十の王冠と七つの丘

ドミナ・コロナム
作品名:Fateシリーズ
使用者:BB(支配の錫杖、十の王冠)、
    ネロ・クラウディウス[キャスター](七つの冠)、
    ロムルス(七つの丘)
別表記:十の支配の冠、十の支配の王冠

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する能力。
あらゆるものに冒涜と加護を与えるスキル群
神祖ロムルスが使えば人への加護になり、バビロンの大淫婦が使えばあらゆるものの無効化になる




能力についての詳細

来歴

+ 十の支配の王冠
  • 黙示録の獣が被る『十の支配の王冠』と『七つの首』
    • 十の王冠とは悪しき十人の王のこと。
      • 大いなる竜があらゆるものを冒涜する権利と玉座を与えられた世界の王たる象徴。
    • 七つの首はローマの主要都市の丘を表す。
権能クラスの超抜スキル。
十の王冠とは悪しき十人の王を指し、七つの丘は忌まわしき悪の都を指しているという。
十の角(皇帝) アウグストゥス、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、
ネロ、ウェスパシアヌス、ティトウス、ガルバ、
オト、ウィテリウス
七つの首(丘) カピトリウム、パラティウム、アウェンティヌス、
スクイリヌス、カエリウス、クイリナリス、ウィミナリス

+ 支配の錫杖
  • 黙示録の獣が被る『十の支配の王冠』を教鞭に変えたもの
    • 大淫婦バビロンに股がられる男性本質を表す。
    • 42ヵ月の間、あらゆるものを冒涜できる権能。
バビロンの獣がかぶる『十の支配の王冠』を
教鞭に変えたもの。
これは七つの首の獣が女性原理に対応する男性原理であり、
その本質はファロス(まっすぐな棒)だからである。

基本性能


+ スキル:七つの冠
  • 相性差の抹消
    • 武器の鋭さを奪い、防具を攻撃的、あるいは装甲を偏らせる。
その香は剣を厚くし、また鎧を尖らせる。
在り方は曖昧になり、クラスによる不利は意味を成さない。

+ スキル:十の王冠
  • 大いなる竜から玉座と権威と共に与えられたあらゆるものを冒涜する権能
    • あらゆるものを冒涜する権能であるため、あらゆるものを否定する。
      • 能力としてはあらゆる結果を“無かったこと”として上書きする。
単純に見るのなら、受けた傷や起きた出来事、あらゆる結果を"無かったこと"にするスキル。事実上、これがあるかぎ
りBBは無敵である。

+ スキル:七つの丘
  • ロムルスが「我が子」と認めた者に加護を与える
    • しかし、ローマは全てに通じるため基本的に誰でも与えられる。
      • マルスを打ち倒したセファールの端末であり、ローマ帝国崩壊の原因追求もなったアルテラですら
        「我が子」と認定するため判定基準は大らか。
自らが「我が子」と認めた者たちに加護を与える。

+ 支配の錫杖
  • 霊子法則(ゲームルール)を変更する教鞭
    • これも十の王冠が形になったもの。
    • 霊子虚構世界だけではなく、現実世界でも使用可能。
BBが持つ教鞭。
上級AIとしての権限をフルに使用できるデバイス。
月の裏側限定ではあるが、これによってBBは
SE.RA.PH 内の霊子法則を変更する事ができる。


使用者との関連性



元ネタ

黙示録の赤い竜
キリスト教の『ヨハネの黙示録』に登場する竜。サタンとされている。
12章3-4節において竜は火のように赤く、七つの頭と十本の角を持ち、天の星の三分の一を掃き寄せて地上に投げ落とす権能を持つ。
後に同じく七つの頭と十の角を持つ獣が現れるが、違いは王冠の数で竜の方は七つの冠、獣の方は十本の王冠を持つ
処女懐胎した聖母マリアの前に立ち、生まれてくる統治者を喰らおうとするが生まれた男の子は神の御座へと引き上げられたため、
天でミカエルたち天使軍と戦い、敗れて地上に落ちた。
その後は聖母マリアを追いかけるも大きなワシの翼を持って逃げられ、水を大河のように吐き出して押し流そうとすると大地が口を割って水を飲み干されてしまう。
竜は怒り、神の子とその教えを守るものたちに戦いを挑むべく浜辺で獣に力を与えたという。
20章1-3節では既に天使に捕らえられており、千年の牢獄に投げ込まれた。
そして7節で解放されるとゴグ、マゴグを惑わして、海の砂のように多い軍勢を終結させて聖徒と都を包囲する。
しかし天の火で焼き尽くされて、今度こそ火と硫黄の池に投げ込まれ、先にいた獣と偽予言者と共に永劫焼かれ続けるとされている。

黙示録の最初の獣
キリスト教の『ヨハネの黙示録』に登場する怪物。
13章1,2節において獣の見た目は豹に似て、足は熊、口は獅子のようであり頭には神を冒涜する様々な名前が記されていると言われている。
赤い竜が獣に自分の力と権威を与え、頭の一つが致命的な傷を受けてもすぐに治ってしまう再生能力を持つ。
全地の人々はその力を恐れて従い、与えられた権威によって竜と獣を拝んだという。
不遜な大言壮語を吐き、42ヶ月の間に神に関するあらゆるものを冒涜する権威を得ていたため、それを行ったという。
そして聖徒たちに勝利する力と全ての人々を支配する権威を与えられた。
17章にも大淫婦バビロンの乗る赤い獣として登場し、全身が神を冒涜する名前で覆われている。
バビロンは大いなる都を指しており、乗っている獣に憎まれて身ぐるみを剥いだ後に食い殺して焼き尽くされるとされている。
天使が言うには「獣は昔はいたが今はおらず、やがて底知れぬところより昇ってきてついに滅びに至るもの」。
この七つの首そのものも一本としてカウントされ、第八の王が示唆されるが、それは七つの首(王)のいづれか一つとされている。
十本の角は十人の王を指し、獣と心を一つにして一時だけ王の権威を得て、その力と権威を獣に与える。

黙示録の第二の獣
キリスト教の『ヨハネの黙示録』に登場する怪物。
13章11節において子羊の角に似た二本の角を持ち、赤い竜のようにものを語るとされている。
この獣も最初の獣が持つ全ての権力を持つ上に天から火を降らせることができた。
人々に先の獣の像を作らせては、息を吹き込むことで像が喋れるようにし、その像を拝まない者を鏖殺したと言われている。
そして「666」の刻印を右の手あるいは頭に押させて、刻印の無い者から商売をする権利を奪った。
しかし19章19-20節で現れた天の軍勢に戦いを挑み、敗北して刻印を受けた者、憎悪を拝んだ者、惑わした偽予言者は囚われ、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれるという。


関連項目


関連タグ


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最終更新:2021年07月20日 10:51