非エロ:提督×瑞鳳8-19

18 :名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 02:47:15.05 ID:PbqnEQvx
前スレで瑞鳳陵辱書いたら反動で幸せにしてあげたくなった。
反省はしていないがあんまりエロくないので後悔はしている。



19 :18:2014/02/26(水) 02:49:05.45 ID:PbqnEQvx
既に日は暮れていたが軍令部に呼び出された提督はまだ戻ってこない。

執務室には瑞鳳が一人残っていた。
(とりあえず、何か美味しいものでも出してあげて、お酒もあったほうが良いよね)

帰りが遅くなれば、恐らくへとへとになって戻ってくるであろう提督をどう労うか考えていた瑞鳳だったが、
何にしても散らかっている執務室の片づけなければくつろげるものもくつろげないという結論に至った。

「物がないのに散らかすとかある意味天才ね提督……」
とは言え天性の整頓下手なここの提督である。
少ない書類や備品が、数の不足を補うように最大限自分の存在を主張しているのを片付け始めてから数分後、
見慣れないノートを発見した瑞鳳は何の気なしにその中を覗

○月×日
今日は建造を行う。
入手したレシピであれば高確率で長門を建造することが可能の筈だ。
既にいる陸奥と合わせて長門型が揃えば、大幅な戦力増大につながるだろう。

○月△日
数日前と同じレシピで建造を行う。
前回は陸奥が増える結果となったが、同じ長門型が出てきたということは方向性としてはあっている筈だ。
今度こそ長門が建造できるだろう。
建造時間も5:00:00だ。

×月□日
また長門の建造を行う。
二度あることは三度あるというが、三度目の正直ともいう。
今回ばかりは後者であることを祈らずにはいられない。



(何ページかちぎられている)



日付なし

ど う せ み ん な 陸 奥 に な る



「どうしてこんなこと書いた!言え!」

思わず日記に突っ込む瑞鳳。

(提督、最近建造しなくなったと思ったら……)
わざとではないとはいえ日記を盗み見てしまったという罪悪感を誤魔化すようにそのノートをブックスタンドに入れようとした時だった。

偶然、一冊だけカバーがかけられた本が置いてあるのが見えた。
「提督はブックカバー使わない派だと思ってたけど…」

なんとなく気になるが、同時に見てはいけない気がする。
(人のものを勝手に盗み見るのはいけないよね……でも気になる、なんか妙に気になる。
いやいや、親しき仲にも礼儀ありだし……でも、気になる)

暫しの葛藤の末、瑞鳳は机を離れて窓を開ける。
「さーせっかくだからまどをあけてかんきしよー(棒)」
無風だが気にしない。

「うーんおさまりきらないからいっさつだしたほうがいいかな。おおこのほんがちょうどよさそうだ(激棒)」
ブックスタンドにはまだ若干の余裕がある。

「わーかぜでぺーじがー(超弩級の棒)」
吹き荒れる無風によりページが広げられる。

そこにあったのは、グレープフルーツ大の豊満な胸。

「えっ…」
もう一ページめくると、グレープフルーツの間にモザイク処理された縦長の何か。
蠱惑的な視線を送るグレープフルーツの持ち主。

「なっ……へ、変態!破廉恥!最低!」
思わずそう叫んで本を閉じると、ブックスタンドに戻して窓を閉める。

(見なきゃよかった…)
深いため息を一つ。

(提督大きいのが好きなんだ……)
正直に白状すれば、本を見たときに感じていたのは、こんなものを置いていた提督への怒りや内容の破廉恥さに対する恥ずかしさより、豊満な胸への嫉妬や悔しさの方が大きかった。

自分が手に入れられないものを、自分の好きな相手が望んでいる。

そして、望みのものを持っている者はすぐ近くにいる。
高雄型や妙高型、多くの戦艦、正規空母等挙げればきりがないこれらに対して、自分のそれがなんと貧弱か。

(私もやらなきゃ……あれを手に入れなきゃ)

持たざる者が持てる者に対抗するには、持てる者になるより他にない。
瑞鳳は自分を奮い立たせるように立ち上がり、かつて龍驤に見せてもらった『72でもできる!簡単バストアップ体操』とやらをやってみることにした。

龍驤おすすめという説得力があるのかないのかわからない代物だが、少しの可能性に賭けるしかなかった。

大胸筋に負荷をかけたり、女性ホルモンに影響するらしいツボを刺激したりしてから最後に胸のマッサージを行う。
誰もいないとはいえ流石にここで脱ぐわけにもいかず、迷彩の胸当てだけ外して服の上からマッサージを行うが、徐々に瑞鳳に変化が見え始めた。

(なんか…変な気分ね)

切ないような感覚に襲われるが、手を止めることができない。

(んっ、くぅ……これが、マッサージの効果なの…かな…)
いつの間にか息が荒くなり、頬が紅潮している。

「あっ…。んっ…」

規定回数は終わらせたはずだが、瑞鳳は一向に手を止めない。
それどころか、よりマッサージを行う動きがより大きく強くなってきている。

(ダメ……気持ちいい。気持ちよくって止まらないよぉ…)
思わずその場にへたり込み両手でしっかりと胸を掴みながら、その手の動きに合わせて嬌声が漏れる。

瑞鳳自身、これがもうマッサージではなく別の行為になっていることはわかっていたが、
わかっているのとそれをやめるのは別だ。

「ひゃ!んっ、あっ!」
(ダメ、こんな所でこんなことしちゃダメなのにっ…!)
頭ではそう理解していても体はいう事を聞かない。

そしてついに興奮が最高潮に達した。
「うっ、あっ……はぁ…」

それまでとは打って変わって脱力感が全身を包み、へたり込んだまま尻に根が張ったかのように動けなくなった。

(今度からは、部屋で寝る前にやろう)
天井のシミを見ながらそんなことを考えていた時

「ただいま、悪いな遅くなって」
「ふひゃあ!!!」

提督が帰ってきた。

「何やってんだ?」

自分の執務室に戻ったら瑞鳳が胸当てを外して自分の胸を持ったまま驚いて飛び上がっている。
この状況に対する当然の疑問が瑞鳳に投げかけられる。

しかし混乱している今の瑞鳳にとって「何をやっている」の“何”がどれをさしていて
どう応答すれば怪しまれないかなどと考える余裕などある訳もない。

「え、いや、あの…これはその、違くてその……そういうのではなくて…ただのバストアップ…っ!!…いやあの…えーと……」
「バストアップ?」
「そ、そう!……いや違います。違わないですけど、違うというか…」

その時、提督の目が瑞鳳の後ろ、自分の机に行く。
「なっ!?」
思わず絶句する提督。

“あれ”がブックスタンドに鎮座しているということは普段の定位置である鍵のかかる引出しに入れ忘れていたということで、
この片付いた部屋から察するに瑞鳳が掃除をしてくれて、バストアップというのは―

「見たのか?」

この問いに瑞鳳は覚悟を決め、小さく頷く。
「提督は大きいのが好きだと思って…」

提督も覚悟を決める。
「その、申し訳ない。出来心というか、いや、気が弛んでいる証拠だな。申し訳ない」
頭を下げるしかない。

「その上お前を傷つけてしまったな……本当にすまない」

「いや、私が勝手に見て勝手にバストアップ体操しただけだから…私小さいし…」

消え入りそうな声でそう言う瑞鳳。
そこで気持ちよくなってましたとは流石に言えない。

「……一つだけ、弁解させてくれないか」
何も言わない瑞鳳。

「確かに俺は大きい方が好きだ」
俯いていた瑞鳳がビクンと震える。

「だが、お前が小さいのであれば今日から貧乳好きだ」
「えっ?」

ぱっと瑞鳳は顔を上げる。
反対に提督は伏し目がちになる。

「俺は乳の大小より、お前の方が好きだ」
言い切ると同時に二人とも顔が真っ赤になる。

「な、な、何言って」
「本気だよ俺は」

瑞鳳は何も言えなかった。
ただ提督の両腕に抱きしめられていた。

「「いただきます」」

それから数日後、二人は今まで通り提督とその秘書艦としての生活を送っていた
―表向きは。

「はい、提督」
「おお、ありがとう」

いつもの甘口の卵焼きではなく、塩味のきいた卵焼き。
これは瑞鳳からの合図。

「味付け変えたんだな」
「えへへ、たまにはね♪」
これが提督の合図。

これで夜の予定は決まった。

「「ごちそうさま」」
二人同時に食事を終え、時計を見ると丁度一三〇〇になるところだった。

「よし、今日は大鳳建造するぞ」
「大型建造?大丈夫なの?」
「ああ、巨人、大鵬、卵焼きというぐらいだからな。お前の卵焼きがあれば楽勝だ」
「大鳳の字が違うでしょ」

冗談を言ってはいるが、勿論実際には連日二人でレシピを研究してきているし、当然そのレシピを使用する。

「これが初の共同作業だな」
「……馬鹿」

まんざらでもなさそうに瑞鳳は笑った。



この後、この艦隊は五人目の陸奥を迎えることとなるが、それはまた別のお話。



+ 後書き
26 :18:2014/02/26(水) 03:07:46.65 ID:PbqnEQvx
以上スレ汚し失礼しました。

鳳翔さん=正妻
ずほちゃん=新妻

もち異論は認める
最終更新:2014年03月19日 01:26