株式会社フォルスヘイムとはアニメーションの企画・制作を主な事業内容とする日本の企業である。
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旧虫プロダクション出身の野口和正が1980年に設立、他社からの仕上げ工程を請け負っていた。
1982年、話数単位で制作を請け負うグロス請けを開始し、仕上げ中心から制作全般に業務拡大した。 1999年には「蒼翼戦士イカロス~蒼い翼の正義~」(制作元請:ロフト)を実制作した。 テレビシリーズ初の実制作は2002年の「魔法少女レインズワース」(制作元請:ロフト)である。 2008年の「絶望は絶望のために」が初の自社元請け制作作品である。
1996年にそれまで代表だった野口和正が退任し、結城一敏が代表取締役に就任した。それと同時に、デジタル制作への移行が始まった。1997年に完全デジタル制作体制を整えた。 自社初のデジタル制作アニメは1999年の「鋼鉄月光仮面フランネル」第5話であった。
「デジタル制作部門設備の革新的な技術」を結城敏正が開発し、自社のデジタル制作機器はすべてそれに準拠するものとなり、他社からの追随を許さない画面の美しさを誇るアニメを制作するようになった。(もちろん、クオリティの調整等は可能。)このシステムはATシステムと言われる。2006年には撮影部門を揃えた。
圧倒的な映像美と、手の込んだ演出に、アニメファンのみならず、業界からの信頼も厚い。現在は年間数本毎クールで元請け制作テレビシリーズを手掛けている。
社内に文芸部、演出部、作画部、仕上げ部、撮影部、CG・デジタル部、美術部、編集室、制作部と一貫した制作体制が整っている。2011年には新社屋(地上5階建て)が落成。
オリジナル作品に強みを持つ。CGやデジタル処理、仕上げ専門スタジオだった経験からの色彩表現などが得意。
また、作画も安定しており、(決して崩れないので)「作画守護神フォルスヘイム」とも呼ばれる。
原作付き作品ではオリジナルエピソードを挿入することが多い。
作品の評価も総じて高い。
フォルスヘイムでは「第二原画」を極力使わないよう徹底したスケジュール管理をしており、第二原画の役職がクレジットされたのは「いかてん!」以降からである。