奈須きのこ作品に登場する術技。
音を介して魔術刻印を不活性化させる魔術
術技についての詳細
魔音
- 魔力と波長を変化させることで対象の魔術刻印を不活性化させる歌
- 調律師とは真逆の技術。
- 咆哮することで物理的な破壊力も出せる。
この剥離城の魔術の正体が音だとしたら、それは魔力を秘めた波であった。
人には聞こえざる音の波。そこに常人には感知しえぬ魔力が注ぎ込まれていたとして
も、やはり不可知の存在には違いあるまい。魔力と波長を変化させれば、それは魔術刻印
を停止するだけではなく、相対する敵を滅ぼす闇の一撃となるのだろう。
- 魔術刻印を持たない者には呪詛として機能する
- 精神空間に引きずりこみ、本人を否定して精神的に殺す。
魔術刻印を蝕む天使の〈歌〉。だが、魔術刻印を持たないロード・エルメロイⅡ世に対
しては、直接精神に働きかける作用をもたらしたらしい。
逆探知
魔術の発動ですら音の反射からは逃れられぬ。むしろ音の波が個々の魔力によって影響
されるため、より発見しやすくなると、それは経験則から知っていた。使い魔を手中にす
れば、その縁を使ってあるじを発見することもたやすい。
魔術工房「剥離城アドラ」
〈歌〉のために作り替えられた城
- 修復師としてアッシュボーン多くの魔術師たちを材料にした城
- 被害者たちの霊を天使の像に閉じ込め魔術工房の動力源として利用する。
- 剥離城が音叉となり、城内において〈歌〉は必中となる。
いずれにせよ、この城は幾多の命と魂を吸ってきた土地だ。
ならば、その天使たちのひとつひとつが、霊のよりしろだとしたら?
この剥離城アドラに至る前、ロード・エルメロイⅡ世は話していた。――近代魔術にお
ける天使とは、つまるところが曖昧な魔力に対する名付けだ、と。剥離城は『天使』とい
う概念付与によって霊を加工して、工房を稼働させる原動力としているのだった。
使用者との関連性
魔術刻印による存在共有
- 魔術刻印を通じて複数の記憶・魔術を共有している
- 死者の蘇生ではなくデータの共有であるため主人格は肉体の持ち主となる。
「死者の記憶や感情を継いでいても、それは死せる当人とは別物だろう。ハードディスク
に同じデータを組み込んだだけだ。魔法の域に近づいたことにはなっても、そこに指をか
けたという表現にはあたるまい。――似た魔術を使うどなたかもそう認識されてるはずだ」
元ネタ
シェム・ハ=メフォラシュ(ヘブライ語:שם המפורש、Shem HaMephorash)、
ハシェム・ハメフォラシュ(ヘブライ語:השם המפורש)
ヘブライ語で「その明示的な名前」または「その特別な名前」を意味する言葉。
ミシュナーやタルムードの中でユダヤ教における唯一神の御名を示す言葉として記されている。
テトラグラマトンと同義。
関連項目
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最終更新:2025年01月03日 23:24