存在についての詳細
来歴
- 中南米の信仰が途絶えた殺戮と破滅の邪神
- 1200年以上前に都市国家シアーテで信仰されていたが現出と同時に滅びた。
- その正体は龍脈のエネルギー塊
「ザザラマギウの正体は、実体を持たないエネルギーの塊だ。シアーテの都は、この絃神島と
同じく、龍脈の要に存在するのサ。ただし地形の関係で、そのエネルギーは流れ出すことなく
蓄積されていく。それが暴発すればどうなるか、キミにも想像できるだろう?」
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封印装置:神殿 |
「そう。そしてザザラマギウが邪神と呼ばれているのには、もうひとつ理由がある。シアーテ
の人々は、自らの神殿に、龍脈のエネルギーを実体化させる魔術装置を組みこんだんだ」
(中略)
「龍脈の力を制御するためサ。ボクら吸血鬼の眷獣と同じだよ。濃密な魔力はそれ自体が意思
を持って実体化する。そして実体化させることができるなら、制御もできるということだ」
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封印装置:花嫁 |
- ザザラマギウのエネルギーを溜め込む巫女
- 花嫁は死ぬまでの間、記憶処理をされながら幸せに生きつつ〝卵〟に神気を溜め込む。
「彼女はザザラマギウの〝花嫁〟だよ。邪神に見初められた存在だ。〝冥き神王〟の〝卵〟は
彼女に抱かれて、孵化のときを待ち侘びている。龍脈の力を吸い上げながらね」
「──だけど今なら彼女を殺せる。世界への影響も、せいぜい大規模な火山噴火程度で済むだ
ろう。蓄積された神気は龍脈へと還り、〝冥き神王〟は再び長い眠りにつく。彼らザザラマギ
ウの神官たちはそうやって、神を封印し続けてきたのさ」
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卵
形容
- 斑模様の卵のような球体
- 自らが生やした蔦を通じて周囲から資源を吸収しつつ巨大化していく。
正面に見えるのは、斑模様の卵に似た巨大な球体だ。球体から滝のようにあふれ出した無数
の蔓草が、絃神島の人工の大地に絡みつき、その構造材を浸蝕し続けている。
- 龍脈のエネルギーを蓄えて邪神を降臨させるための保護フィールド
- 中に形成中の邪神があるとされ、卵の殻ごと破壊すれば倒せるとされる。
「あー、ザザラマギウとやらを降臨させるために形成された、保護フィールドって感じっすね。
いうなれば〝卵〟っす。おそらくあの中に、邪神の〝胚〟があると見てます。んで、今はレー
ザー攻撃衛星の準備中ってことで」
空間創造
- シアーテの神殿を再現する魔術的仮想空間を創造する
- 空間内では絶え間なく魔力が流されているため七式突撃降魔機槍などで瞬時に消すことができない。
- 内部にあるもの、蔓草の一本に至るまで触れると魔力を吸う能力がある。
おそらくこの遺跡は、邪神に創り出された箱庭の世界。遺跡自体が結界なのだ。
なぜザザラマギウは、直接実体化しようとせずに、こんな巨大な結界を創ったのか。
その答えは、邪神の正体を考えれば明白だった。
ザザラマギウは、龍脈のエネルギーを制御するため、魔術装置によって生み出された人工
の神に過ぎない。彼が完全に実体化するには、魔術装置であるシアーテの神殿が不可欠だ。
融合形態
邪神との融合
- 神体を獲得する
- 巨人化、三本目の腕、翼を獲得し全身を黒曜石の鱗が覆う。
その肌がすべての色をなくして、夜の闇のように暗く染まった。人間の輪郭を失った身体が、
膨張しながら形を変える。それは巨大な鳥のようであり、同時に蛇のようでもあった。あるい
は禍々しい卵から孵ったばかりの、凶獣の雛のようにも感じられた。人間だったころの面影を
残しているのは、黒曜石の鱗に包まれた三本の腕だけだ。
翼を広げたその姿は全高七メートルを超え、なおも成長を続けている。
全身を覆う黒い鱗には、精緻な電子回路に似た黄金の魔術紋様が浮かんでいた。
暗黒の炎
光を持たない黒い炎が、音もなく地上へと落ちてくる。
凝縮されたその魔力は、ここにいる古城たちだけでなく、港一帯のすべてを焼き払うのに、
十分すぎる熱量を持っていた。黒い輝きが大地を焼き、沸騰した海面を白く泡立たせる。
使用者との関連性
アンジェリカ・ハーミダの場合
- 魔義化歩兵
- 抱擁の右手で花嫁を吸収し、魔術神殿の情報を集積チップに詰めて個人レベルで神殿を再現する。
- 神と融合した後も未来視の魔具などを組み合わせて使う。
「魔術装置としてのシアーテ神殿は、千年以上も前の技術で造られたものだ。現在の魔術集積
技術を使えば、あのような大がかりな装置は必要ない。私一人の体内に、すべて埋めこむこと
も可能だ。一センチ四方の集積チップとしてな」
関連項目
関連タグ
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最終更新:2019年11月15日 00:28