存在についての詳細
形容
グロタラはこういったもののすべてに、夢でも見ているようなぼんやりした状態で気づい
た。やがて不思議な輝きの真の発光源を知った。埃茸のように丸く、人間の頭ほどの大きさ
をした、冷ややかに輝く無色の球体が亀裂から昇ってきて、月のように亀裂の上に留まって
いるのだった。かすかだが絶え間なく振動して揺れていた。この振動によるものであるかの
ように、球体から重おもしい唸りが発し、光を揺れる波として放った。
生態
- 絶え間なく振動しながら浮遊して移動する
- トゥネプレーズを崩落させた震災の原因と思われる。
- 人によっては振動音が唸り声に感じる。
衰弱したありさまで目を覚まし、頭をもたげることもできないまま、光がもどっているの
を知って、ふたたび絶え間ない振動が霊廟を満たしているのを耳にした。
- 接触面から死体を吸引して大きくなる
- 死体の鮮度問わずに吸収し、藍色の斑点を出して全体が赤くなり巨大化する。
いまやグロタラは強梗症におちいり、ヤヌルの足や腰を覆っている岩屑がゆるりと動いて
いるのを目にした。兜と胴鎧は空っぽの殻のようで、投げ出された腕が萎びて縮み、骨その
ものも小さくなりゆき、溶けて液状化しているようだった。球体は巨大になっていた。不浄
な深紅色に染まり、血を啜る月のようだった。(以下略)
- 食後に真珠光沢のある冷たい糸を出して巣を張る
- 食い残しを探している?
- 糸は虹色に発光する。
- 糸からは霊のような植物が咲いては消える。
いまや蜘蛛の巣めいたものが霊廟全体を満たしていた。色を千々に変化させながら伸びて
輝き、分解作用によって引きだした光を放った。朦朧とした花が咲いて、降霊術によるかの
ように群葉が育ったり薄れたりした。グロタラは目が見えなくなった。異様な蜘蛛の糸めい
たものに絡まれていくばかりだった。その蜘蛛の糸めいたものは、死神の指のように、この
世のものとも思えないほど冷たく、グロタラの顔や手にくっついて震えた。
関連項目
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最終更新:2023年08月24日 20:54