提督×大鯨「わ・る・よ・い 幼妻大鯨ちゃん」16-448

448 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/14(土) 22:43:22 ID:c.Fsqo2Y [1/8]

ホワイトデーなので大鯨のSSを投下します
艦娘に関して誕生日等多数の独自設定がありますので
苦手な方はスルーして頂いても構いません



449 名前:わ・る・よ・い 幼妻大鯨ちゃん[sage] 投稿日:2015/03/14(土) 22:44:12 ID:c.Fsqo2Y [2/8]





こんばんわあ。潜水空母大鯨です。
今日は2015年3月14日。そう、ホワイトデーです。
私もバレンタインデーで好きな人――という程度ではないほど大切な人――にチョコレートを贈りました。
別にお返しなんて期待はしていません。いつも一緒で楽しい時を過ごしていますから。
でもやっぱり期待してしまう日本人気質も抑え切れません。
それに『お返し』は日本の文化ですからね。


「横須賀までの遠征ご苦労様。あ、プリンツ・オイゲン。
 この前のプリッツで作った艦船が好評だったからこれはその礼だ」
「これは……たくさんの地域限定プリッツ!?」
「出張に出かけた時についでに買っておいたんだ」
「ありがとうございます!」

オイゲンさん、とても嬉しそうです。
日本に来て食べたプリッツを相当気に入ったのかいつもプリッツを持っていて、
プリッツ・オイゲンと呼ばれることもたまにあるみたいです。
ちなみに提督はコラボ商品でも出ないかと大淀さんに相談しているみたいです。
半年ちょっと前にお菓子会社と艦娘のコラボ商品も出ましたから無理ではないでしょうけど、
プリンツ・オイゲンのプリッツが出るとしたら11月になるでしょうね。

「出張とか何とか言って、本当は遊び歩いていたんでしょ、このクソ提督」
「曙、俺がいつ出張と偽って遊びに行った?俺はそんなことは一度もしたことないぞ。
 出張のついでに買い物に出かけたことはたくさんあるけどな。
 それよりもこれ、この前の御礼だ」
「この前の御礼って何よ?」
「バレンタインの時のチョコレート艦船の事だ。
 曙、君の中に目覚めた駆逐艦曙の遺された記憶、想いから空母翔鶴の外観を思い出してもらっただろう。
 完全ではなかったものの今までの資料より正確に思い出してくれたけど、
 その過程で君自身に辛い思いをさせてしまった…」
「御礼というよりお詫びよね。別に気にしないでよ。
 翔鶴型の資料は歴史の中で破棄されていて正確な情報は不明なんでしょ?
 だったら、失われたものを現代に蘇らせる目的ってのなら、我慢してやってやるわよ!」
「すまない……」
「いちいち謝んないでよこのクソ提督!私達艦娘をなめるんじゃないわよ!」
「そうだな…その通りだよな…」



駆逐艦曙は様々な謗りを受けてきた悲劇の駆逐艦です。
曙ちゃん自身がああなったのは彼女が自分というものが出来上がっていない子供の頃に駆逐艦曙の艦娘になり、
その中で駆逐艦曙の記憶が彼女自身に流れ込んできたからなのかもしれません。
歴史の影に埋もれた貴重なものも、目を覆いたくなるような悲しい出来事も……
幼くして艦娘になった曙ちゃんは早い内から駆逐艦曙が受けた辛い仕打ちの記憶が目覚めてしまい、
それを客観的に見ることができず自分自身のことと混同してしまい、ああなってしまったのでしょう。
艦娘とは、かつて存在した旧日本海軍の艦船の力を行使できる存在です。
基本的には素質を持った人間の女性がなれるものです。
私の場合潜水母艦大鯨の進水式と同じ日に産まれました。
潜水母艦大鯨が起工から7ヶ月という短期間で進水したのと同じく、
私自身も7ヶ月の未熟児でこの世に産まれました。
そしてその私の体の弱さはまるで潜水母艦大鯨の運命に準えられているようでした。
でも家族や周りの人達の暖かさに支えられながら無事にここまで生きてこれました。
だから私は皆さんに恩返しをしたいのと、
自分が生きた証を何かしらの形で残したいと思い艦娘になりました。
そして私は潜水母艦大鯨の艦娘になりました。
潜水母艦大鯨の史実を調べている内に自分と重なる点がたくさんあることを知りました。
私は病弱だった頃、
『どうして自分はこんな体で産まれてきたのだろう?何故こんな苦しい思いをしなければいけないの?』
と暗い気持ちになったこともありました。
でも艦娘となってその疑問が氷解しました。
私が苦しい思いをしたのはそれが大鯨となる宿命だったからで、
苦しんでいた私をみんなが助けてくれることによって
みんなへの感謝の気持ちを持ち、人のために役立とうと思う人間になれました。



「大鯨さん、どうしたのですか?」
「……あ、鳥海さん」
「ボーっとしてたけど、もしかして司令官と夜戦でもし過ぎたのかしら?」
「違います!!…………曙さんの話を聞いて、
 自分も司る艦の記憶が流れてきて押し潰されないか不安で……」
「そうね……艦娘に艦の記憶が流れて来るのには個人差があるからね。
 あなたは潜水母艦大鯨の艦娘だけど空母龍鳳の記憶も改造前でありながらわずかにあるみたい」
「ええ……」
「もし『あの時』の記憶があなたの頭の中に蘇って来たら……その時あなたは……」
「……その時は司令官が側で支えてあげてね」
「ああ…出来るかぎりやってみるよ…」
「こういう時にそんな言い方しないでよ、このクソ提督!」
「まあまあ曙さん。人間は誰だって出来る事と出来ない事があるんですよ。
 重巡洋艦である私は潜水艦への攻撃手段を持っていませんが、
 駆逐艦のあなたなら潜水艦へ攻撃か出来ます。
 逆に駆逐艦は偵察機を乗せられませんけど巡洋艦なら乗せられます。
 このようにみんな他人が出来ない事を補い合って生きていくんです。
 何事も一人で抱えられるものではありませんからね」
「……鳥海の言う通りね」
「まあこんな話はこれまでにしましょ。司令官さん、私達には?」
「ああ、そうだった。君達の分も忘れちゃいけない。これは鳥海、これは如月、と」
「ありがとうございます」
「司令官ったら…ありがとう。好きよ…」
「あ、こっちも忘れるところでした。ハイ、大鯨さん、これは横須賀の鎮守府の元帥からです」
「元帥が?」
「なんでもチョコレート艦船模型展を成功させたからだとか……」
「でも私が貰うなんて……」
「他のみんなも貰っているわ」
「なら…受け取らせてもらいますね」
「どうぞ……それでは失礼します」

そう言って鳥海さん達は司令室から退室しました。
みなさんがいなくなった後の司令室は先程とは違ってとても静かです。

「ふう、今日の仕事はこれで終わりだな」
「お疲れ様です。日誌と後片付けは私がしておきますので、提督はお先に」
「すまないな」
「いえ、これも秘書艦の勤めですから」
「それじゃ後は頼む」

そう言って提督も司令室から出ていきました。



「これでよし、っと」

日誌と後片付けを終わらせました。

「ふう……ああは言いましたけどさすがに一人だと疲れちゃいました。
 そうだ、元帥からのホワイトデーのお返しが何なのか確認しておかないと」

早速いただいた物を確認しました。どうやらチョコレートみたいです。
とても美味しそう……小腹も空きましたし、いいですよねっ。私はチョコレートを口にしました。
ああ…美味しい……諸事情で夕食を取れませんでしたからどんどん進んじゃいます。
気が付くともうチョコレートはひとつだけになっていました。あの人にも残しておかないと……
私は何だかふわりとした気分で司令室を退室し、自室に戻りました。

「ああ、君か。すまない、先にお風呂に入っていたよ」

提督という仕事から解放されたあの人はどうやら先にお風呂に入っちゃったみたいです。
でも私は別にそんなことは気になりません。むしろ今はもっと大事なことがあります。

「君に渡したいものが…」

何か言いましたが私はその言葉を無視するかのように
ソファでくつろいでいたあの人の前に行き、
そのままあの人のパジャマのズボンの前に手を伸ばしました。

「ちょっ、何を…!?」

ズボンのボタンを開け、トランクスのボタンも開け、あの人の股間のモノを出しました。
それはとてもかわいらしいものでした。皮も被っていてまるで子供みたい……
お風呂に入ったということは洗って綺麗にしたと思い、
私は皮をむいて先っちょにキスしちゃいました。

「ああっ……」

感じているのでしょうか。何だかかわいい声を出しちゃって……
私は続けざまに唇で挟んだり、舌で鈴口や裏筋を刺激したりと、
如月ちゃんが持っていた本の内容を試しました。
……如月ちゃんの年齢であんな本持ってるなんて本当はいけないことでしょう。
今度没収しちゃいましょうか。
そう思っているうちにおちんちんがどんどん硬くなって大きくなってきました。
私は喉の入口や内頬の粘膜で刺激しました。
そうしたらますます気持ちよさそうな声を出して……
何だかビクビクとしてきました。もう限界が近いようですね。
根本から竿の中ほどに唇を移動させました。さすがに喉に直接出されるのは怖いですからね。
そしてまた一段と大きくなった刹那



どびゅるっ!

私の口の中に温かさが広がりました。気持ち良かった、という証が解き放たれたのです。
とめどなくあふれ出んばかりに広がっていって……
とても気持ちよかったんだって思うとなんだか嬉しくなっちゃいます。
何とも言えない味ですけど……とても濃厚な……そんな感じがしました。
そして、いつまでも続くかと思うような放出が終わりました。

ごくん……

口の中に出されたものを飲み込みました。本当は口から飲むようなものではないんです。
ましてやおしっこが出るところから出たものです。普通だったら飲もうとなんて思わないでしょう。
あの人だって口淫行為を否定していないとはいえ、飲むことをあまり好ましく思っていないですし。
でも、今はあまりそんなこと考える時じゃない……というか考えられません。

「あ、元帥からもらいましたこのチョコレート、最後の一つですけどいかがですか?
 とってもおいしくて、なんだかいい気分に……」
「いい気分……おい、こいつはアルコールが入ってるじゃねーか!」
「え?そういえばあまり箱を見ませんでしたけど……………………そんな!?」

私はびっくりしました。このチョコレート、アルコールが入っていたんです。しかも度数が高くて……
私は一気に酔いがさめてしまいまいた。十日ほど前と同じ過ちを犯してしまったんだって……
もう……恥ずかしくて情けなくて……

「ごめんなさい…………本当に…ごめんなさい…………」

私はただ、謝ることしかできなかったのです。

「別にそんなに謝らなくていいよ」
「でも…」
「……だったら目を瞑れ」
「え……あ、はい……」

私は言われるがままに目を瞑りました。
もしかしたら平手打ちが来るんじゃないかと思い歯も食いしばりました。
でも……



ふにゅっ

私の頬に何かが飛んでくることはなく、唇に暖かくて柔らかいものが触れまいた。
そして口の中に柔らかいものと、甘いものが入ってきました。
柔らかいものはなんなのかは想像がつきました。私はそれに自分の舌を絡めました。
甘いものと一緒に舐めるかのように……

「っふう……」
「あの……これって……?」
「バレンタインデーのお返しだ。ホワイトデーはキャンディーを送り返すのが始まりだしな。
 キャンディーは白砂糖からできている。だからホワイトデーなんだ」
「ためになります……でも私の口…」
「君自身に何回も苦しみを味あわせたからこのくらい」

私は堂々巡りになると思ってこれ以上言いませんでした。その代わり、

「あの……今日もしましょうか……私、我慢できません。
 蠍座の女は一度火が付いたら止められませんよ。
 ましてや私は太陽星座だけじゃなく、月星座も蠍座なのですから……
 それにさっきのことでまた昂ぶってきたみたいで……
 大丈夫ですよ、前に『酔った時にもしちゃって構いません』って言いましたよね?」
「ああ、わかったよ。いいよ。俺だって蠍座の男だ。やるときゃとことんやらなきゃな」

蠍座同士で燃え上がればもはや誰にも止められません。
火と火が合わされば炎になります。
でも蠍座は炎です。炎と炎が合わさったら…………
言葉にできないくらい激しいものになるでしょう。
そして、とてもとても光り輝いたものとなるのでしょうね。

―終―





455 名前:幼妻大鯨ちゃん[sage] 投稿日:2015/03/14(土) 22:50:09 ID:c.Fsqo2Y
以上です
前回よりも酔いが浅いのにこのタイトルなのは
行動によるものが大きいと思ってください
実は先月時点では雛祭りSSは予定にありませんでしたが
甘酒について調べてるうちに白酒のことを知り、
今回の話が思いついたのです

それではまた

456 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/14(土) 22:57:23 ID:Di4kl9bk
GJ!

457 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/14(土) 23:16:33 ID:lyk1DqHw
良いね!


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2016年01月29日 04:21