*人物
2004年5月にラ研が創設してからの最古参のユーザーであり、
高得点入り回数も現在単独首位(7回)を獲得し、第15回
電撃大賞??で最終選考で落選したものの、
2009年6月に同文庫でデビューすることが予定されている。なお、四年前から公募では、
時田唯と名乗っており、それがそのままプロでのペンネームになる。
06年からは
Club A&Cに活動拠点を移し、そこでの
突発掌編企画??などによく参加をしていた。08年からはミクシーなどに移っており、昔からの知り合いと気ままな話をしている。
*投稿者として
ライトノベル作法研究所??創設期から、現在(2009年4月時点)に至るまで、
ラ研を代表する投稿者としてその有名を馳せている。
2005年秋以降は、投稿作品の数も減り、一年に一作を出すかどうかといったペースになっていたが、それでも投稿した作品は一作を除き、全て
高得点入りしてきた。
その名を一躍、有名にしたのが、2005年の第1回
GW企画にて投稿された『
ノンフロン6型冷凍冷蔵庫、と私??』である。
本作は、現在でも
ラ研の最高得点と最高感想数を誇り、いまだにそれは破られていない。また、05年度、06年度のラ研の
高得点作品掲載所??の
人気投票所??において1位を獲得している。ただし、07年は公募に出したため、掲載所からいったん消えたが、08年度から、
うっぴーの要請とクッパ本人の許諾によって再度、掲載されている。なお、こうしたはケースは非常に珍しいことも付けくわえておきたい。
ちなみに、本作での公募実績は、第6回
電撃hp短編小説賞??での三次選考落選である。
それ以外にも、掌編では、『年賀状がやってくる』(04年)、『デッドリー・チョコレート』(05年)、『彼の言葉を』(07年)、『雪だるまと雪降ろし』(09年)、中編では、『
ノンフロン6型冷凍冷蔵庫、と私??』(05年)、長編では、『銀狼の見た世界』(04年)、『時の魔術師、死者の時計』(08年)が高得点掲載所にある。
ただし、 長編の『銀狼の見た世界』のみ、高得点を取った作品ではなく、ラ研創設期に旧
第五研究所??(新人賞の間)を立ち上げる際、
うっぴーにサンプル作品として要請されたものである(ちなみにこの作品は第17回
ファンタジア長編小説大賞??で一次選考で落ちている)。
なお、作品としては、ホームドラマや恋愛モノが多く、そこにエブリデイマジックを加味することを特徴としている。
特に、家族や大切にしていたものとの別れなどをテーマとすると抜群の腕の冴えを見せる。また、直近に見たものに影響を受けることが多く、たとえば、『銀狼』ではアニメ『Wolf's rain』、『ノンフロン』は『吉永さん家のガーゴイル』、『時の魔術師』は『DEATH NOTE』といったふうに、わりと影響がダイレクトに出ることもある。
本人も、そうした影響からの脱却を05年から08年にかけメインテーマとし、オリジナリティをいかに構築するかをポイントにおいて執筆をし、その結果が第15回
電撃大賞??の最終選考へとつながったのだと思われる。
ただし、
2009年6月に刊行予定の作品は、最終選考に残った『あなたの隣の守護霊さん』(ラ研未提出作品)ではなく、第13回
電撃大賞??で三次選考に残った『有川夕菜とおせっかいな友人たち』となっているのが興味深いところである。
*感想人として
たまにクッパに批判が付きまとうとしたら、それは
感想人??としての姿勢にあるのだろう。
もともと、
ライトノベル作法研究所??は
感想返し??を義務化しておらず、その結果、多くの感想をもらう人気作者はいちいち感想を返さなくてもいいという雰囲気が05年頃にはあった。
そうした投稿者優位の時代は、感想の質が問われ始めた05年後半頃から変質し、06年以降はなるべく
感想返し??をするのがマナーとなったのだが、創設期を知り、06年以降、あまりラ研に立ち寄らなくなったクッパがそんな変化を知るはずもなく、現在も、
感想返し??に積極的な作者というわけではない。
もっとも、そのことをもってクッパを批判するのは、的外れなことだというのは言うまでもない。
2009年6月10日、『
有川夕菜の抵抗値??』(絵:りちゅ、電撃文庫)で念願のデビューを果たす。
この作品は、05年に『有川夕菜とおせっかいな友人たち』というタイトルで旧
第五研究所??(新人賞の間)に寄稿された作品であり、
うっぴーの絶賛を受け、しばらくの間、
高得点作品掲載所??に載っていたのだが、第13回
電撃大賞??に提出するため、掲載所からは削除された。結果として、三次選考まで残っている。
ストーリーの冒頭の概略は、以下のとおりである(注:当時掲載されていたもの)――
有川夕菜にはある秘密があった。彼女は、触れたものに電気を発してしまうというパラライザー(放電体質者)だったのだ。そのため、彼女はいくつもの学校で事件を起こし、その結果、転校を繰り返してきた。また、ある事件をきっかけに、彼女は友人を大怪我させてしまい、自己嫌悪とアイデンティティーの喪失にも苦しんできた。
春、花音高校に転入してきた彼女は、クラスメイトに自己紹介をする際、「私に絶対に関わるな!」と強気に言ってのけた。それは、もう二度と友人たちを傷つけたくないという彼女なりの願いから発せられたものだった。
だが、その挨拶のとき、たまたまコンパスをいじっていたクラスメイトが彼女の秘密を知ってしまい……。
あとは、6月刊行の作品でその先を確認してほしい。
昔は、
ライトノベル作法研究所??の
チャット常習者だったが、06年頃からあまり表れなくなり、活動の拠点をミクシーなどの付き合いへと移している。現在では、旧雑談
チャットに月に一回、入室するかどうかといったところである。
*備考
2004年組のラ研利用者としては、二人目のプロ作家デビューとなる。一人目についても、ほぼ同時期にデビューとなるのだが、それが誰なのかについては緘口令が布かれているため記載はしない。いずれにしても、
クッパと仲の良い作家であり、二人揃ってプロの海原へと旅立つことを祝いたい。
果たして、クッパ氏が今までお世話になったうっぴー氏に作家デビューを報告するのかどうかが問われる。
クッパ氏、作家デビューおめでとう。
最終更新:2010年05月21日 01:50