黄金姫・白銀姫

作品名:ロード・エルメロイの事件簿
使用者:ディアドラ・バリュエレータ・イゼルマ(黄金姫)、
    エステラ・バリュエレータ・イゼルマ(白銀姫)、
    カリーナ(シンデレラ術式)、
    ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ(投影)

奈須きのこ作品に登場する能力。
魔術によって究極の美を体現するもの
美によって根源の渦へ到達せんとするイゼルマの家系の成果物。




能力についての詳細

究極の美

  • 純粋な美の究極を手にした姿
    • 生死問わずあらゆる行為が美しいと感じる。
  • 見たものは陶酔して無防備となる
    • 攻撃ではなく美しさに浄化されている状態であるため精神防御の類はされない。
 これが魔術による精神攻撃ならば、誰も歯牙にもかけなかったろう。ここに集まった者
はそれなり以上の魔術師であり、魔術師たる者まず自分の精神を鎧うことこそが最初に教
えられる事項だったからだ。ただただ純粋なる■であったからこそ、彼らの培ってきた精
神防衛の術式は紙よりたやすく引き破られた。

魔術の強制終了

  • 完成された美より劣る魔術を消去する
    • 根源に近い美しさであるため魔法の域に近いもの以外は全て消滅すると思われる。
    • 加えて見たものの脳裏にその姿が焼き付くため視認者が使える魔術のランクを下げる。
 絶対の■が現れたとき、完成度に劣り、不自然なる魔術はすべて無に帰した。かつて海
を割り、エジプトから何千人という人々を脱出させた聖者の奇蹟にすら匹敵しうる出来事
であった。


使用者との関連性

ディアドラとエステラの場合

  • 生活そのものを惑星の運行に見立てて生活している
    • 決められた周期に従って活動し、食物や歩法もそれに応じた形にしている。
      • 惑星の運行は天の諸力、食事や歩法は地の恵みを表し錬金術として美を磨きあげた。
「ですが、実際に陽の塔と月の塔を見て、感嘆いたしました。実際に黄金姫を形成するに
あたって、あなたがやっていることは、人間の内側に惑星の運行を取り入れる行為だ。小
宇宙と大宇宙の照応は魔術の基本ですが、普段から暮らす住処に取り入れることによっ
て、人間の生活そのものを惑星の運行にしてしまうとは、発送まではできても実行しうる
者は希少です。(以下略)

カリーナの場合

  • シンデレラの魔術整形とそれまでの関係性による相乗効果
    • 黄金姫と白銀姫を見てきたことから美の伝染作用を受けていた。
      • そこへシンデレラの魔術整形による黄金姫になったことで三位一体と化し、より高次の美へ至った。
 黄金姫と白銀姫という一対で安定していたはずの術式は、そのふたりに匹敵する──し
かし、そのふたりを観てきたことによって内側に変化を帯びつつあったカリーナが参入し
たことで、決定的な変化を余儀なくされたのだ。
 あるいは、本来の黄金姫が失われたことも、そのことに拍車をかけたのかもしれない。

ライネスの場合

  • 投影による黄金姫の再現
    • 魔術の精密操作、対となる白銀姫および黄金姫の身の回りを世話してきた人物たちの協力により成功した。
 織り手のイスローが触れるたび、そのドレスが再構築される。
 薬師のマイオが念じるたび、その内側から各種作用物質の血中濃度や神経伝達物質が
いじられ、生まれ変わっていく。
 そして、最もそれが適合した瞬間、少女は術式を起動し、高く呼ばわった。



関連項目

黄金姫・白銀姫を作り上げた術技分類。

関連タグ


リンク

能力,感化,鎮静,奈須きのこ作品,ロード・エルメロイの事件簿,意識干渉,強制終了
最終更新:2023年06月10日 16:08