280 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/01(日) 01:24:06 ID:mi8zKsY2
こんばんわ。鎮守府慰安労働のものです。
まだ書きたい艦娘がいたので勝手に設定を拡大して書こうかなと。
設定が半分ぐらいごっちゃ+若干ブラックな背景がありますが、展開は暗くならない予定です
では投下します
281 名前:鎮守府慰安遠征[sage] 投稿日:2015/03/01(日) 01:24:58 ID:mi8zKsY2
今しばらく鎮守府での慰安労働を申付けられてから、数日が経った頃。
以前まで慰安労働を行っていた鎮守府から離れ、東は別の鎮守府に足を運んでいた。
輸送船に乗っておよそ半日、海に揺られて到着した鎮守府での遠征慰安労働に赴いている。
東は輸送船に揺られている間も、鎮守府に足を踏み入れてからも同じことを考えていた。
それは鎮守府を出る際、提督に言われた一言についてだった。
『東。これから赴く鎮守府での現状は、ちょっとアンタには厳しいかもしれない』
『それはまた、いったいどういうことです? 仕事がきついとか?』
『……全ての鎮守府が、ここみたいに潤沢に資材を回しているわけじゃない。
思うところはたくさんあるだろう、文句を言いたくなるところもたくさんあるだろう。
帰ってきたら全部聞いてやる、だから今だけは何も言わずに向かってくれ』
『はぁ……まぁいいですけど』
普段からおちゃめな部分や、冗談めいたことを多く口にする提督である。
そんな提督が恐ろしく真面目な顔、真面目な口調で口にした言葉だった。
言葉の重みを感じ取っていたからこそ、頭からその言葉が抜けなかったのだ。
ほとんど期間すら告げられないままだったが、提督を信じて東は鎮守府を離れていた。
そして今、東は自分自身に割り振られた部屋に荷物を置き、早々に仕事を任されている。
割り振られた部屋は、以前の鎮守府で使っていた部屋とほとんど差は感じられない。
一安心した東は、仕事場と称された寮棟に似た建物に足を運ぶ。
しかしその外観に、思わず寒気にも似た感覚が背筋を走るのを確かに感じていた。
「何でこの建物、窓がないんだ?」
目の前に建っている建物は、高さこそそれほどではないものの小さい建物ではない。
特に長さに至ってはなかなかのもので、前の鎮守府と比べても遜色なかった。
それにもかかわらず、建物から漏れてくる生活感の代名詞である灯りが見当たらない。
ただ真っ黒で巨大な塊が目の前にそびえ立っているだけ。
一抹の不安を抱きながらも、東は自分自身に任された仕事場に向かう。
建物に入った東が目にしたのは、やはり予想だにしない光景だった。
屋内には照明こそ提げられていたものの、十分とは言い難い薄暗い灯りである。
短い間隔で提げられた豆電球が点々としており、満足に視界が利かなかった。
同じように等間隔で並ぶドアには番号札があり、まさに寮といった様子である。
真っ暗よりも一段と薄気味の悪い薄暗く、任される仕事内容にも不安が募った。
やがて10の番号札が掛かっている扉を開き、東は仕事場を目の当たりにする。
部屋には作りそのものが簡素ながらも、大きさは申し分ないベッドが置かれていた。
ベッドを含めても部屋は広く、廊下のものより遥かに明るい照明が提がっている。
やはりというか何というか、ぐるりと壁を見渡しても窓らしきものはついていない。
代わりに東の目を引いたのは曇りガラスで遮られた、もう一つの空間だった。
「そして何で風呂がついているのか……窓が先じゃないのか」
ため息と共に東の口から飛び出した言葉ももっともだった。
大きめのベッドだけが備え付けられており、部屋どころか建物全体に窓がない。
しかし全体だけで十畳は軽くありそうな浴室と様々な備品が備えられている。
大人二人は余裕をもって入れそうなほど大きな浴槽まであった。
徐々に東の中で、自分がいる場所が普通ではないということが分かり始める。
その時、部屋のドアが開き、入室してきた少女の声が耳に届く。
「あれ? ここ私の部屋なんだけど……あぁ、あなたがお手伝いの人?」
「川内か、俺が派遣された手伝いの東だけどって、なんだその恰好!?」
「あぁ、これ? 平気だって、むしろ何も聞かされてないの?」
「少なくとも今の光景に関しては何も聞いてない!」
取り乱した東の様子に、逆に驚いて目を丸くしたのは川内型軽巡洋艦1番艦、川内だった。
改二の服ではなく、川内型が揃って身に付ける橙色の上着と黒いスカートを穿いている。
そこまでは何ら普通の川内であり、特に変わったところもなかった。
しかし東が驚いたのは、頭から衣服までべっとりと汚している白濁液だった。
服に泥が撥ねてしまったなどと生易しいものではない。
見ている東が思わず引いてしまい、部屋に立ち込める生臭さに表情を歪めてしまっていた。
左右に結われた黒髪には、隙間もないほど白濁液があちこちに絡みついている。
上着やスカートは元の色が分からなくなるほど、大量の白濁液で汚されていた。
顔も洗顔を終えた直後のような濡れ方を、白濁液でしていて真っ白に染まっている。
いったい何人の男を相手にしたのか考えるのも億劫なほどだった。
それでも川内自身が特に気に留めていないのが、なおのこと東を驚かせる。
「まあいいや。とりあえず身体洗うの手伝ってよ、べっとべとなんだ~」
「おい川内! お前、今、自分がどんな格好してるのか分かってるのか!?」
「うん、分かってるよ。男の人の精液にまみれてる、だから身体洗いたいの」
「……俺も役目は果たす、だからこの鎮守府で何が行われているのか教えてくれないか?」
「別にいいよ? じゃあ決まりだね、一緒にお風呂入ろうよ」
川内は言うが早いか、手慣れた様子でクローゼットの中から手拭いを取り出した。
そのうちの1枚を東に手渡すと、東を気に掛ける様子もなく靴下を脱ぎ始める。
黒のニーソックスだが、おびただしい量の白濁液が糸を引く様がどうにもおぞましい。
しかし東の目に入ったのはそんなものではなく、ニーソックスの状態だった。
「随分破れてるな。その服の替えはないのか?」
「ああ、これね。最近そういうお客さんが多くてさ、服の替えにも困ってるんだよ」
「そういうお客さん?」
「今はこの服着てるけど本当は改二なんだよ、私」
「じゃあ改二の服はどうしたんだ?」
「お客さんに破られちゃった。服を破る方が興奮するんだとか言われちゃってさ」
落ち込むような様子はないが、どこか投げやりな口調で続けながら川内は服を脱いでいく。
仕事で来ている以上は川内を手伝わなければならないのだろう。
慌てて背中を向けながら東も服を脱ぎ、腰に手拭いを巻いて準備を始めた。
同時に自分がいる場所が何をしているのかを知りながらも、理解が追い付かないでいる。
白濁液に身を染めた川内に、客に自分の服を破られたという証言。
艦娘にとって栄誉であろうはずの改二の服も破られ、かつて身を包んでいた服を着ている。
鎮守府と銘打っていたはずの、今の自分がいる場所の本当の姿が何なのか。
そんなことを考えながらも、今は先に浴室に入った川内の背中を追うしかない。
「じゃあ先にシャワーをお願いしようかな、手伝って」
「ああ……って、何でビニールマットがあるんだ?」
「そういうお店だってば。ま、ここは艦娘の休憩室だからお客さんは来ないけどね」
「はぁ~、頭痛くなってきた」
「いいのいいの、じゃあお願いしま~す」
頭を抱える東をよそに、川内はあまりにも無防備にビニールマットにうつ伏せになった。
当然川内は裸だが、鼻歌交じりに左右に小首をかしげているあたり全く気に留めていない。
気にしている自分がおかしいと錯覚しそうになる状況下に、東の口からため息が漏れる。
任された仕事を放棄することもできず、手に持っていた手拭いで川内の尻を隠す。
そしてスポンジに石鹸を泡立て、いざ川内の背中から洗おうとしたその時だった。
「ちょっと、いきなり何しようとしてるの?」
「え? 身体を洗おうとしてるんだが、何かおかしいことしたか?」
「あのね、スポンジでごしごしやるのは後だよ、きちんとシャワーで一通り流してから。
キミ、私の肌に精液すり込む気でいたの?」
「それは悪いことをした。先にシャワーにするよ」
「よろしくね~」
東はスポンジをタイルの上に置き、シャワーで川内の身体についた精液を洗い流していく。
勢いで流していくのではなく、川内の背中に湯を溜めて一度精液を浮かせては洗い流す。
それから手で肌をなぞるように湯を流し、川内の肌は持ち前の艶を取り戻していく。
しかし精液の感触にどうしても慣れず、東は手を止めずに口を開いた。
「川内。何が行われてるのかは大体わかったが、どうしてこんなことをしてるんだ?」
「あ~、話すって言ったっけ~、そうだね~、ここはね~、あ~、気持ちいいな~」
「蕩けてないで話してくれ、やめちゃうぞ?」
「あ~、ごめん。ここは風俗、それも割と幅の広いね」
「風俗? 艦娘がわざわざ風俗の営業に手を貸してるってこと?」
「ちょっと違うね。ある程度流れてきたら石鹸で洗ってもらっていい?」
東は先ほど泡立てたスポンジを手に取る。
ほとんど精液の流れた背中を洗うたびに、川内の口から恍惚の吐息が漏れた。
吐息が落ち着くと、約束通り鎮守府について話を続ける。
「資材の支援が欲しい鎮守府が艦娘を派遣して展開している風俗、それがこの鎮守府だよ」
「つまり川内も支援が欲しい鎮守府から出されたってことか? マンガみたいな話だな」
「それが実際あるんだよ。現に私も、特別侵攻作戦の資材足りなくてここにいるし……」
「いつの侵攻作戦だ?」
「二年前の秋だったかな~、時間がないとか色々言ってたのは覚えてるよ」
「二年前か……」
東の脳裏に、鎮守府で提督から聞いた記憶がよみがえる。
二年前の秋に行われた特別侵攻作戦は、多くの提督が闇に呑まれた悪名高い作戦だった。
口にするもおぞましく、最強の女性提督をして二度と行ってはいけない作戦と言わしめた。
資材はなくなり、焦りに呑まれた提督は幾人もの大切な戦友を失った悪夢の作戦。
そんな中で川内はこの鎮守府に来たのだと考えると、東は複雑だった。
背中を洗い終えると、再びスポンジをタイルに置いてから下半身を洗い始める。
ハリのある肌に程よくいい肉付きをしており、思わず東が劣情を煽られそうだった。
精液にまみれていなければと残念と思わずにはいられない。
あちこち破れていたニーソックスに包まれていたとは思えないほどきれいな脚だった。
「あれ? でも二年前の作戦なんだから、未だにここにいる理由はいんじゃないのか?」
「艦娘が動く以上、資材がなくていい時期なんてないからね。あればあるだけいいんだよ」
「じゃあ作戦が終わったっていうのに、川内はずっとここで働いてるのか?」
「そういうこと。改二衣装は作ってくれたけど、海に出たことはないよ」
精液にまみれていた時でもあっけらかんとしていた川内の声がわずかに震えた気がした。
それから先は東も積極的に話を振ることはせず、川内も言葉を投げかけることはない。
東は自分の仕事に従事し、川内は人に背中を流してもらっている心地良さに身を預ける。
やがて脚を石鹸で洗い始めたところで、東は気にかかっていたことを口にした。
「川内。ノーって返事を期待するが、身体の正面と髪はどうする?」
「ん~、キミに洗ってもらうの気持ちいいから頼もうと思ったけど、やめとこうかな」
「そうしてくれると助かる」
「じゃあ私は髪だけ洗っていくから先に戻ってて。お疲れ様」
内心ほっとしながら、東は川内を残して浴室を離れる。
「あっ、ちょっと待って! 言い忘れた、ねえキミ!」
「どうした? 何か頼まれごとがあるなら聞くぞ?」
「よかった。聞こえてた、こういう仕事柄だから先に言っておきたいんだけどさ」
「仕事柄だから、なんだ?」
「私も今日のお客さんがそうだったんだけど、かなり強引にしたがる人もいるんだ。
だけど艦娘によっては無理やりされてるだけじゃ気が収まらない人もいる。
だからその、ちょっと言い辛いんだけど……」
初めて川内が口ごもるところを見るとよほど言いにくいことなのだろう。
特に急かすこともせず、東は身体の水気を拭き取りながら続きを待っていた。
やがて肩から湯を浴びていた川内が、シャワーを止めて口を開く。
「もしかしたらだけど、襲いに来る艦娘もいるかもだから気を付けてね」
「襲いに来るって、まさか性的な意味でってこと?」
「ストレス溜まるからね、責められた分を責めて発散しようって艦娘もいる。
キミみたいに手伝いに来てくれる人が、艦娘に襲われるっていう案件もあるしね」
「……考えておく。じゃあまた手がいる時は呼んでくれ」
「うん。ありがとう!」
こうして東の新しい場所での慰安労働が始まるのだった。
286 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/01(日) 01:29:37 ID:mi8zKsY2
書き忘れました、微エロのプロローグは以上です
薄い本に「補給が欲しければ、ぐへへへ……」みたいなのをチラ見したのでそんな感じの設定です
何人か書きたい艦娘はいるので、少なくともそのメンツは書きたいかなと
ではまた
これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
最終更新:2016年07月20日 14:31