仕様
ツリ駆け車の発生品を利用し、改造扱いで、当時主力だった
20系電車と同等の車体を載せた車両。
車体
車体は
湘南形の前頭部をもつ、普通鋼製軽量車体。
両開き片側3扉。車体長連結面間20.3m、車体幅2800mm。
車内はセミクロスシートを採用している。
電装品
主電動機は
国鉄MT40またはその相当品を搭載する。
連続定格出力142kW。
装架方式はツリ駆け式。
主制御器は社内呼称
JC52形。1C4M制御の電空単位スイッチ式制御器で、界磁段に磁気増幅器による励磁制御を行い、制動時は回生ブレーキを備える。
ブレーキは在来車とも混結できる、
AVR動作弁(
改良型J動作弁)を使用する
AAVR-R常時回制併用自動空気ブレーキを搭載する。
常用補助制動装置として
電力回生ブレーキを搭載する。回生失効時には抵抗器による発電ブレーキに切り替わる。
空調・内装
電動車各車に75kVA
MGを搭載し、蛍光灯照明と、冷房を装備する。
JU61形集約分散式ユニットクーラーを3基(1基当たり2回路)を搭載、東芝形扇風機(オート扇)4基を併設する。
受動型換気装置として半ガーランドベンチレーターを1両当たり4基搭載している。
内装はアルミデコラを多用し、床はリノリウム張りになっている。
その他
サニタリーはT車、仙台向きTc車に設けられている。
- 当初粉砕式汚物処理装置を搭載していたが、1982年から順次、焼却可能なカセット式浄化装置に換装された。
改造
主要な形式
クモハ3000形(Mc)
モハ3500形(M)
サハ3700形(T)
クハ3100形(Tc)
運用
日光線用に集中投入されていて、同線雀宮以北で使用されているほか、上野口でも、101系・301系用の付属編成用として運用されている。
最終更新:2012年02月20日 18:08