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趣味柄インターネットで公開されている地図や航空写真を多く見る私が、いろいろなインターネット地図・航空写真を見て気付いた長所や短所を記述した。
主に私が住んでいる神奈川県の、特に里山地域がどう表示されるかで判断している。
◎はお勧めのもの、・は用途次第では役に立つもの。
◎Yahoo地図 http://maps.loco.yahoo.co.jp/
航空写真:各社の中で一番高画質に広範囲をカバーしている。少し古い2000年ころの写真が多いようだが、まずはこれを見るとよい。広域写真の色合いもよい。主にPASCOの提供。
地図:小縮尺では各社の中で最も優れていて、左上の「切り替え」から閲覧できる「地形図」や「水域図」も有用。一方、中・大縮尺では、バス停名・大字境などが描かれておらずあまり使いやすくない。ゼンリン提供。
◎Goo地図 http://map.goo.ne.jp/
航空写真:高画質・広範囲。Yahooより新しいものが多く、NTT空間情報提供(GEOSPACE)。
地図:ゼンリン提供だが、長所は一つもない。
◎Googleマップ http://maps.google.com/
ストリートビュー:便利だが、提供範囲は狭く、県内では殆ど東部のみ。Google Earthでも閲覧可。
地図:見辛い。マイマップを作れることや、他の人のマイマップを見ることができる点は、役に立つ。ゼンリン提供。
航空写真:Google Earthで見られるもののうち、最も高画質のもののみ。航空写真だけならEarthの方がよい。
◎Google Earth http://earth.google.co.jp/
航空写真:低画質な範囲が広いが、都市近郊は高画質で提供している場合が多い。時系列航空写真閲覧機能が特長で、これにより晩秋や冬の写真を見つけられることもある。時系列航空写真閲覧機能が不要で、地図との切り替えが必要ならGoogleマップの方が適している。画像はいろいろな会社からの寄せ集め。
◎Bing 地図 http://www.bing.com/maps/
航空写真:画質の良い範囲は狭いが、神奈川県は西部を除き整備されている。画像はいろいろな会社からの寄せ集めで、他の地図とかぶっている場合もある。
地図:ゼンリン提供で、等高線の色が濃い目のため、大字境やバス停が不要の場合は印刷に適する。
◎電子国土ポータル http://portal.cyberjapan.jp/index.html
航空写真:詳細写真しかなく、拡大しないと写真にならない。画質は良いが、最新の航空写真は現在撮影中で、まだ公開範囲はさほど広くない。また、最新写真は夏の写真のみである。1970年代の写真は全国揃うが、現状を確認するためには少し古い。1980年代は、ごく狭い範囲しか掲載されていない。
地図:25000分の1地形図・電子国土基本図・基盤地図情報・代理発信地図などの閲覧・印刷が可能。電子国土基本図より25000分の1地形図の方が基本的にあらゆる面で優れるが、一部の市町村では基盤地図情報をもとにした詳しい電子国土基本図が作成されている。特に植生など、掲載されている情報の正確性は低いが、参考にはなる。基盤地図情報は、道は極めて詳細だが、地形表現がなく、整備されていない自治体も多いのが欠点。代理発信地図は、後述する、自治体発行の地形図が国土地理院によって代理で発信されているというもので、県内では鎌倉市と寒川町のみである。普段使いには空中写真との切り替えができる空中写真版が便利だが、高精度の印刷はプラグイン版でないとできない。また、高精度の印刷にはプラグインのインストールが必要。
◎被災前後の空中写真比較(eコミマップ) http://map02.ecom-plat.jp/map/map/?cid=10&gid=0&mid=131
追加情報のないeコミマップの閲覧ページは見つからないので、これを紹介する。スクロールすることで、被災地以外も見られる。表示が重いのが難点。主な地図と航空写真はNTT情報空間提供(GEOSPACE)。
航空写真:Goo地図と同じ提供元だが、Gooに比べると若干撮影時期が早い模様。Gooよりも広範囲で整備されており、有用。
地図:等高線は20m毎で、地形の把握には適さないが、道の掲載量が多く、この地図にしか掲載されていない道も多い。勿論、現存しない道も多く掲載されている。地名も比較的多く掲載されているが、誤記が多いので、注意が必要。基盤地図情報25000もあるが、国土地理院の25000分1地形図の、文字情報がない版といったもので、有用性は低い。
・国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム http://archive.gsi.go.jp/airphoto/
電子国土ポータルの空中写真はこれを貼り合わせた物。貼り合わせる前の物や、1974年以前の物を見たい場合に利用。スクロールできないため見るのが面倒である。
・自然環境保全調査 植生調査情報提供 http://www.vegetation.jp/index.html
全国の植生図。現在整備進行中。国土地理院の地形図の植生表示よりは正確性が高いが、誤りは多くある。
・ヤマレコ 全ルート一覧 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/showroute_rec2.php?showtrks=1
ヤマレコに登録されているルートの全一覧。特定の道がどの程度歩かれているのか確認するのに利用。全体として里山はあまり歩かれていないのと、GPSによる正確な記録と記憶により適当に引かれたルートが混在しているのが難点。前者なら、藪漕ぎでない限りそこに道が存在することが保障されるが、後者の場合は大してあてにならない。
・MAPPLE観光地図 http://map.mapple.net/
昭文社による地図で、ゼンリンとは違う道が掲載されている。地名や施設名などが多く掲載されているのも特長。2012年3月にリニューアルが行われ、等高線の表示がなくなり大幅に機能が低下した。
・MapFan Web http://www.mapfan.com/
インクリメントPの提供で、MAPPLEの地図と似た特徴を持つ。ゼンリン提供の地図で詳細地図がない地域でも、詳細地図がある場合もある。
・よこすかわが街ガイド http://www2.wagamachi-guide.com/yokosuka/map.asp
わが街ガイドと呼ばれる地図はいろいろな自治体で作られているが、横須賀市の物は比較的使いやすい。スクロールにより横須賀市だけでなく全国見られる。
航空写真:PASCO提供のためYahoo地図と同じ航空写真が多いが、ここでしか見られない写真も一部ある。
地図:インクリメントP提供で、MapFanと似る。
・Yahooワイワイマップ http://waiwai.map.yahoo.co.jp/
航空写真:一部地域において本家Yahoo地図と違う写真が見られる。
地図:バス停・大字境などが分かり、比較的小縮尺で細かい道まで表示されるので、印刷に向く(スクリーンショットを利用)が、近年更新されていず、情報が古くなり始めている。ゼンリン提供。
・今昔マップ2 http://ktgis.net/kjmap/
旧版地形図の閲覧。昔の状況を知りたいときに。3大都市圏近郊と東北の地震被災地のみ。
・市町村変遷パラパラ地図 http://mujina.sakura.ne.jp/history/index.html
昔の文献を読んでいて、古い自治体名が出てきたとき、その場所を把握するのに役立つ。
最終更新日 2014-12-10
執筆開始日 2013-01-10