森戸川(もりとがわ)水系は、主に葉山町を流れる二級水系だが、上流部は逗子市に属する。流域面積6.97km²。
名のある支流は戸根山川と松久保川の2河川。また、中沢には北(の/ノ)沢という支流がある。



森戸川

三浦大山林道終点付近の南(の/ノ)沢と中(の/ノ)沢の合流点を起点とする延長約6.6kmの河川で、河口から長柄橋までの2000mが二級河川だが、準用河川に指定された区間はない。
かつては亀井戸川とも呼ばれた(旧版地形図に記載あり)。
中下流部では河畔に歩道が整備されている区間は殆どなく、主に住宅が並んでいるため、川沿い歩きはし辛いが、生物は豊富である。
上流部では、黄金橋から川沿いに中沢南沢合流点まで三浦大山林道が続き、東京近郊としては自然が豊かなため、自然観察が盛んに行われる場所となっている。
大山林道3号橋(仮)の216m上流に、砂防ダムである森戸堰堤が存在する。
橋梁は下流より、
みそぎ橋ー[スリーナイン](2)ー森戸橋ー落雁橋ー亀井戸橋ー木ノ下橋ー風早橋ー下小路橋ー川下橋ー[私道](10)ー
長柄橋ー[私道](12)ー芳町橋ー中町橋ー御霊橋ー[福厳寺](16)ー中村橋ー大山橋ー○(19)ー東大山橋ー
宮台橋ー黄金橋ー[森戸川村](23)-[大山林道1号橋]ー[大山林道2号橋]ー桜山大山橋ー[大山林道3号橋]

戸根山川

準用河川以上に指定された区間はない。
現在クリーンセンターがある谷戸を水源として大峰山(三が岡山)の北麓を流れ、落雁橋の下流で森戸川に合流する。
現在上流部は暗渠化されており、水の流れが見られるのは消防署の前からである。
親水的な設備や生物への配慮は全く無く、単なる排水路という意味合いが強い。

橋梁は下流より、
葉山田橋ー○(2)ー三家橋ー○ー桜橋ー鎌田橋ー(暗渠)ー散在橋ー○ー○ー○(10)
ー(暗渠)ー(開渠)ー(暗渠)

松久保川

別名?:大南郷川(葉山浄化センターからの放流先とされる河川だが、松久保川の別名なのか、その支流なのかは不明)
準用河川以上に指定された区間はない。
逗葉トンネルの南側付近、滅多に人が足を踏み入れることのない放棄植林地付近を源流として、逗葉新道の近くを西に流れ、川久保で森戸川に合流する。
戸根山川と同じく殆ど排水路と化した河川であり、落差工が多い。
川沿いに道は殆ど無く、親水性も無ければ魚影もほとんど見られない。悪臭がすることもある。
上流部は逗葉新道沿いで暗渠が多くなるが、最上流部では逗葉新道とは離れ、地形の改変がなされていないそのままの沢を見ることができる。
橋梁は下流より、
川久保橋ー○(2)ー上の橋ー遊園地橋-子の神橋ー○(6)-○(7)

南(ノ)沢

水量は中(ノ)沢より少ないが、森戸川の本流とされている。
この理由は、現在南沢と中沢の合流点付近が終点とされている大山林道が、古くは南沢まで通じていて、最も盛んに人が入っていたからだと考えられる。
その根拠として、南沢沿いには立派な石垣や橋台が見られることが挙げられる。
現在でも南沢沿いにはハイキングコースがあり、源流まで歩き通すことができる。

中(ノ)沢

途中までは二子山ハイキングコースが沢沿いにあり、よく整備された道である。
二子山ハイキングコースと分かれてさらに上流にも道が続いており、歩いてゆくとうなぎ淵がある。
この淵には大ウナギがいたという伝説があるが、実際にはそのような事実は無かったであろう。
南沢と同じく、この沢も源流まで歩くことができる。

北(ノ)沢

別名:小附沢(こづきさわ)
この沢沿いにも合流点から源流まで続く道があるが、放棄植林地内を通る道であり、やや荒れている。別名の由来は不明。

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最終更新:2013年03月27日 14:08