある。

 頭痛が和らいで吐き気が耐えられるほど楽になっていたのはホッとしたが、その代わり心が死んだように無気力な静謐に包まれていた。躰同様に心も動かないのだ。

 しかし今の状況ではその方がむしろ好都合かも知れなかった。こんな痴態の極みを強制眼前観賞させられている中で躰が言うことを聞かず、なのに感情は生きていたら、我慢できずに発狂してしまいそうだ。

 足下のボクなど存在しないかのように、四人はひたすらセックスを楽しんでいた。淫らさを開放した交わり。彼らのペニスとヴァギナが結合する様は、映画館の最前列席でもこれほどの間近さと迫力で見物はできないだろう。ケダモノの交尾と言っていいほど情熱的なからだとからだのぶつかり合いだった。見えるのがカラダだけの分、より肉々しさが強調されていた。三人ともアイツの丸太のような陰茎が入るとはとても思えないほどの腰の細さなのに、まるでマジックショーのように滑らかにヌルヌルと出たり入ったりを繰り返すのである。太い指が一本二本、時には三本束ねられて根元まで入ってしまうのも確認できる。三人いっぺんに抱え込むようにして左右の子の乳房が同時に乱暴に揉みまくられるのも何度も目の端で演じられた。頭上からチュッチュッと口づけを交わしている音と歓声も。だが彼女たちは何をされても満足そうに官能的な声や吐息を漏らすだけであった。

 ぱん太郎と三人の女の子はそうやって慾望のままに快楽を貪り、昂奮のままにからだを動かし、卑猥な言葉を紡ぎ、声量を抑えもしない喘ぎ声で重唱する。眼前で繰り広げられる熱烈な性のダンス。肉慾を全開にした淫らな妖宴。

 真ん中の子が「アアァッ♥♥!!」と淫らな叫びを発しながらからだをビクビクさせ、オルガズムに達すると、ぱん太郎はしばらくしてずるりと──射精はまだのようだが、してるのと変わりないほどの濃さの乳白淫液をきしめんのように垂れ落としながら──長大なペニスを引き抜き、左右どちらかの子に移ったり、端から一人ずつ順繰りに責め立てたりした。

((のの、三人ともマンコの形や具合が違ってて味わい深いな♥ でも一つ確かなのは、どのマンコもとっても素敵で好いキモチってことのん♥))

などと戯(たわ)けたことを言いながら少女たちの後ろを渡り歩く。

 自分の番が来て逞しいペニスを挿入されると嬉しそうに大きな艶声を張り上げ、女に目覚めた肉体を悦びに震わせる女の子たち。彼女たちのからだは、挿れられると何も考えられなくなるというぱん太郎の巨根にヴァギナの奥まで掻き回されて酔い痴れているのがありありとわかった。左右の子などは、((オマンコ気持ち好いッ♥!))と、正直な感情を言葉にしていた。

((のお、せーしこみあげてきた、皆んなぶっかけてあげるよ、背中に窪み作って♥))

 そう言ってぱん太郎が右側の子の後ろに移った数秒後、野太い声が発せられた。ボクの位置からは挿入の絵図とあまり変わらなかったが、おそらく尻肉にでも挟み込みながら背中目掛けて射っているのだろう、右側の子のからだがしなり、((ああっ♥! 熱い! ああッ! ああー♥!))と、嬉しそうな嬌声が何度も弾けた。

 それが真ん中の子、左側の子と立て続けに繰り返された。全て一度の射精の出来事だ。全ての女の子の背中を源泉とする幾筋もの支流が生まれ、出したてのザーメンがからだのあちこちから滝となって滴り落ちる末世の光景が出来上がる。ぱん太郎の精液の匂いは鼻がひん曲がりそうなほどイカ臭く、離れた場所にいても漂って来る強烈さだが、今は嗅覚も麻痺していて何も嗅ぎ取れないのが唯一の慰みであった。

((熱いぃ……くさいよお……♥))歓喜を帯びた右の子。

((でも、好い匂い……♥))と、左側の子が信じられないことを言う。((背中が灼けそうなほど熱くて……気持ち好いわ……♥))

((あぁぁ……♥ ま、また塗るの……?))と、真ん中の子。

((そうだよ。ボクのせーえきはお肌がツルツルになるって評判なんだから♥))

((そ、そうだったの……それなら……♥))

 たった一発の射精で三人の背中をたっぷり穢したぱん太郎は、一人ずつ少女たちのからだに己のザーメンを塗り広げていった。上の方は見えなかったが、指の腹で乳首をクリクリと弄り、乳房を揉みながら胸に塗り込めるあたりからボクの視界にも入り、お腹、へそ、脇、お尻、アソコには指を挿入してグチュグチュと音を立てながら、足もつま先まで。まるで彫像に表面加工でも施しているかのようであった。いやらしく勿体ぶった手の動きは愛撫にもなっているようで、されている時の女の子の喘ぎと身悶えは止まることがなかった。白濁がタラタラ垂れる指でオマンコの中を掻き回されると、脚を卑猥にがに股に開き、本物を挿れられているように腰を踊らせるのだ。

 ザーメンの全身塗り込み──つい最近も見たような気がしたが、記憶をうまく引き出せない。今回に限らず何度か見ているからデジャブでも起きているのだろうか。

 その間もアイツのザーメンを全身に塗りたくられていた女の子たちは、白く濁った粘つく雫をからだじゅうから垂らしながらしきりにくねらせ、昂奮で惚けた喘ぎ声もはあぁはあぁと漏れ垂らし、何度かオルガズムにも達したようだった。異様な光景。明らかにアイツにマーキングされて悦んでいる。こんな卑猥極まりない趣向を受け入れ、楽しんでいるのだ。

((三人とももうボクのモノのん♥))

 満悦げに言うアイツに、左右の子は、((うん……♥))((ええ……♥))とそれぞれ情の通った返事をしたが、真ん中の子だけは温度差があるように、

((わ……わたしは…………))

と、歯切れ悪く何か言いかけた。だが、ぱん太郎がそれを遮るように、

((のんのん。今はボクのモノだよ♥))

と言いながら挿入すると、その子の言葉は失われて嬉悦の叫びに変わり、十往復もしないうちに蕩けた喘ぎを漏らすだけの先ほどまでの状態になった。

 ザーメンまみれになった女の子たちの反応はより淫逸さを増した。その惑溺した声とからだのくねりで耳と目が爛れそうな享楽の中で、ぱん太郎は真ん中の子を省き、左右の子の膣内で一回ずつ精を放った。密着した腰を押し込めながらの子作りフィニッシュ。ビュルルッッ、ビュルルッッと射精音が幽かに聴こえて来るほどだった。獰猛な精液注入を受ける左右の子は、((あ──あぁ──出てる……出てるう~……♥!!))などと快感を率直に口にし、膝が崩折れそうなほどの歓喜に身悶え、愛しい気持ちを籠めてぱん太郎様、ぱん太郎様とアイツの名前を連呼する。生殖行為の終局を迎えた男と女の意識の重心が、子供を宿す場所辺り──結合している最深部に生じているのがなんとなくわかる。ぱん太郎が本気で孕まそうとしているならば、女の子の方も本気で妊娠しようとしている──そう考えてしまうほどに。股間からやけに白い大量の粘液がドロドロと飛瀑を作るのが暗い中でも視認できた。こんな精子の詰まりまくった濃いザーメンを、あれに負けないほどの量、オマンコの中に出されている……。

 ボクの見知っているだろう女の子の子宮に、アイツの精子が…………。

((どうだい、こんな近くに行人クンがいるのにボクに種付けされちゃうのは?))

 射精する度にそんな台詞をぱん太郎が口にしたので、てっきりボクに意識があるのを承知しているのかと一瞬ギョッとしたが、二回とも単なる質問癖が出ただけのようで、依然としてこちらになどちっとも注意を払っていなかった。こんなふざけた問いかけに、

((あぁ……ホントは……イヤなのよ、でも……あぁ……♥!))

((だめえ……起きたら……困るよお…………♥!))

と左右の子はその時にそれぞれ答えたが、どちらもまったく困った様子ではなかった。

((でも昂奮してない? 締まりがいつもとゼンゼン違うよ♥))

 そう返されると、

((うん……♥))

((もう……いじわるね……♥ ぱん太郎様のせいなのよ……♥))

 二人はそう肯定の言葉を漏らし、両者とも喉を震わせながらぱん太郎と仲睦まじく繋がり続けたのだ。アイツの膣内射精を浴びて小刻みに痙攣する下腹部と両脚はボクの眼球にしっかりと映り続け、彼女たちが本能のままに甘い生殖時間を愉しんでいるのを眺めるしかなかった。

 ボクと大して離れていない年齢のはずだ。本土ならどんな男子が好みだとか、誰と誰が付き合っているだとか、まだそんな段階で一喜一憂している年頃のはず。例え仮に進んでいたって、ちゃんと避妊を考えた交際をしているだろう。

 ……なのに。

 藍蘭島の女の子たちは子作りのためだけに自分たちの意思とは関係なく勝手に定められた男にここまでからだを許し、子孫を絶やさぬためと中出しされまくり、こんな風に精液まみれになっているのだ。制服を着て学校に通っている齢の少女たちの誰も彼もがこんな濃密な種付けセックスをしているのだ。妊娠前提の生セックスを実体験しているのだ。ぱん太郎は繁栄という大義名分があるのをいいことに、彼女たちを何度も何度もこのように犯して性の悦びを覚え込ませまくり、セックス狂いにして、中出し中毒にして…………。

 こんなに近くとも、もういくら手を伸ばしても届かない遠い存在のように感じられた。

 頭の中にすずとあやねの姿が浮かんで来た。最後に残された彼女たちだけはこんな堕落をさせてはいけない。ぱん太郎の性奴隷にされて脳の髄まで快楽ウィルスに冒されたような淫乱女に変貌させてはいけない。他の娘たちは手遅れかもしれないけれど、まだぱん太郎の毒牙に掛かっていないすずとあやねだけはボクの手で守らなければ…………。

((好きだった男の前でハメハメされて悦ぶなんて♥))

 右側の子と繋がっている時、まだまだ射精し続けているのだろう、密着した腰に楽しげにグッと力を篭めるぱん太郎。

((あっ、あっー♥))

((さっきからキミのマンコがボクのチンポギューギュー絞って、少しでも多く飲もうとしてるよ♥ いつまでも挿れていたくなるの……まったくイヤラシイ子になったなあ♥))

 こんなことを言われても、右側の子は昂奮で理性がバターのように熔けてしまったような切ない溜め息をつくだけであった。まるでモデルみたいな長い脚、それでいて均整の取れたスタイル。三人の中では一番大人びたからだつきをしているかもしれない。果肉が詰まったような豊満な乳房の先端は尖塔になるほどの膨らみがまったく収まらず、滴っているザーメンの残滓が母乳のようにも感じられた。柳のような腰は射精の突き入れに合わせてゆるやかに妖しくくねり、時おりビクビクと弾むようにからだが震え、その時はぱん太郎の腰も押し込まれたまま止まる。アイツに膣内射精されているだけで繰り返しオルガズムに襲われているらしかった。

((ののの……呑み込まれる♥ すごい底なしマンコのん、どんだけボクのチンポとせーし呑めば満足するのん♥))

((もっとぉ……もっとちょおだぁい…………♥))

 耳が溶けてしまいそうなほど甘ったるいおねだり。その言葉に応えてぱん太郎がグッグッとさらに腰を押し込んで射精すると、((アアっ♥! ンアアーーーッ♥!!))と、背中を仰け反らせながらサカりまくった嬉声を発する右側の子。

 ぱん太郎にどれだけ開発され、どれだけ侵食されれば、ここまでセックスに溺れられるんだろう。膣内射精されるだけで感じまくり、逝きまくることが出来るんだろう──と、いやらしいフェロモンを放つその子のからだを眺めながらボクは沈鬱に思った。本当にすずとあやねにだけはこうなって欲しくない……絶対に。願わくば全員昔のように戻って欲しかったが、それはもう不可能な話だ。せめてあの二人だけは……。すずとあやねまでもがぱん太郎とこんなセックスをするなど、想像するだに恐ろしかった。無事なのはもう彼女たちぐらいなのに、あの二人までがぱん太郎と子作りを始め、アイツの性のオモチャとなり、こんな風に嬉々として中出しをせがむ状態に堕ちて、アイツの子種がすずとあやねの胎内に満ち満ちたら、ボクはもう…………。

 ──そして、女子の膣内に十分に子種を注いだ充実感のある溜め息をつきながら、ぱん太郎は出したての真白いザーメンがタラタラと垂れているペニスをそのままスライドさせ、再び真ん中の子に挿れるのだ。それまでお預けをくらっていた貧乳の女の子は、((あっ、あ、ひあっ♥!))と腰をビクつかせながらぱん太郎の再来を迎え入れ、待ちわびていたかのように熱い吐息を漏らす。

((ああっ♥! あっ、あっ、あっ、あっ、あ~っ♥!))

 真ん中の子が嬉声を上げて善がる中、ぱん太郎は腰を振りながら言った。

((の~、キミのナカもすっごく具合好くなって、もうたまらないのん……そろそろ中で出してもいい? ガマン汁ばかりドバドバ出ちゃってさあ、いい加減キミのオマンコの中でも射精したいのん。キミの子宮にもボクの精子を注ぎ込みたいの♥))

((あっ、あっ……だめ、だめ……それは……それだけは……だめよぉ……♥!))

 これだけアイツのペニスに狂っておきながら、中出しは拒むなんて──と、ボクはちょっと新鮮な驚きを与えられた。

 と同時に、カウパーだけでも孕んじゃうだろう……という呆れも。藍蘭島の子たちにはそんな知識無いんだろうが。

((さんざん気持ち好くして貰うだけ貰って、中出しはイヤだなんて……随分と我が儘な子ね。まあそのおかげで、ぱん太郎様ったら私たちのナカでばかり果てて下さるけど……♥))

((な、中……中には……出さない……約束ぅ──ぅんんっ♥ んああっ……♥))

((中で出されるのって……すっごく気持ちいいんだよお…………♥))

と、出されたばかりの右側の子が溶けたバニラアイスクリームのようにこぼれ落ちるザーメンをアソコからドロリドロリと溢れさせながら、やはり快楽に溶けた声音で話す。

((もうね、たまらないの……♥ ぱん太郎様のおっきなおチンチンが、ナカでもっとおっきくなって、オマンコの奥で暴れて…………すっごい勢いの射精が……何度も何度もお腹の底を叩いて……♥ 熱くて、熱くて、ゾクゾクして、もう……言葉にならないの…………♥))我を忘れたようなうっとりとした声。一回だけでは足りないと言わんばかりに物欲しそうに踊るヒップ。((お腹の内側から全身が溶けちゃいそうで、カラダじゅうが痺れて……ぱん太郎様と融け合っちゃうの……♥ 赤ちゃんが出来る場所にぱん太郎様の子種が来ちゃってる……種付けられちゃってる……赤ちゃんが出来ちゃうんだって……そう考えると、もうね…………♥ アソコがキュンキュンして、頭が真っ白になって、もっと気持ち好くなっちゃって……何も考えられなくなって……いっぱい、いっぱいイッちゃうの…………♥))

((そ……そんな……ああ…………♥!))

((そうよ……これ以上気持ち好い事なんてないって思えるぐらい……素敵なんだから……♥))

((中出しで逝くのはオンナとして最高の幸せのん♥))

 得意げなぱん太郎の声が彼女たちの後ろから聞こえる。

((オンナなら絶対に知ってほしい体験。ボクとしてはキミにも味わって欲しいんだけどなあ。約束しちゃった以上、ボクの方から破って無理やり中で出すなんてしないけど。ヌシの名に賭けてね。

 だけどさ、キミさえ考え直すなら話は別の。喜んでタップリと中で出してあげる♥))

 この会話の途中から肉棒の抜き差しの頻度が急減していた。ぱん太郎は深く突き入れて密着状態になったまましばらく止め、数秒後にようやくゆっくりと引いていくのを繰り返していた。喋っているからというのもあるのだろうが、おかげでボクは巨根を深々と咥え込んだヴァギナが正面にずっと留まるのを見せつけられるという苦行を蒙ることになった。厚ぼったい大陰唇が限界まで割り開かれ、鉄柱みたいな芯が走るぱん太郎の剛直をヌルヌルと呑み込む。その下には呆れるほどデカい陰嚢が顔を覗かせ、既に何度も射っているというのに、まだまだ詰まっていそうな精子を吐き出したいと言わんばかりにパンパンに膨らんでいた。この特大大入り袋がしなびているところを見たことがない。

((ほら、ほら、欲しくない?))

 口ではしないと言っていても、この動作は膣内射精させろと要求しているも同然であった。女という女を落としている決め技がもういつでも披露できるぞと、何億何十億──いや、ぱん太郎の場合は何百億、何千億かもしれない──もの精子を真ん中の子の子宮にも送り込む準備は整っているぞと最終通告していた。ボクの目の前で。

((あぁ……あ……あぁ……! でもおぉ……だめぇ…………♥))

 真ん中の子はそう拒みながらも、その喉は甘く震え、ぱん太郎の要求が最奥まで届く度に左右の子より肉付きの薄い──でも十分な魅力がある──艶やかな太ももを奮わせ、踵を浮かせ、しっかりと受け止め続けている。口では躊躇いながらも、この子のカラダも間違いなく雄と肉を交わらせる悦びに目覚めてしまっている。アイツに惹きつけられている。数十センチも離れていない距離でヌチュリ……ヌチュリ……と、長回しのような勿体ぶった抽送が続く中、粘り気のある糸を長く引く白濁汁が結合部からひっきりなしに真下へ零れ落ちるのが闇に慣れた目に入ってきていた。愛液か、アイツの出したカウパーか、それともその両方が混ざり合ったものか──おそらく最後だろう。この子の膣の中で撹拌されて一つの体液になっているのだ。

 この二人も十分なほどの深度で性器を一つに結合させていた。膣内射精を拒んでいるとは思えない発情ぶり、蕩けぶりの真ん中の女の子。あの長いペニスをこれだけ深々と突き刺されているのだから、子宮まで届いているのは間違いないだろう。ぱん太郎のことだ、既にこの子の子宮口も探し出し、射精と変わらないぐらいのカウパーが溢れまくる亀頭を押し当て、子供部屋の入り口に精子を塗りたくっているかもしれない。外からは判りっこないが、腰の動きといい、常にからだをビクビクさせている少女の反応といい、ぱん太郎なら可能性は充分ある気がした。どちらにせよ、膣内射精する前からこの子のヴァギナには十分な生殖能力がある体液が溢れ返り、中出しするしないなどという茶番問答をしている間にもこの子の子宮にアイツの精子が転がり込んでいるのは間違いない。当たると評判の子種が続々と……それは間違いないのだ。

 今この瞬間にも、この子の卵子とぱん太郎の精子が結合し、受精が果たされてしまうかも知れない。ぱん太郎とこの子の子供が作られる。そんな事も知らずに、この子はぱん太郎のペニスを受け入れている……。

 この子は誰なんだろう。

(ん……?)

 何かが引っ掛かったが、それを思い出そうとした途端に頭に混濁が広がり、忘れかけていた頭痛が蘇る。

(く……!)

 何にしろ子作りは実質もう始まっているのだ。ぱん太郎はさきほど約束は守るとか何とか言っていたが、やはりとんだ詐欺野郎だ。コイツ自身はこの子を孕ませる気満々だ。後は当人の言質を取るだけなのだ。

((ダイジョブダイジョブ、絶対妊娠するとは限らないし。この子たちだってまだなんだよ。こうやって行人クンを差し置いて数え切れないほどうんと中出ししてるのに))

((そうよ……私たちも早くぱん太郎様の御子を身篭りたいんだけど……案外すぐ出来ないものなのよね……))

((あっ……ああっ……ああっ……♥))

 真ん中の子は喘ぎ声を返すしかない。

((それに)と、ゆったりとだが情熱的に抜き差しを続けながら言葉を重ねるぱん太郎。((キミのオマンコ、さっきからすっごく切なくボクのチンポを締め付けて来てるんだよ。奥が膨らんでる。精液溜まり作ってるんだ。用意万端、早く射精して欲しいって合図。ボクの子種が欲しいって。キミのカラダはボクを欲しがってる。だからボクもこんなこと聞いてるの。中出しされなくて苦しいのはキミも同じだから))

((あっ……あっ……ち……ちが……♥))

((一回だけ。一回試してみるだけ。どう、それなら悪くないんじゃない? ほら、ほら♥))

 ぱん太郎は両手も真ん中の子の腰に添え、完全にその子だけに責めを集中していた。

((あっ……あっ……ああっ……ああぁーっ♥!))

 

 グチュ、ヌチュ、グチュ、ヌチュ

 

 徐々に早くなる抽送。それにつれて真ん中の子の下半身のわななきも強くなる。テンポを維持しつつ深いところ浅いところを交互に責めるねちっこいやり方。時々角度を変えながら、相手の反応を見ながら、厭らしいほどに女の弱い部分を知り尽くしているような腰遣い。

 

 グチュ、ヌチュ、グチュ、ヌチュ

 

((あっ……はあっ……はあぁっ……ああぁーっ……♥!))

((ね? この二人もまだ妊娠してないんだから、一度ぐらいならダイジョブだよ。行人クンにも見せてあげなくちゃ。キミが女としてステキな経験するトコロ♥))

 そんな所見たくない──だがピクリとも動けない人間がそう考えただけで伝わるわけもなかった。

((い……一度…………だけ…………?))

 ボクの心がひんやりとする。真ん中の子の口調が変わったのだ。

((そう、一度だけ))アイツも気付いたようで、声音に愉悦が篭った。((ただの練習だよ、練習。子作りの練習さ。一度だけなら大したことない。ちょっと試してみるだけ♥))

((ちょっと……だけ…………♥))

 湯気が立っていそうなほどの生温かい吐息が途切れることなくボクの頭頂に降りかかっていた。気持ち好さをどうにか堪えている下半身のわななき。この子の心がどちらに傾きかけているのか、表情が見えなくても大体判ってしまった。

 アイツに騙されているのかもしれない。この場の淫らな雰囲気に呑まれているのかもしれない。でもこの子は今、妊娠に対する不安よりも性的昂奮やいやらしい好奇心が勝っている。そんな気がしてならなかった。

 ここに至るまでにも存分に快感を味わったのだろう、気持ち好さに流されるままに、ぱん太郎に中出しされても構わないという気持ちが芽生えている。膣内射精を経験してみたい気持ち。普通だったらとても考えられないことだ──と、思う。結婚したわけでもない男に一度だって生で中出しを許すなんて……!

 だが、ボクに言わせてもらえれば、今の村は異常であった。結婚している大人の女性たちですらぱん太郎との生セックスを楽しんでいるのだから。この島に避妊具など都合良くあるはずもなく、女の盛りを迎えた母親たちでも中出しされまくっている。アイツは彼女らも孕ませる気なのだ。旦那さん達の事はもう忘れてしまったのか──そう思うほど、誰も彼もが気持ち好さそうな蕩け声を上げ、ぱん太郎の太い腰に精一杯脚を絡め、最終的にアイツの膣内射精を迎え入れていた。まったく異常な世界だった。

 母親連が道端で喋っている所を偶然通りががり、物陰から立ち聞きした時があるが、腰が抜けそうなほど気持ち好く交わった最期、射精している時のアイツのペニスの脈動と物凄い勢いで噴き出すザーメンの放流が胎内で長々と続く感触が病みつきになりそうなほどたまらないのだそうだ(似たような、と言うか同じ話は女の子たちもしている)。少女のように頬を染めながらえげつない内容を平然と話している母親たちの顔に罪悪感など浮かんでいなかった。本当に楽しんでいるのだ。夫のいる彼女たちまでもがこの有り様なのだから、もう村の意思は統一されているんだな……と判断せざるを得ない。なりそうではなく、もうなってるじゃないか、と苦々しく呟きながら隠れていた物陰を離れて道を変えたものだった。

 そんなにもアイツとのセックスが良いのか。セックスが上手いのか。上手いからと言ってこんな奴の子供が出来てしまうかもしれない交わりを許容するのか。仕事もせずにただ女を抱いているだけのろくでなしに……。ボクにはとても理解できなかった。

 見方によっては、この子へもこんなまだるこしく言葉での説得をせず、強引に膣内射精に突き進んでも、嬌声を上げながら嬉々とした態度で受け入れてしまうのではないか。他の女性と同じように──そんな様子がこの子にはあった。

 こんな奴を……こんな奴なんかと……!

((のお……オマンコトロットロ♥ チンポだけじゃなくて精子も欲しいって訴えてるのん。もう我慢できないでしょ? たまらないでしょ?))

 ぱん太郎はそう言いながらスローテンポを捨てて加速しだした。射精へ向かう速さと打ち付けの強さに。

 

 グチュッ! グチュッ! グチュッ! グチュッ!

 

((ああっ、ああっ、ああっ、ああッ♥!!))

 ラストスパートへ至ろうとする勢い。ぱん太郎の出っ腹、腰、腿、陰嚢が真ん中の子の小ぶりなお尻を包み込むようにパンパンパンパンと当たる。眼前でペニスが忙(せわ)しく出し入れされるため、夥しい体液の飛沫が顔じゅうにかかるのを避ける事も叶わなかった。

 

 グチュッ! グチュッ! グチュッ! グチュッ!

 

((もうボクのチンポも限界、早く決めて、ナカで出すか、出さないか、イヤならこの気持ち好いチンポ、他の子にあげちゃうよ♥ キミのオマンコが仕上げたのに、最後の美味しい部分、他の子が食べちゃうよ♥))

 

 グチュッ! グチュッ! グチュッ! グチュッ!

 

((ああっ、ああっ、ああーッ、ああ~ッ♥!!))

 脳の髄まで惑乱したような嬌声が甘く高く響く。

((ホラ、ホラ、約束なんてどうでもいいでしょ、楽しも、一回だけ、試してみるだけ、大丈夫だよ、ホラ、ホラ、ホラッ♥!))

 

 グチュッグチュッグチュッグチュッ!

 

 まだ膣内射精だけは受けていないヴァギナが白濁の雫をしぶかせながら激しいラストスパートに蹂躙される様をボクはただ見ているしかなかった。

 ぱん太郎に中出しされるのを拒んでいた少女。だが、その最後の砦がアイツの攻撃によって陥落する瞬間の証人にボクはなろうとしていた。

 とは言え、ボクが気付いた時にはとうに門という門は打ち破られ、砦の中は好き放題に荒らされ、本丸を残すのみの状態であったが。途中観戦者からすればその本丸も侵略者達が雪崩れ込み、完全占拠寸前であった。総大将は精強な敵兵に取り囲まれて逃げ場を失い、今にも武器を落として降伏しようとしている。守りきれなかった──本当に守ろうとしていたのだろうかという疑問もあるが──大切な最後の一線を自ら捧げようとしていた。攻め落とされるのが決定付けられていたかのようなあまりにも脆い砦であった。

((あー出る出る、何も言わないなら抜いちゃうよ! もうハメてあげないからね!?))

 

 グチュッグチュッグチュッグチュッグチュッグチュッグチュッグチュッ!!

 

((あ、あ、あ、だッ、だめェッ♥! 抜いちゃだめェッッ♥!!))

((のの!?))

 とうとう。

 口にしないで欲しかった言葉が──発せられた。

 

 

((い、いいわ、一回だけ──……ならッ♥!))

 

 

 その瞬間、突き入れられたぱん太郎の腰は戻らなかった。

((のッ──オオオッッ♥♥!!!!))

 勝ち鬨のような野太い咆哮。

 

 

 とうとう──降伏の白旗が揚がったのだ。

 

 

 ボクの視界が真っ暗になる。ぱん太郎がさらに突き押したのだ。ボクは真ん中の子のお腹で顔全体を押し潰されてしまい、ちょうど臍の部分に鼻が嵌る体たらくになった。アイツの体液で穢されてぬるぬるした肌は赤ちゃんのようにスベスベで柔らかく、熱く、瑞々しい弾力があった。

((のオッ! オオオッ!!))

((あああッ♥! あああああッッ♥♥!!))

 その子の甘い嬌声がひときわ高く鳴り響くと共にお腹の中から振動が伝わってくる。横隔膜の震えとアイツのペニスの脈動の重なり。それを感じている暇もなく、顎のあたりに当たっている熱い結合部からゴポゴポ、ゴポゴポと大量の粘液が溢れ出してきた。

((のおお……出る……出る……! いつもより沢山……出るッッ♥!!))

((ああ……ダメ……ああ……ああ……あああぁ…………♥♥!!!!))

 

 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン!

 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン!

 

((ああっ出てる♥!! これが……これェ……♥!! ドクドク、いってるぅ♥ すごい、すごいっ、すごいわあ……♥!!!!))

 息ができないほど押し付けられたヌメヌメとしたお腹の奥で太鼓が勁(つよ)く打ち鳴らされているような鼓動が響き続ける。ドクン、ドクン、ドクン、ドクン! これがぱん太郎の射精の脈動か……こんなにも激しく震えるのか。いつか見た樹冠を飛び越えて行ったザーメンを思い出す。あんな放精が今、十センチ程度しか離れていない閉ざされた空間内で繰り出されているのだ。零距離射撃。超弩級の大砲が轟音を発しながら、この子の子宮に直接、物凄い炸薬量の精子砲弾を撃ち込みまくっているのだ。結合部から際限なく溢れ返るドロドロの白濁でボクの顔面もくまなく汚された。

((出す、から……には、……孕ます……つもり、……だからねッッ!!))

((そ、そんな、そんな……アアーーーーッッ♥♥!!!!))

 突き上げるようにグンッグンッと射精のタイミングで奥深くまで挿入するぱん太郎と、それを受けて大きな喘ぎ声を張り上げる真ん中の子。 

 

 一回だけ?

 左右の子はまだ妊娠していない?

 たった一回だけであっても、こんな射精を受けて、妊娠しないなんて信じられない────

 

((──ア──ア────アァ──────♥♥♥♥!!!!))

 子宮をも我が物にせんとする獰猛なほどの膣内射精が続く中、絶命の悲鳴にも聞こえるそれは、まぎれもなく悦びの断末魔だった。浅ましいまでの肉慾に満ちた本能の叫び。

((アァ──アァ──すごい──すごぉいぃ────♥♥!!))

((のおお……吸われる……! のおおお…………!!))

 吸われる──真ん中の子もヴァギナをこれでもかとばかりに締め付けているのだろう。拒んでいたはずなのに、いざこうなってしまえば、本能が命じるままにぱん太郎のペニスを、ザーメンを求めるなんて。アイツの子種で妊娠してしまうかもしれない──しない方が有り得ないと思えるほどの密度の射精を、こんな特濃の精液の中出しを……!

 

 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン!

 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン!

 

 決して引き抜かれることのないぱん太郎のペニス。女の子の絶え絶えの嬌声。いつまでも終わることのない終焉の鼓動。新しい関係が生まれた祝福の打鐘。誰かもわからないのに恋が敗れたような音色の響き……そんな感じだった。

 生殖を追求する密着と射精押し込みは無制限に果てしなく続いた。

 こうしてまた一人の女の子が完全にぱん太郎に奪われた。肉体だけでなく未来までもぱん太郎と結ばれた女の子が新たに誕生した瞬間。ボクはそれを見守る道化の仲人のようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  4

 

 

 姦(かしま)しい鳥の囀りが聞こえる。

 その元気な音色に誘われるようにゆっくり瞼を開くと、黒ずんだ渋茶色の天井が映った。材質も木目模様もすずの家とはまったく違う。

 しばらくぼんやりと眺めているうちに、徐々に意識がはっきりしてくる。

(…………ここは……?)

 蒲団に寝ていた。見知らぬ柄。上体を起こすと、うっと目を細める。ちょうど正面に縁側があり、雨戸も障子もすべて開け放たれていて、眩しいほどの明るい日射しが部屋中に満ちていたのだ。

 ──だがそれは寝起き直後の現象に過ぎなかったようで、すぐに慣れて来てそれほどの光量ではないのに気付く。むしろ壁一面をくり抜いて飾られたような景色のほとんどは樹木の緑で覆われていた。

 縁側の端に誰か座っていた。

 白リボンのツインテール──あやねだった。

「あ、起きたのね行人様!」

 小鳥の唄声が聴こえて来る青々と茂るブナ林に囲われた中庭を眺めていたようだが、ボクの気配に気付いて彼女は振り返りながら立ち上がり、室内に入って枕元に正座した。あの洋服のままだ。心配そうにボクの顔を覗き込んで来る。

「大丈夫? かなりの間眠ってたのよ」

「う、うん……?」ボクは生返事をする。半ば茫然自失状態であった。「ボク……眠ってたの……?」

「行人様、一度も目が覚めなかったの?」

「ああ……ずっと夢を見てた気がする」飛び抜けて質の悪い、と心の中で付け加える。

「そう……」と言ってからしばらく間を空けた後、あやねは再び喋り出した。「今はお昼よ。お腹空いてない? 何か作りますわ。行人様が寝てる間に食材は採っておきましたの。時間はあったから」

 お昼……ずっと眠ってた……。

 そうだ。ボクは確か──見廻りをしていて。あやねとは途中で遭って一緒になって、雨が降り出したから雨宿りにこの廃屋に来て。そしたら先客のアイツと出くわして……アイツはここでセックスしてて……相手は蒲団を被ってて誰か判らなくて……それから……それから……どうなったんだっけ?

 頭を抑えながら考え込む。ぱん太郎とセックスしているすずとあやね。セックスの生々しい声と音だけしか聞こえない場面。下半身しか見えない誰か三人がぱん太郎と4Pしているところ。それらの断片がフラッシュバックのように脳裏に浮かんでくる。段々頭がクリアになってきた。無論、これらは夢だ。どこからが現実でどこからが夢なのかの区切りが明確になってくる。

 掛蒲団を剥がして自分の服を見下ろす。女の子たちの汗や愛液、特にぱん太郎のザーメンがこれでもかというほどボクにも掛かったはずだが、どこにもそんな形跡はなかった。蒲団も綺麗なものだ。部屋の中も見回してみたが、やはり性行為の残滓などなかった。すべて夢の中の出来事。

「……ボク、どれぐらい眠ってたの?」

「え、ええっと……一晩、かしら」

「一晩も……」

 ここでぱん太郎に遭ったのが確か夕刻ぐらいだったから、おそろしく長い間寝ていたことになる。そんなに疲労が蓄積していたのだろうか。記憶が定かなら、蒲団を被って正体を隠した女性が仲睦まじそうに手を繋ぎながら騎乗位で腰を振っているのを見ていたのが……やはり最後だった気がする。

「……でも……なんでいきなり意識が無くなったんだろ……」

「さ、さあ……」

「あ、そうだ! ボクが気を失ってる間、アイツに変なコトされてないよね!?」

「え!? え、ええ、もちろんよ。あの後……二人は帰って行ったわ」

「そうか……」

 ボクは安堵の溜め息を吐いた。そして、あやねは相手の女性を見たのかな、と頭によぎって、

「ち、ちなみに──」

と言いかけて、やはり止めた。ぱん太郎のセックス相手が誰だったか聞くなんて、何だか助平心が働いているようなやましさを感じたのだ。

 不思議そうに小首を傾げたあやねだったが、その時に突然ボクのお腹がグウーッと強く鳴った。

「!」

 思わず赤面してしまう。

 あやねは可笑しそうにフフッと微笑みを浮かべ、

「まあ、行人様ったら。お食事の用意をしますわ」

と、隣の居間へ移っていった。ボクも蒲団を抜け出し後を追った。最初の一二歩はフラフラして踏ん張らねばならなかった。

 囲炉裏に座ると、あやねはどこからか見つけ出した取っ手付きの鍋を天井から吊るされた鉄瓶と付け替え、常に少量携帯しているという塩と味噌で味付けし、山菜も入った美味しいキノコ汁を作ってくれた。

 汁を啜っている間、ボクの頭の中には夢のことが常によぎり、ついチラチラとあやねを見てしまう。あやねは視線に気付く度に顔を上げ、笑みを返す。その表情がなぜか輝くほど綺麗に見え、面映ゆくなったボクは目を逸らしてしまった。

「なあに、行人様。さっきからチラチラ私を見て」

「い、いや、何でもないよ……」

 あやねに変わったところは特に見受けられない。でも何だろう。この妙に胸がざわめくものは。違和感と言うか、何というか……。

 すると、あやねがテールをいじりいじりボクに問いかけてきた。

「私……」

「え?」

「ま、前より……き……綺麗に……なったかしら……?」

「へっ!?」

 唐突な質問にドキッとするボク。思わず手に持っていた椀を汁が零れるほど揺らしてしまった。

「ああっ」

 それほど熱くはなかったが、動揺したボクは大げさな声を出してしまう。

「あ、服が……」

 立ち上がろうとするあやねを、「大丈夫大丈夫」とボクは手で制止し、ウェストポーチに入れていた手ぬぐいで汁のかかった箇所を拭き取る。そうしながら、

「き、綺麗だよ」

と、拭いている箇所から目を離さずにぼそりと言った。

「え?」

「あやねさ……綺麗だと思うよ。きょ、今日は特に」

「えっ!」

 今度はあやねが汁を零し、ボクの手拭いを貸すこととなった。

「……ありがとう、行人様…………」

 そう感謝の言葉を述べて微笑んだあやねの顔は、確かに美しく映った。どこか今まで以上に。

 食事を終えるとあやねが近くの小川から汲んで来てくれていた水で鍋や食器の汚れを裏で洗い落とし、動かした物も軽く掃除して元の場所に戻すと、ボクらは戸締まりをして元木地師の家屋を後にした。

 昨日の雨などなかったかのように空は晴れ渡り、気持ちの良い好天であった。こんな天気の日はいつまでも外で過ごしていたくなる。藍蘭島の豊かな自然は悪夢に苛まれるボクの心を癒してくれるようであった。

「すず、心配してるだろうなあ。何も言わずに一晩帰ってないんだから」

「……そうですわね……」と、どことなく力のない相槌を打つあやね。「でも……きっと、待ってますわよ。行人様のこと」

「そうだといいけど」

「ええ…………」

 

 

 

 

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 

 

 

 

 ………………。

 実は一晩ではなく、二晩も行人は寝込んでいて。

 昨日、あやねが掃除や洗濯などをしながら看病しているところへ昼過ぎに再びぱん太郎が姿を現し、困惑しながらも気丈に振る舞う彼女をふいに強引に抱き寄せて、前夜さんざんに可愛がり最奥で種付けを味わわせた箇所を弄くりはじめると、快楽に浸かった記憶があやねの心身に一気に蘇り、からだがカッと火照って力が抜け、ぱん太郎の愛撫をそれ以上拒むことが出来ず──

 寝息も立てずに横たわっている行人のすぐ脇で唇を奪われてねっとりとした口づけを交わすと、あやねの表情はトロンとしてしまい、今度はぱん太郎の手で一張羅を脱がされて本格的な愛撫が始まったのだ。

 最初の晩は途中からすずとまちが加わったが、今度は彼女ただ一人で抱かれ続けた。薬が切れている筈の行人がいつ起きるかわからないからせめて見えない所で、というあやねの懇願で途中から居間に移ったが、そこからは正真正銘ぱん太郎と二人きりの時間となった。

 一昨日と同じように肉棒奉仕をやらされてまた全身に精液を引っ掛けられて塗り込められ、性感が十二分に開かれるほど時間をかけた愛撫と前戯で蕩かされ、発情して蜜汁を垂らす秘肉に我慢汁滴る肉棒を当たり前のように挿入されると、多少苦しみながらもすぐに痛みを忘れて喘ぎまくるようになった。キスを何遍も繰り返し、いやらしく舌を絡み合わせるやり方をあやねは覚えさせられた。そうしたキスをした後で再び律動が始まると、あやねの喘ぎ声の潤みぶりはよりいっそう深まり、逞しい男根を迎える蜜壺はジュンジュンと濡れた。昨日まで処女だったとは思えないほどの順応ぶりであった。

 そして、「昨日から時間たってないしまだ一回の範疇のん」などという理不尽な屁理屈で中出しを要求して来る男に、初めての時のように多少逡巡ながらも、結局あやねは許してしまった。脚を開きっぱなしに、のしかかられて烈しいラストスパートをされるがままに受け止めたのである。その烈しさがたまらなかった。射精されたいという慾求が、心か、躰か、あるいはその双方の奥底から湧いて来て、すっかり蕩かされた状態になってしまい抗いきれなかった。お腹の奥が溶けるように熱かった。まだ前回出された子種が残っている筈であったが、許可が降りた途端、ぱん太郎は一度目と同じくそこで肉棒を弾けさせ、さらに量を加えたのだ。最後の一噴きまであやねの子宮に濃厚な精液を浴びせ続けた。あやねはあやねで隣室に行人がいるというのに頭もからだも痺れるままにぱん太郎の熱い脈動と迸りを心ゆくまで感じてしまい、果てしない充足を覚えてしまい、種付けされている間に何度も官能にからだをくねらせ、絶頂に登り詰めた。気付くとシャーシャーと失禁しているまでに…………。

 それでも二人は結合したままであった。昨夜に続いて二度目の膣内射精が終わっても、お互いに見つめ合いながら動かず余韻に浸る──。

 こうなると性豪魔に歯止めは効かなくなった。日が暮れるまで一度も引き抜かれることがなく、さらに五発も濃度の衰えない白濁汁があやねの膣奥に注がれ、白リボンの少女はそれ以上に逝った。「昨日も言ったけど、中出しするからにはボクは孕ませる気でやるからね♥」と言われても、膣内射精を受ける度にあやねは昂奮と恍惚にまみれた表情で女らしく啼いた。ヤダ、イヤ、ダメと口では言いながらも本当に拒む様子は全くなかった。射精されている時、ぱん太郎にしがみつきさえした。腰を逃がすことはなかった。彼の重量を乗せた巨根の抽送と怒涛の精液噴射の気持ち好さはそれほどだったのだ。それなのに痛みや苦しさなど感じない交接。ぱん太郎はその辺ちゃんと考えて体勢を選んでいる。皆の言う通り、何もかも忘れてしまうほどだった。観察した通り、これまで経験したことのないほどの悦楽。いつしか自然と自分から腰を動かしてしまっており、蜜壺は嬉々としてぱん太郎の肉棒を締め付け、後から後から注ぎ込まれる種付け汁を滾々と飲み込んだ。それとない誘導もあったが、本人の気づかないうちにあやねは浅ましくぱん太郎と性器を繋げ合うようになっていた。彼女が見てきた女たちの痴態のように。彼女自身は未だ戸惑いがあるつもりでも、処女を卒業したばかりなのにアソコはトロトロに蕩け、苦もなくぱん太郎の巨根を迎え入れて夢中になっていた。快楽で頭が真っ白になり、行人のことを忘れてぱん太郎を──行人のではない子供が出来てしまうかもしれない体液の噴射を全身で感じていたのだ。

 ──その少年がすぐ隣の部屋にいるというのに。

 行人がまだ死んだように寝入っているのをそっと確認した後、ぱん太郎が携えて来ていた弁当で簡単に食事を済ませると、腹を休ませる間も取らずに大男は隆々とそそり立った大剛茎を見せつける。それはまだ二人の体液で濡れたままであった。「いくらやれば気が済むのよ……」とあやねは愁眉を浮かべつつも、頬染めてあーんと口を大きく開き、男の股間へと潜ってゆく。

 ──ほのかな甘みのある白濁汁があやねの食後のデザートとなった。

 虫も寝静まった夜半になっても二人は息を熱く騰がらせ、場所や体位を変えながら汗だくになって下半身を繋げ合い、舌を絡ませた口づけを交わしていた。一度は行人が寝ているすぐ傍に連れられてあやねはぱん太郎と濃密なキスをし、肉棒をしゃぶり、命じられて自分の指で精液まみれの肉唇を開いて穴を見せて、「ぱん太郎様の逞しいおチンチンを挿れてください……♥」と言わされて時間をかけてゆっくり肉棒をズプズプと挿入され、その快感で声を出して逝きそうになり、いや逝ってしまい、隣に行人がいるのを忘れるほど腰を打ち付けられた末、長い長い中出し射精を恍惚と受け止めた。その間、あやねは声を漏らさないようにするので精一杯で、それでも何度も大きな艶声を張り上げそうになった。手を伸ばせば愛しい存在に触れられる距離で、メス肉の坩堝と化した柔穴は熱烈に蠢いてぱん太郎の逞しいオス肉を搾り取り、自分が種付けられていること、そして種付けている存在のことだけで頭をいっぱいにする。いつしかあやねの膣はぱん太郎の大魔羅を根元まで滑らかに咥え込んでいた。

 囲炉裏の火も落として真っ暗になった中、行人の耳に届くのを恐れてか言葉数の少ないあやねに、ぱん太郎が「出すよ」と耳元で囁くと、白リボンの少女はもう躊躇も見せず、小さな喘ぎを発して中出しを待ち受ける。男女の切羽詰まった喘ぎが重なり、カタカタキュッキュッと板を忙しく擦る物音が急に止まったかと思うと、

「──あぁ……あぁ……ッ♥!!」

「ののお……♥!」

と、両人の短くも鋭い呻き声が上がり、途中からはあやねの惑乱したような声だけが途切れ途切れにいつまでも続く──

 約束など無かったかのようにあやねの胎内で猛烈な射精を繰り返す剛根。そんな聞かん坊のオス肉を迎え入れた蜜洞の入り口はキュウウッと切なく窄(すぼ)まり、逆に奥は少しでも多くの精液を溜め込まんとばかりに膨らむ。あやねの生殖器は喜びに満ちたようにいきいきと活動していた。どんなに空間を開けようがひと度射精が始まれば瞬く間にぱん太郎の精液で満杯となり、其処は紅蓮の熱源となってさらにあやねを悶えさせた。白濁の地底湖が生まれても、突き立った肉棒の先端はなおも子宮めがけてビュルビュルと勢いよく噴き出すのであった。

 日が昇り森の中を歩けるぐらいに辺りが白んだ頃、行人を誤魔化す幾つかの言い訳を教えると、ぱん太郎は手早く帰り支度をした。律儀に戸口まで見送りに立った裸のままのあやねに別れの口づけをし、興が乗ったのでついでに玄関横の外壁で立ちバックで最後のひと注ぎをする。薄い胸を掌で捏ねるように撫でながら、射精時だけで5分は腰を押し付け続けていだだろうか。壁と足元に小便をしたような精液溜まりが作られた。からだじゅうはおろか上下の穴の中からもぱん太郎の精臭をプンプンさせたあやねは、もう彼の言うがまま、為すがままであった。

 そうしてから、「じゃ、これからもたくさん女を磨く練習しようね♥」と耳元で言い残し、ぱん太郎は鼻歌交じりに去って行ったのである。

 その背がまだ薄明を残すブナ林に消えるまで、あやねは精液溜まりにへたり込みながら潤み澱んだ目で見守っていた。快楽にふやけ緩んだ唇。二日に渡ってさんざんに肉棒を味わわされ、たっぷりと子種を胎内に注がれ、今も煮え滾るように熱い白濁をドロドロと溢れさせる下腹部に手を当てながら……。

 ………………。

 

 そうとも知らない行人は、やけに微笑みが美しく感じるようになった少女と連れ立って帰途に就くのであった。

 

(つづく?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2019年06月30日 12:54