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1441


■性別
無性

■学年
その他

■所持武器


1=2


任意の1を2とする。
また、
任意の2を1とする。


キャラクタ説明

経歴不詳で性別不詳。
某オンラインゲームの初期アバターそのままのナリ。
世間知らずの常識知らず。

正体は機械知能を搭載するアンドロイド。
機械らしく涙を流すときは「目からオイルが」と言う。


プロローグSS


かつては、肩から肘を一の腕、肘から先を二の腕と呼んでいた。
数は、話者にとって、内から外へ、と数えられるものだった。
しかしいつしか、逆になる。
外から内へ。
これは、人間社会の成熟を表す。
他者から見た人。
外から数えられた己。
周囲によって形成される人格。

人の魂は、肉の内によって作られてきた。
しかしそれも、もう終わりかもしれない。
人の理の外に新しい世界が生まれようとしているのだから

仮想空間といえども真夏のビーチの日差しは鋭く、寝そべっている面々に汗が垂れる。いまかいまかと合図を待っている。
真っ先に動いたのは『影獣』のビョオーだ。黒肌のコントラストが目に痛い。
結果としては、同時、としか言えないタイミングで、合図の発砲音が鳴り響いた。
実況のにーちゃんが声をあげる。

「さぁぁああ始まりましたDANGEROUS!SS!!ONE!予選突破のフラッグは誰の手に!!俊敏さを極めたものたちが一斉に動き出したァ!!!ギリフライングのビョオーをあっという間に追い抜いて稲妻の如き、いや、これは稲妻よりも速い、完全に神の領域、吹き上がる砂塵は伝説の『雷神』!きっと彼でしょう、目にも留まらぬ速さでフラッグに迫り、爆破ァァァァアアアア!! ゴール手前の地雷原で四肢爆散してしまいました、これには後続も呆気にとられています。地雷を仕掛けて何が悪いのでしょう。謎ですね。ケヒヒヒヒ!走ることしか能がない奴らが戸惑っているのが面白いですねえ!すっかり足を止めてしまって、もうなんの能があるのか、生きている意味があるのでしょうか。はなはだ疑問です。おっと、『血染め』が動き出した、『風賢者』の脳症をドグシャアアァァああああ!! キヒヒ、殺しやがりました!このルールは妨害あり、もちろん無問題です。血の海です、ビーチですし、一人また一人と手にかけられる!!狂手が血に染まっていきます!! 彼は屈指の戦闘能力で名が知られていますから、もともとの想定だったのでしょう。殺人可の予選全てに参加しているようですし。みなさまわらわらと自慢の足で蟻のように逃げまどっています。殺されてしまえばフラッグ獲得もまなりませんからね。しかし『巨歩』、それは悪手、自慢の長身で海に逃げるのは大チョンボ、四方から鮫がむらがり食い尽くされてしまったァああああ!自らの手で殺せず、『血染め』も悔しそうです。この経験をバネにして今後に期待ですね。さてのっそのっそとあくびが出るような足取りで、、、、や?ヤヤ!!??あの黒い矢は『影獣』の仕手!彼の通り名と同じあの能力は、雲ひとつないこの場所では使いようもなかったはずですが、まさかまさかのワザマエです。地雷原をゆうゆうとくぐり抜け、矢の影からあらわれた黒い指がいまフラッグを」

なによりも速く、ビーチになにかが横切った。

「キモ!キモキモキモキモい腕ェ!」

フラッグをかっさらったのは、『影獣』の黒い腕ではなかった。
その腕は、手があり、そして手から肘までの一の腕がある。
一の腕の先にはとうぜん二の腕がある。それが普通だ。しかしその腕は一の腕の次にも一の腕があった。一の腕の次は二の腕があるのだけれど、それも一の腕である。一の腕のつぎは一の腕。一の腕に一の腕。一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の一の腕の先に、二の腕があるのではなく一の腕がある。

1の次は2。

その法則がある限り、南国の海を越えて、どこへでも手を伸ばすことができる。
予選大会の『真夏の地雷原フラッグ』を突破したのは、1と2を自在に操り、仕組みを書き換え、常ならざる結果をはじき出せる者――1441。
手にした勝利の証は、すぐに、1つから2つになるだろう。

ゲーム開始時の『はじまりの町』からフラッグまでの距離、およそ23km。それが腕の長さと言われてもピンと来ない数字だ。

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最終更新:2021年09月12日 20:39