不器用タブンネに家事を全部押し付けて家を出て行く
しかし俺はこっそり窓からタブンネを眺めている
おどおどしつつタブンネは取り敢えず掃除をしようとするが
掃除機を扱えず部屋ぐちゃぐちゃにしてしまってわたわた慌てている
そして困り果てて涙を浮かべている、その時に家に戻る
タブンネは俺が早く帰ってきたのに驚いているが
部屋に入ろうとすると何やら阻止しようとしている
無理矢理部屋に入って俺が滅茶苦茶な光景を目にすると
後ろでタブンネがミィミィ鳴きながら頭を下げている、謝っているようだ
そこで「顔を上げて」と優しい声で囁く おずおずと頭を上げたところで
思いっ切りビンタを食らわす
小さくミ゙ッと悲鳴を上げてタブンネは床に倒れる
間髪入れず触覚を引っ掴み無理矢理引きずり、
「掃除の仕方をその身を持って教えてやる」と言い風呂場に連れていく
シャワーを勢い良く浴びせ、そして全身に隅から隅まで洗剤を塗りたくる
その間タブンネは顔真っ赤で恥ずかしそうにしてたが気にかけない
全身洗剤でベトベトにするとタブンネはキョトンとしている
それに構わずタブンネを風呂の床に寝かせ
そのまま雑巾のようにタブンネで床をこする
タブンネはビックリした様子で手足をばたつかせている
気にも留めず今度は俯せになるよう裏返して同じ様にまたこする
特に頭部に力を入れると声にならない叫声を上げている
顔を見てみると洗剤が目にしみたのもあってかボロボロと泣いている
それも無視し、その後もタブンネを掃除具代わりに風呂掃除をした
綺麗に掃除し終わるとタブンネはぐしゃぐしゃのボロ雑巾のようだった
取り敢えずシャワーで流してやったが眼の焦点が合っていない
腹パンで意識を起こすとビクビク周りを見回している
俺に気づくと怯えた表情で自分の体を庇うように丸くなっている
そんな様子も気にせず、次はちゃんと掃除するように言っておいた
その日からタブンネは毎日家事の練習を始めた
勿論失敗したら
お仕置きである
1週間後タブンネはただの汚れたモップになった
最終更新:2014年06月18日 22:45