戒律(黒白のアヴェスター)

作品名:黒白のアヴェスター
用語分類:能力分類

神座万象シリーズに登場する用語。
己に誓約を設け、それに応じた能力を得る世界法則

+ 真我への祈祷
刻め、印せ、この空隙に沁み透れ
どうか聞き届け給え真我──ここに我が祈りを誓いとして、御身に願い奉る

『我はが禁じるのは○○』

もって御身への礼賛とする
答えよ、母なる真我──この戒めと引き換えに、天の威光を賜すか否か
ここに法の執行を要請する




詳細

善悪二元世界における個性

  • 己の生き様を真我に誓う
    • 真我に従って戦うだけでは人形同然ゆえに真我に与えた救済措置。
    • 真我を通して誓うため一定以上の力の持ち主でなければならない。
 後天的に自ら決める選択として、自分の生き様に法を課す権利。我はこうだと謳い上げ、
天地に向き合う誇りを得ることができなければ、宇宙はあまりにも茶番じみて空虚な様相
を帯びるだろう。己が何者なのかを定義さえできぬまま、傀儡のごとく戦い続ける世界で
は人が人たる個性がない。

誓約に対する力の発生

  • 自身に誓約を設け、それに応じた能力を獲得する
    • 不自由の度合いが大きいほど強力な力を得る。
      • 遵守が困難であったり、性に合わない内容ならば威力が増す。
    • 自身の願いと合致した戒律ならば我力を上乗せしやすい。
「実のところは言葉通りよ。己自身に禁忌を遵守すると心に誓う」
「それが招く不自由の度合いが大きければ大きいほど、強い力を得られる
 仕組みだ」

+ 多重戒律
  • 複数の戒律を持つこと
    • 誓約が矛盾すれば破戒となってしまうためリスクが大きい。
    • 我力が使えれば強くしたい戒律を設定してそれ以外の縛りを弱くできる。
      • 扱いを失敗すれば即破滅であり、成功しても選ばなかった戒律の出力は下がる
 一人が複数の戒律を持つ多重縛り──それは言うまでもなくハイリスクハイリターンの
典型だが、術者にとってもっとも危険なのは戒めの内容が矛盾した場合である。
 すなわちAの戒律を遵守するのにBの戒律が邪魔になるという状況が生まれたら、その
瞬間に破戒となってしまうのだ。後付けを重ねていけば、そうしたことが当たり前に起こ
り得る。

+ 深層意識下での戒律
 すなわちこれがバフラヴァーンの秘密であり、彼自身も無自覚な真の戒律だった。己の
生き様を真我に誓うのは意識して行う場合がほとんどだが、中には深層心理で勝手に縛り
を課すケースもある。

破戒

  • 破戒することで天罰を受ける
    • 良くて即死する。
    • 悪ければ不条理な運命に囚われる。
 だが、だからといって一度決めた戒律を覆すこともできなかった。破れば天罰──よく
て即死だと真我が言っている。

転墜

  • 自ら破戒した者に起きる善悪逆転現象
    • 真我が成長するための破戒とみなした者に与える祝福。
『転墜とは、自らの意志で破戒を選んだ者に与える祝福だ。己で己の道を定め、なおそこ
から脱却せんとする在り方を私は軽薄と思わない。成長であり、進化であり、羽化であろ
うと考えて、概ね喜ばしきものにしてやるところを、どうして抗ったのだマシュヤーナよ。
おまえは大人しく、私の差配に従っていれば幸せを得られたのに』



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最終更新:2022年08月05日 22:45