提督×鳥海「心を配りきれぬもの、心を配りきれるもの」18-14

13 :名無しの紳士提督:2015/10/21(水) 17:36:26 ID:73AMDO0s あらためて新スレ乙です
というわけで鳥海のお話を一本投下します
今回も独自設定があります(それも鳥海と関わらないようなネタ)


14 :心を配りきれぬもの、心を配りきれるもの:2015/10/21(水) 17:37:59 ID:73AMDO0s


「水上機母艦、瑞穂です」

私の鎮守府に新しい艦娘がやってきた。

「私がこの鎮守府の提督だ。よろしく」
「私が鳥海です。よろしくです」

俺の自己紹介の後すかさず秘書艦の鳥海も自己紹介した。

「如月と申します。瑞穂さん、あなたも艦娘となる運命の人だったみたいね」
「水上機母艦瑞穂、本名八月一日 瑞穂(ほずみ みずほ)……」

如月も自己紹介したが、俺が言おうとした事を先に言った。

「ええ…」
「私と弥生も本名よ」
駆逐艦、弥生です。艦娘には艦娘としての名前と本名とが一緒の人がいても珍しくありませんから」
「そうですか……ところで鳥海さんは旧姓は八月一日でしたか」
「は?」

薮から棒な問い掛けに思わず俺は声を出してしまった。

「いえ、私の旧姓は八月一日ではありません。ついでに言うと『とりうみ』でもありません」
「そう……見た目から何となく八月一日という感じがしたのですが……」

見た目から…か……
俺はかつて出会った一人の女性の事を思い出した。
八月一日という苗字の、鳥海に似た見た目と声の女性だ。
霧の艦との大激戦の折に知り合っていた。
鳥海と八月一日とはとても似ていた。しかも声までそっくりだった。
彼女とは霧の艦との戦いが終わってからは会ってない。
連絡先を知らないから結婚した事も未だに報告出来てないから、
あの時お世話になった彼女達にいつか報告したい。

コンコン

「ん?誰だ?」
「電です。司令官、それに皆さん。パーティーの準備が出来ました」
「パーティー?」
「この前の作戦、第二次SN作戦の成功を記してのだ。瑞穂、君も一緒に来たまえ」
「あ、はい……」

瑞穂の答えは少し困惑気味だった。

「乾杯っ!」
「カンパーイ!」
「ひゃっはあーっ!酒だあ!」
「このお肉おいしいです」
「…………提督、私たちがこんながバカ騒ぎなんてしていてよろしいのでしょうか……」
「一つの区切りとして祝勝会も必要だろう。
 これでも近海の守りを考えてパーティーの参加者は限定したさ。
 今出払っていてパーティーに参加していない者達には別の形でボーナスでも与えようと思っている」
「そうですか……」

瑞穂が不安がるのも無理はない。水上機母艦瑞穂の運命を考えたら、
こんな事をしてるわけにはいかないと思うだろう。

「ま、心配する事はない。私の艦隊には夜戦をやりたがる者達が多い。
 彼女達を信じられるからこそ、今の私達や、平和に生きる人々が安心していられるのだ」
「そう…ですね……」

瑞穂は一応納得したようだった。

「きゃああぁぁっ!や、やめてください!」

鳥海の悲鳴だった。何事か。

「いいじゃん。飲ませてよ、子宝生とろ鳥海山麓ヨーグルトをさ」

隼鷹が鳥海の服を脱がし、おっぱいをさらけ出させ、乳首に吸い付いた。

「ちょっ……本当に………やめ…………」

あろうことか鳥海の母乳をごくごくと飲みはじめた。
最初のうちは何やら期待に溢れた表情だったが…

「……ん…ふう………アルコールの味がしないね」
「当たり前なのです!艦娘は人間なのです!
 アルコールが出たら子供にとっても悪いのです!」
「じゃあ電ちゃんも飲みなよ」
「なっ、何を言ってんんっ!?」

隼鷹は何を考えたのか電に鳥海の母乳を飲ませた。

「あっ……んん……はっ………」

隼鷹にがっちりと固定させられたのだろうか。
電は鳥海の乳首から口を離せず、母乳を零さぬよう吸い続けていた。
仕方ないとはいえ電に乳首を吸われた鳥海はただ感じているしかなかったようだ。

「んー………はぁ………なんてことさせるんですか隼鷹さん……」
「でもおいしかったでしょう電ちゃん」
「………なんだかちょっと前にも味わったような感じが…」
「隼鷹さん!電ちゃんに何させるんですか!!」

蕩けていた鳥海は電が『前にも味わったような』という言葉に何故か反応し、
一瞬で正気を取り戻して隼鷹に詰め寄った。まるで何かを誤魔化すかのように。

「だって電ちゃん大きくなりたいから牛乳飲んでるじゃん」
「だからと言って母乳飲ます馬鹿がどこにいる!
 ……お前、なんだかいつもよりも顔が赤くないか?」
「あ……ええ、確かにいつもより赤いわ………」
「だって提督が昨日『君は明日は休みだから作戦も終わった事だし好きにしろ』って感じのこと言ってたし…」
「だから朝から酒を飲んでいたのか…」
「いんや、昨日言われた時から」

…………なんて事だ。

「提督……」

瑞穂の冷たい視線が突き刺さる。

「すまない、部下を把握仕切れず、管理しきれなかった俺の責任だ」

実際誰が責任かは決め付けられないが、
俺が部下に全ての責任を押し付けても瑞穂に不信感を抱かれるだけだろう。

「いや……あたしの責任だよ……ごめん……あたしが勝手にハメを外し過ぎただけだから……
 提督は今までちゃんと真面目にやってきていたんだよ……」
「そうよ。提督は勝つために睡眠時間さえも削って頑張っていたのよ」

隼鷹の酔っていて辛そうながらも謝り、飛鷹もフォローに入った。
隼鷹が自分の責任として謝ったのは飛鷹から瑞穂の事を聞いたからかもしれない。

「ンなこと言ってもねえ。瑞穂は今日提督に会ったばかりなンだ。
 睡眠時間削ったのだって鳥海との夜戦してたって思うかもしれないぜ」
「そんなことありません!江風も、変な冗談はやめてください!」
「まあ確かに冗談さ。提督は本当によく頑張っていたさ。
 ほとんど寝てなかったみたいだし、食事さえもロクにとってなかったんだ。
 鳥海や他の艦娘達もだけど江風に寄りかかってもいいって言っても寄りかからなかったんだ」
「そうなのですね……」

江風の言葉に一々反応しながら、最終的には納得した瑞穂だった。
瑞穂と江風は元々友人同士だったらしく、
江風は第二次SN作戦の少し前にこの鎮守府にやってきた為、
ここにおいては瑞穂にとって江風は先輩と言えるだろう。

「ふーん。司令官が最近も目に見えて細くなってきたのも食事をとってなかったからなのね。
 ちゃんと食事を摂っていた鳥海さんは最近は体型を維持してたことを考えたら
 最近は夜戦していなかったって言えるわね。
 春頃から夏にかけては二人ともスマートになっていったからそっちはそうかもしれないけど……」
「……戦いが終わっても勝って兜のなんとやらと思っていましたけど、
 いつも締め付け過ぎではいけませんから緩める時があっても仕方ありませんね。
 だって私達艦娘は兵器ではなく人間なのですから……」
「まあ自重することも人間には必要だからね…バランスが大事だよね…
 それに何があっても人に迷惑かけちゃいけないし……」

瑞穂もなんやかんやで納得したみたいだし、隼鷹も少しは反省したみたいだ。よかったよかった。

「ところで提督は何故食事をとられなかったんですか?
 鳥海さんも鳳翔さんも忙しかったし、間宮さんもいなかったとはいえ
 伊良湖さんがこの鎮守府の食事を何とか賄っていたのに…」
「私はみんなと違ってあまり運動しないから…」
「そうですか…ご飯抜くだけで痩せるなんて凄く羨ましい…」
「羨ましがってる場合じゃないわよ!運動もせずに痩せるなんておかしいわよ!」
「ええ…司令官、初めて会った時はふっくらとしていらっしゃったのですけど今は……」
「あ、そうだ、SN作戦とその後始末があったから忘れていたけど……
 これ、オマエの健康診断の結果……とんでもない事になってるぞ」

摩耶がある書類を見せた。完全に忘れ去っていた俺の健康診断の結果だ。

「提督…ちゃんとダイエットできてて羨ましい……」
「潮……あんたこれ見てわからないの?明らかに体重が減りすぎよ」
「最初の頃は多いから痩せた方がいいと思ってましたけど……
 これはいくらなんでもおかしすぎですよ!
 平均体重には届いてないし、体脂肪もかなり低いし…」
「ここまでできるなんて本当に羨ましいです」
「ちゃんとした運動と食事をしているのならともかく、
 食事抜きだなんて体に悪すぎよ!」
「だけど今まで…特に提督になる前に散々不健康な生活週間だったから…」
「司令官は極端過ぎるのです!着任してから、いつも、ずっと……」
「電……」
「80キロ前後だったのが最近は55キロに……ろくに運動してなくてこうなら」
「凄く憧れる体質です」
「……………………」
「……提督…私に気になさらずにこれを……」

赤城もさすがに心配したのか俺に食べ物を差し出した。食いかけだったが。

「すまない…病気になって倒れてみんなに迷惑かけまいと思ってやってきたつもりが
 どうやら逆に心配かけてしまったみたいだ。これからは気をつけるよ」

俺は自分が不甲斐ないと思った。これからは仕事ばかりではなくちゃんとした生活を送ろうと思った。
そして赤城の食いかけに手を出すことはなかった。

「司令官さん、お疲れ様です」
「ああ……けどせっかくの祝勝パーティーがしっちゃかめっちゃかになってしまった……」
「途中ちょっと雰囲気が悪くなっただけ、っていう感じですから、
 それ以外はちょっと引きずりながらもまあまあでしたね」
「私の管轄内での事だったからまだよかったものだ」
「会場の用意はともかく、食事とかで結構使っちゃいましたね」
「さすがに私の判断でやった事には鎮守府の金は使えない」
「そうですね。ところで明日からのことですけど…」
「食事に関しては間宮が張り切ってたから心配ないだろう。
 潮の食生活も彼女に一任しようと思っている。
 他の艦娘はある程度個人で管理できるだろうが、
 潮は私の話を聞いて食生活が目茶苦茶になりかねないからな」
「では運動はどうしましょう?」
「運動はなあ……私の頭では走り込み以外だと……
 素振りやキャッチボールくらいしか思いつかない」
「最初はそれでも十分でしょう。慣れてきたら他のことをすればよろしいですし」
「そうだな」
「…………私とあなたの運動は何をするかで良い考えがあるわ」

鳥海の口調が変わった。艦娘鳥海ではなく、一人の女性としての言葉だろう。

「今日はあなたは何もしなくていいわ。全部私がやるからね。
 それじゃ、ベッドに寝て、おちんちんを出してね」

俺は言われるがままに彼女の言葉に従った。

「もう大きいわね…」
「少しは期待していたからな」
「それじゃ、やるわよ」

彼女は胸をさらけ出し、その豊満なおっぱいで俺の硬くなっていたちんちんを包み込んだ。

「どう…?私のおっぱい…気持ちいい?」
「……ああ……」

何も濡れていないため触感としては若干の痛みがあったが、
視覚的ないやらしさがそれを吹き飛ばしていた。

「別に無理はしないで…おっぱいだと口でする時の唾液や
 セックスする時の愛液みたいに滑りをよくするのは無理だし、
 唾液を潤滑油にするのもニオイがちょっと…」
「だけど…大きくて暖かくて…柔らかくて、
 それでいて弾力もあるおっぱいに包まれてるだけで……
 それにさっきから…ぬめった粘膜同士を擦り合わせている時に近い…そんな感じがするよ」
「そう……ね。先走り汁、カウパー液が出てきてるみたい」

彼女に言われて気がついた。最初は擦っても痛みの方が強かった。
だから胸で包み込み、軽く強弱を付けて刺激を与える程度だったが、
それだけでも俺に与えられる刺激と期待感は相当なものだった。

「それじゃ、擦ってみるわ」

言うが早いが、胸を上下に動かし始めた。
カウパー液が潤滑油となってそれが気持ち良さを与え、
それに興奮してますますカウパー液が分泌され、更に擦る速度が速くなる…
そんなわけで限界は早く来て…

「ごめん…もう出そう……」

俺の言葉に彼女は胸で揉む運動をやめ、力の限り包み込んだ。

ドクン!!

それが引き金となったのだろう。俺はあっさりと射精してしまった。

ドクン…ドクン…

射精が続くがちんちんが大きなおっぱいに完全に包まれていた為に顔に飛ばず乳内射精だった。
俺のサイズは勃起すればそれなりのサイズだったが
彼女のおっぱいはそれを上回る豊かさだった。
全てが包み込まれている為まるで女性のあそこで射精している感覚に近しいものを感じていた。
やがて射精が終わった。

「私の勝ちですね」

射精が終わった事を確認した彼女が勝ち誇ったかのように言った。
顔や眼鏡にぶっかけようとしたけどおっぱいが大きかったからか
おっぱいの中に射精するに留まった。
精液でぬるぬるな今の状態でパイズリしたらもっと気持ちいいだろうなあと思っていたが

「それじゃおちんちん、きれいにするわね」

彼女は精液に塗れた、未だに硬く勃起していた俺のちんちんを
口で綺麗にしようとしゃぶりついた。俗に言うお掃除フェラである。
彼女はちんちんに付いた精液を舌で舐め取り、飲み込んでいた。
そして竿の部分を舐め取り終わると
今度はちんちんの根本部分や玉袋の部分に付いた精液も舐め取り始めた。
特に玉袋の部分は急所を相手に委ねているというスリルもあって中々ドキドキした。
もちろん彼女が酷い事などしないという信頼もある。
玉袋が終わって全てが終わったかと思ったらまたちんちんにちゅーちゅーと吸い付いた。
どうやら尿道に残った精液も吸い出そうとしているのだろう。
さっきからずっと勃起しっぱなしだった為、
亀頭の部分を咥えられつつ竿の部分を指で刺激されていた。
もしかしたら尿道に残った精液だけじゃなくて
精嚢に残った精液や睾丸に残った精子さえも搾り出そうとしているのか。
そんな事を考えているうちに再び放出欲が込み上げてきた。

「もういい、これ以上したらまた…」

一度射精したとはいえ暖かな粘膜に刺激されればすぐにまた射精してしまうだろう。

じゅるるるるっ

しかし彼女はやめようとはせず、更に強めた。まさか本気で全て搾り出そうというのか?
と思った時にはもう止められる状況ではなかった。

「離れ…」

びゅるるーーっ!

俺の言葉も間に合わず、俺のちんちんは彼女の口の中で二発目の射精をしていた。

ゴクッ…ゴクッ……

初撃よりも勢いよく放たれた精液を溢れさせぬよう喉を鳴らしながら飲んでいた。
射精と同時にバキュームされていた俺はまるで本当に吸い取られてるかのような感覚を覚え、
そのあまりにも気持ちいい感覚にただ酔いしれている事しかできなかった。

「んー…………………ふー………………」

やがて二発目の射精が終わると彼女はちんちんを綺麗にし、やっと口を離した。

「はぁ……はぁ………粘度はともかく、濃さは最初のとほとんど変わらないみたいね」

彼女は肩で息をしながら感想を言っていた。

「本当に私としたかったんですね。まだおちんちんがこんなにも硬いですよ」

ちょんちょんと指で触りながらいたずらっぽい口調で言った。

「いいわ。今日は安全日だから、好きなだけここで出してね」

そう言って彼女は俺のちんちんの先端に跨がり、一気に腰を下ろした。

じゅぶりっ!

激しい水音がした。彼女は準備万端だったらしく、乾いた俺のちんちんさえもすんなりと飲み込んでいた。

「夜戦の本番も、すべて私に任せてくださいね。それではいきますよ」

彼女は腰を上下に動かした。それもただ動かすだけではなく、
意図的に締め付けたり、かと思えば緩めたり。
おかげで一本調子になることなく、俺を馴らさぬよう様々な感覚が襲い掛かってきた。
しばらくして上下運動が止まった。何事と思った瞬間、腰を前後左右に動かした。
ピストン運動とは違う気持ちのよさに俺は三度射精してしまいそうになったが、
さすがにここですぐには射精してはいけないと我慢した。

「ッ…我慢しない…で…射精しちゃって…ください………」

彼女は俺の我慢を解かせるよう、無防備にしていた乳首を責めてきた。
さすがに胸はノーガードだった為、そこから不意にもたらされた刺激には耐えられなかった。

「ぅあぁああっ…出るっ……」

情けない声を出してしまったと直後に思ったが、

「もう、出るのね。いいわ、思いっきり…搾り取ってあげるからっ!」

ドビューッ。ドビュッ、ドビュ……

なんという事か精液まで出してしまっていた。
乳首への刺激と彼女の言葉が引き金だろう。

「ふふ……びくびくって……出てる…………
 んんっ…くうっ…はっ……んっ、んんんっ……」

射精されていると感じた彼女は、俺から全てを搾り取ろうと力を入れていた。
その動きが彼女の意思と繋がっているのか、それとも身体が勝手に反応しているのか。
どちらにせよ彼女の膣の動きが胎内への射精の快楽に酔いしれていた俺を更に気持ち良くさせていた。
永い快感の波が押し寄せ続けた後、気付いたら俺のちんちんの律動は止まっていた。

「ふぅ…………」
「ん…………終わった……みたいね…………」

息を継いだ俺を見て彼女は力を入れることをやめた。
そして中に入れられていたちんちんの律動が止まっていると気付いた彼女は、
ちんちんから液体を拭うかのように下腹部に力を入れながら立ち上がった。
その時の擦られた感触もまた気持ちの良いものだった。

「んっ…………ふふっ、こんなにたくさん………」

彼女が力を入れたのか、行為前より少し広がっていた彼女の穴から
白濁の液体がほんの少し勢いよく飛び出してきた。

「二回も出したのにこんなにたくさん……
 あなたったらこんなに出して、パパになっちゃいますね」
「もう一児の父親だけどな」
「…もうっ…」

彼女の顔が少し悔しそうだった。彼女としてはネットの流行になりそうなものに乗るつもりだったろうが、
あいにく俺と彼女は既に親になっていたのだった。

「しかし今日は本当に…」
「安心して。安全日よ。嘘じゃないわ」

パパになっちゃう云々はあくまでもフレーバー的な言葉だったのだろう。
今は大事な時期である以上これ以上子供を作って育児に追われるわけにはいかない。
もっとも、彼女に新たなる命が再び宿ったのならそれを切り捨てる真似は絶対にしない。
むしろ新たなる命となるものを摘み取ろうとする考えなんて、俺には絶対に許せない。

「で、どうでした?気持ち良かったですか?」
「気持ち良かったよ…」

正直な感想だったが、自分だけが気持ち良くなってしまい、
彼女を気持ち良くさせられなかったと思った俺の言葉は少し弱々しかった。

「もう…気にしないで。今日は私が気持ち良くさせてあげるって言ったのよ。
 あんまり暗い顔していたら、私まで悲しくなっちゃうわ……」

確かにそうだ。今日は彼女は俺を気持ち良くさせようとしていたんだ。
自分を気持ち良くしようとした気持ちを抑えてまで俺に尽くしてくれた彼女に失礼だ。

「それに私は…あなたと一つになっているだけで満たされるの……」
「そうか…俺もそうなんだ。いや、君と一つになってなくてもただ抱き合っているだけ…
 いや、隣にいてくれるだけで最高の気分になれるんだ」
「そう、なんて羨ましい…あっ、違うの、誤解しないで!
 別にあなたとの夜戦が煩わしいってわけじゃないの!
 むしろ夜戦がしたくてしたくて……」

色々としどろもどろになりながらも答えていた。
俺の性格の計算ミスでもしたのか、いつもの姿からは考えられないような姿だった。
それがまたかわいくてかわいくて。
俺の言葉でこうなったのだとしたら……
そう思うと少しやり返したという気分になった。

「…………今日はもう寝ましょう!明日も早いんですから!」

そう言って掛け布団を被った彼女だったが…

「おい…洗わなくていいのか…」
「ああっ!?そういえば……こんなに汚しちゃって……」

どうやら完全にテンパっていたようだ。
他のみんなが知らない彼女の顔を自分だけが知っている。それは何か優越感に浸れそうなものだ。
逆に他のみんなが見たことないような俺の顔を彼女だけが知っている。それも同じだろう。

「まっ。明日はいい天気になるらしいから、洗濯物も乾くだろう」
「ですね」
「明日からまたこの鎮守府も賑やかになる」
「新しい仲間も増えましたからね」
「私や他のスタッフ達の健康の為にも色々と考えなければならないからな。
 私も立場上、自分の事ばかり考えているわけにもいかず、
 家族や他人の事も考えなきゃいけない」
「でも一人で何でも抱え込まないでくださいね。
 あなたのまわりにはたくさん人がいますし、
 何よりも私がずっとそばにいますから」
「ああ」

本音を言えば彼女とずっとイチャイチャしていたい。
だけど、力ある俺達が自分の欲望を優先しては、他の人々が不幸になってしまうし、
何よりも俺達の幸せすらなくなってしまう。
みんなが安心して生きていけるようになるその日まで、俺達は頑張らないとな。


―終わり―


+ 後書き
24 :名無しの紳士提督:2015/10/21(水) 17:55:16 ID:73AMDO0s
以上です
今回も書いているうちにネタが増えてしまってなかなか書ききれなかったです
そのため今回の話は投稿時期と想定していた作中時間とがあまり一致していません
まあ作中では第二次SN作戦直後ってくらいしか明言してませんけど

それではまた

これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2016年07月25日 18:30