サイと式ラノベ理論(サイと論)とは
サイとが提唱するライトノベルの定義。
解説
ここに
サイと本人が批評欄などで展開した主張を挙げておく。
- 王道=だらだらした物語。面白みにかける。
- 第四次オタク層には、とりあえず萌え萌えしてればオッケー。
- 短編では笑いをちりばめる必要はない。むしろ短くまとめるのが短編。
- キャラ同士の掛け合いが多過ぎると、読む気がなくなる。
- セリフ以外でカッコは使うべきではない。特殊なカッコにすべき。
- 泣ける作品にするなら驚きが必要。泣きゲーの金字塔Keyの作品を参考にせよ。
- 綺麗な短編ならだれでも書ける。短編がいちばん大切とするのは言わずもがなアイディアである。
- 激しく、「萌え」を意識せよ。
以上のことから、非常に偏狭な視野でライトノベルの一側面しか見ていない、ということがわかる。
なぜなら上記の主張とは反するとしかいいようのない作品が、圧倒的に支持されていることが多いからだ。
「王道=マンネリ」と勘違いしている可能性が高い。
代表的なレーベル、電撃文庫を例にみてみよう。
有川 浩作「塩の街」などは「ボーイ・ミーツ・ガール(恋愛)もの」「未知との遭遇もの」という王道であり、萌え要素はなく、章ごとにクスリとしてしまうような笑いもちりばめられている。キャラ同士の掛け合いも多く、セリフ以外でもカッコを使っている。ハードカバー版にのみ収録されている短編「塩の街、その後」シリーズにおいても「アイディア」のみが突出しているわけではなく、人間関係等は細かく描かれ、キャラ同士の掛け合い、笑いどころもある。だが、いわゆる萌え要素は皆無に等しい。
さらにいえば短編連作の形式で書かれている、時雨沢 恵一作「キノの旅」。星 新一形式のライトノベルともいえる本作は、「旅物語」という王道である。さらにアイディア勝負という点以外は、全くといっていいほどこの理論に該当しない。
(他にも挙げられる作品はあるが長々となるので割愛する)
結論
ここまで読んでいただければ、おわかりかと思うが、この理論に素直に従って書くと「ある特定の読者(=サイと)が喜ぶ、極めて偏った作品」となってしまう。
ニッチな市場を目指す人間以外、この理論を使用するは止めた方が賢明。
最終更新:2009年10月27日 11:37