ストライク・ザ・ブラッドに登場する武器。
錬金術によって創造された不滅の金属生命体。
元々は〝賢者〟の器だったが、魂が切り離されたため魂はなく不死の金属の肉体が残っている。
武器についての詳細
来歴
- 賢者(ワイズマン)の血液
- 『完全な存在』ある賢者が人類を滅ぼそうとした際に抜き取った血液。
- 食物も酸素も不要な存在であったため生物が進化して己を超えることを恐れた。
「〝賢者〟は生きるために酸素も食物も必要としない。たとえ地球上のすべての生物が死に
絶えて死の惑星になろうとも、彼奴は気にしない。むしろそのほうが都合がいいのだ。彼奴が
唯一恐れるのは、他の生物が進化して、自分以上に〝完全〟な者が現れることだからな」
金属生命体
- 錬金術によって創造された液体金属生命体
- 作りたい質量と同程度の金銀、希少金属(レアメタル)、霊媒体質の人間を十数名供物として捧げる必要がある。
レリーフのカタチをしているのは、おそらくは叶瀬賢生の手によって施された偽装だ。この彫刻
の正体は、自らの意思を持つ深紅の液体金属生命体なのだ。
もちろん自然界に存在する生物ではない。不定形にして永遠不滅。世界の理に反したこのよ
うな生命を生み出せるのは、物質の組成を自在に操る錬金術の奥義のみ──
「〝錬核〟の中に意識を転移することで〝霊血〟に融合されても、融合者は自分の意識を保っ
ていられる。自らの肉体を不滅の金属生命体に置き換えて、永遠に近い〝生〟を得ることがで
きるってわけ。うちの師匠が到達した、錬金術の極致だよ」
「不老不死……おまけに吸血鬼の真祖にも匹敵する魔力を備えた完全な生命か……」
変形
- 賢者の霊血を高圧で噴射し刃として放つ
- 吸血鬼の真祖でも見切れない速度で発射される。
- 街灯の支柱程度ならば切断できる。
ギリギリで地面に伏せた古城の背後で、街灯の支柱が真っぷたつに切断されていた。
ただの粘液ではこうはならない。水銀並の比重を持つ液体金属に、高圧をかけて刃を形成し、
自重と遠心力を利用して攻撃力を生み出しているのだ。
物理・呪術無効
- 物理攻撃を物質変成で無効化し、呪術は初めから通じない
「物理攻撃が効かないのは予想の範囲内だが、呪術結界も無効とはな」
破壊された魔法陣の残骸を眺めて、矢瀬が不機嫌な声を出す。
『錬金術で生み出された〝霊血〟は、魔導生物というより、合成獣や機械人形に近い存在だか
らな。土傀儡や動死体を相手にするようなわけにはいかねぇってことだ』
弱点
冷凍
- 冷凍で止まる
- 物理法則を無視できず、極低音下では止められる。
- 作中では霊血内部で真空断層を作ることで凍結による封印を回避した。
「マイナス一九六度の液体窒素と、凍結魔術の合わせ技だ。錬金術で組成を弄ってるとはいえ、
しょせん金属。〝賢者の霊血〟も物理現象の影響までは無視できまい」
高魔力
- 高魔力の持ち主を侵食できない
- 強大な魔力の持ち主には通用せず、オーバーロードして爆散消滅する。
金属質の輝きを帯びた、粘性の強い黒銀色の液体だ。それは古城の腕に巻きついて、そのま
ま古城の肉体に浸蝕しようとする。身体が融けていくような、強烈な違和感と奇妙な感覚——
だが、古城の薄皮一枚を融かしたところで、黒銀の液体は突然、沸騰したように弾け飛んだ。
過大な電流で焼き切れた電気回路のように、巨大すぎる古城の魔力に爆散、消滅
したのだ。
重金属粒子砲
「主が想像しているほどたいしたものではない。大気中では粒子束が拡散するから、射程はせ
いぜい数キロメートル。直撃したものが原子レベルで分解されるだけのことだ」
使用者との関連性
天塚汞の場合
- 周囲の物質を己の糧へと変える
- 賢者の霊血はこの方法で自分の質量を無制限に増量し続ける。
周囲の物質と無差別に融合して、自らの質量そのものを増しているのだ。
関連項目
魂を刻印し、これを霊血に埋め込むことで魂を霊血へ移すことができる。
賢者の霊血を創り出した技術。
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最終更新:2022年11月05日 14:08