詳細
人工吸血鬼
- 人間の死体から呪術によって作られた擬似吸血鬼
- 生前の姿のまま、どす黒い液体を体液にする人工の吸血鬼。
- 生命力を有さないため魔力も持たない。
冥駕の裂けた唇から流れ落ちたのは、腐敗した血液のようなドス黒い液体だ。彼はそれを拭
いもせずに、古城のほうへと歩き出す。
(中略)
「僵屍鬼?」
「人間の死体を使って生み出された魔族……人工の吸血鬼です」
再生能力
- 呪術による自動再生
- 呪術の触媒となるものを寝床にすることで再生能力が上昇する。
絃神冥駕は、湿った土の上で目を覚ました。魔術的な加工を施した、通称〝墓場の土〟だ。
呪われた土が吸血鬼に力を与える──というのは迷信だが、四大元素のひとつである大地の
欠片が、呪術の触媒として有用なのは事実だった。おかげで暁古城との戦いで負った冥駕の
傷も、すでに大部分が回復している。だが、その〝土〟は、冥駕が用意したものではなかった。
- 他の死体の部位を縫合することで肉体を修復できる
- 再生不可能な傷を受けても切り落としてほかの死体から部位を調達すれば直せる。
「すまないが、第四真祖に破壊されたきみの右腕は、こちらで用意した死体で、勝手に修理さ
せてもらったヨ。僵屍鬼の再生能力では、修復できないと判断したのでね」
元ネタ
キョンシー(殭屍、僵尸)
中国の死体妖怪の一種。硬直した死体であるのに、長い年月を経ても腐乱することもなく、動き回るもののことをいう。
この世に未練や怨恨、あるいは埋葬されていない死体に魄が宿るとキョンシーになるとされ、死後であるにも関わらず髪の毛や爪が伸びる。
だが代謝しているわけではなく、死後硬直で関節は曲がらず腐敗臭がしており日光に当たると爛れ、当たり続けると燃えて灰になるか溶けるとされている。
怪力で首をねじ切り、あるいは頸動脈にかみついて生き血をすすり、キョンシーにけがを負わされたものはキョンシーになるとされる。
キョンシーの始まりは出稼ぎ人の遺体を道士が故郷へ搬送する手段として、呪術で歩かせたからという伝承がある。
関連項目
僵屍鬼の種族大分類。
関連タグ
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最終更新:2019年12月11日 01:44