必要なのはヒメリの実
俺は道を歩く。宮殿までの道を。手持ちは瀕死になりかけでゼエゼエ言っているミロカロスのみ。
横の草がガサガサ揺れる。来た。
やはりそうだ。タブンネだ。人に媚びることしか知らない豚だ。
ミィミィと鳴いて両手を突き出している。物乞いポーズだ。
「行っておいで、シルク」
「み…みろ…」
今にも倒れそうなほど辛そうなミロカロス。
タブンネはそれを見て好機だとでも思ったのか、助走をつけ始めた。
「アクアリング」
「みろ…」
タブンネの攻撃が当たる。突進か何かか。
ニヤリと笑うタブンネ。しかしミロカロスは倒れない。
それどころか先ほどより少し元気になっている。
「次はどくどくだ」
「ミロ!」
元気を取り戻してきているミロカロスがどくどくを放つ。
タブンネはそれを喰らい息遣いが荒くなる。
それでも突っ込んでくる。
だがしかし、ミロカロスはやはり先程よりも元気になっていた。
種を明かそう。うちのミロカロスはたべのこし+アクアリング+ひかりのかべ+どくどくorねっとうによる火傷によって耐久しながら削り倒すポケモンなのだ。
そんなこともつゆ知らず、ひたすらに向かってくるタブンネ。ミロカロスは何もせずともどんどん元気になっていく。
反対に、攻撃しているはずのタブンネはどんどん体力を削られ、今にも倒れそう。
「ミロ~♪」
嬉しそうに体をクネクネさせて、完全に体力が戻ったことを教えてくれるミロカロス。
「み…みぃ…」
逆にどくどくで完全に削り殺されたタブンネ。
あなたもポケセン要らずで回復できて尚且つ野生のタブンネをボコボコにできるミロカロスを育ててみてはいかがだろうか。
ボトルメール
はーい!今日はマスターに黙って一人で川まで来ましたー!
ていうか住んでるところがコボクタウンなので川はすぐそこでーす!
マスターがくれた私にぴったりのポーチから瓶を出しまーす!
中にいるのはベビンネでーす!
チィチィうるさいです!
なのでこれを川に流します!バイバイ!
チィチィ言いながら瓶の壁を叩いてるよ!ショボいね!ロクな技一つ使えないんだ?
あ!私にベビンネを誘拐された間抜けなタブンネが来たよ!
捨て身タックルしてきたんだ!図々しいね!
ムカついたからサイコキネシスで序でに川に落として流しちゃった!バチャバチャさせながら騒いでてバカみたい!波乗りも使えないんだ?私炎タイプだから使えないけど。
まあそれはともかくとして、親子で同じ岸辺につけるといいね!絶対無理だけど!
はー楽しかった!早く帰ってポケモンキャンデーもーらおっと!
緊張感
ある日の事。道を歩いているとタブンネに木の実を集られた。
無視しているとキレられた。めんどくさい。あちらはすでに戦闘態勢。
「わーったわーった…やるから落ち着けって…」
オボンを指でつまみ揺らす。タブンネは汚い笑顔で腕を伸ばす。
「カエンジシ」
左手でカエンジシを出しながらタブンネに木の実を渡す。
しかしタブンネは、いつまで経ってもその木の実を食べない。
「要らないの?じゃあ返してね、あと俺の時間無駄遣いしたから犯罪ね」
めちゃくちゃな理論をタブンネに擦り付けながらオボンを取り上げる。タブンネはまた戦闘態勢になり、ミィミィ騒いでいる。
「王の判決を言い渡す…死だ!」
左手をタブンネに向けて振ると、カエンジシが大文字でタブンネを焼き払う。
炎が鎮火すると、そこにはプスプスと黒い煙を立ち昇らせる、なんだかよくわからない黒焦げの物体が残った。
ゴミ袋以下
「かわいーっ!!」
タブンネはその声に振り向く。
きっと私の事だ。
満面の笑みを浮かべて両手を広げるタブンネ。
しかしその声の主…髪の長いお姉さんは白いレジ袋を追いかけて行った。
白いアブソルか何かの子どもだと思ったらしいです。
勘違いと言うのもおこがましい
「ピンクでー」
「ミィ」
「かわいくてー」
「ミミッ!」
「強いポケモンはだーれだ!」
「ミィミッ♪」ドヤンネー
「だいせいかーい!ミミロップフェス、はーじまーるよー!!!」
タブンネはその場で暴れたためミミロップのとびひざショーの餌食になって全身粉砕骨折しました。ざまぁ。
最終更新:2016年06月14日 23:04