夕焼け
今日は、神楽と新八がいない。
神楽は遊びに行って、新八はお妙と買い物だそうだ。
独りで家にいてもつまらない。
俺は外に出ることにした。
外は、空が真っ赤だった。
まるで、空が血だらけのようだ。
他のやつなら、もっと他の物に例えたな。
でも、赤と言えば、俺にはこれしか思えない。
何故だろう。
空を見ながら考えていると、すれ違ったときに
「ママ~♪お空が真っ赤で綺麗だね♪」
と、餓鬼が言っていた。
どこが綺麗なんだ??
空が血だらけのようで、俺は夕焼けが綺麗とは思えない。
いや、俺がそのように解釈してるから、綺麗だと思わないのか。
他の奴等は、この赤い空を例えると何て言うだろう。
俺みたいに血って言うのか??
夕焼けのことを考えるのが嫌になってきた。
そろそろ帰るとするか。
家に着いた。
もう家には新八と神楽がいるようだ。
ガララ・・・・ピシャン!!
「たでぇま。」
「あ!お帰りなさい!!銀さん!!どこ行ってたんですか?」
「あ?どこにも行ってねぇよ。ちょっくら散歩行ってただけだ」
俺はそう答えると、さっさと部屋に向かった。
部屋に入ると、驚いた。
部屋が真っ赤だ。
神楽の頬も赤く染めている。
「銀ちゃん!!お帰りアル!!部屋が真っ赤で綺麗アルナ♪」
ソファに座って酢昆布をかじりながら、そういった。
俺は神楽の言葉の意味が分からなかった。
部屋が真っ赤で綺麗?血で染められた、部屋にしか俺には見えないからだ。
「そうかぁ?俺にゃ、どこが綺麗なんだかわかんねぇな」
俺はそう反論すると、ソファに座った。
神楽は、こっちを向いていた。
夕焼けのせいで顔も赤く染まっている。
新八も、ソファに座って部屋を眺めている。
「綺麗じゃないですか。」
新八もそう言った。
この赤のどこがどう綺麗なのだろう・・・・。
聞くつもりはなかったが、何故か口が勝手に開いた。
「おめぇらは、この夕焼けを例えんなら何だ?」
いきなりの質問に新八と神楽は少し驚いたようだ。
俺も自分自身驚いていた。
何故こんなことを聞くのだろうと。
「ん~、私は林檎アルヨ♪真っ赤でおいしそうな林檎アル♪林檎がいっぱいなんて、考えただけでも、おいしそうアル♪」
「僕は紅葉ですね。赤くて綺麗な葉っぱが、いっぱい散りばめられてる感じで」
「へぇ~、そうかよ」
「おっ!カトケンまたテレビに出てるアルヨ!!」
「あ!本当だ。最近またテレビに出てくるようになったね」
「途中までは、全然テレビに出てこなかったくせにな」
「最近はバラエティによく出てくるアルヨ。」
こうして、テレビの話をきっかけにいつもの騒がしい万事屋に戻った。
最近は夕焼けを見ても、血とは思わなくなった。
あいつらの考えを頭に入れとくと、夕焼けが綺麗に見える。
綺麗な赤に見える。
俺は血と思っていたから、夕焼けが綺麗と思わなかったのか。
思い次第で、こんなに変わる。
怖いと思っていた赤が、綺麗な赤に見える。
こんなに変わるとは思ってなかったな。
この赤からは逃れられない。
そういうように、今日も夕焼けという赤がくるのだ。
赤で染められた、空になる。
でも、その色は紅葉や林檎の色だと思えば、まったく怖くない。
綺麗な赤だ。
今日もこの空を見ることになりそうだな。
綺麗な赤色の空を。
☆あとがき☆
かなり昔の小説・・・ですねこれ(笑
- あれ?このときのほうが短かったな、あれ短くないか(知るか
銀さん視点です。銀さんなら夕焼けをどう思っているのかな?と思って書いたんですが・・・
これはない(笑 シリアスなんだかなになんだかわからなくなっちゃいやした;
でも、昔のほうが上手かった気が・・・いや、今も昔も文才ナッシング~bの私なんですが、
今の小説と昔の小説を比べると・・・うっわ(何
(by銀牙)
最終更新:2008年12月20日 20:31