タブンネ生態研究報告書 その1
タブンネは優れた繁殖力を持つという。
今回駆除にいかす為に調査することにした。
調査対象は研究所の庭に住み着いた一組のタブンネ夫婦だ。
まずはタブンネ夫婦にタマゴや子供がいると厄介なのでサーナイトに催眠術を
遠距離で使って眠らせる。その間に巣にあるタマゴ2つとベビンネ2体を没収し
研究所に持ち帰り檻に入れ防音加工された
地下室に置いた。
タブンネは耳がいいからな。
ここで友人からもらった薬を使う。一見ただの栄養剤にしか見えないが
成長ホルモンを抑えるためベビンネは育たずずっとベビのままだ。
「チギャアー」(痛い)
遠距離でやったからかかりが悪かったらしく注射の痛みで目を覚ました
翻訳装置がうまく働いてるようでイヤホンから子供の声で痛いと聞こえた
それにつられてもう一体も起きて泣き出した
「チィチィ」(ママどこ)
「チィチィ」(ここどこ)
うるさい…と思ったらぐうぐう寝だした
サーナイトナイス
もう一体にも注射を打つととりあえずこっちは終わりだ
お次は親ンネどもだ
俺が庭に出るとミィミィ騒いでいるからサーナイト経由で話しかける
「さっき野生のネイティオがやってきて君たちの巣から赤ちゃんを連れていったよ」
「なんとか追い払ったけどタマゴ1つしか守れなかったんだ」
と言いながらタマゴを渡すと赤ちゃんと泣きながらも
「ミィ」(ありがとう)
と言ってきた。
おい この辺にネイティオなんかいないぞ 少しぐらい警戒しろよ
吹き出しそうになるのを抑えつつこう言った。
「かわいそうだね 野生のポケモンに襲われないよう柵を作ろう
研究所の周りに。食べものはあげるから心配はいらないよ」
そしたら
「ミィミミィ」(かわいそうなタブンネちゃんを助けるのは当然だミィ)
俺は呆れてしまった。予想をはるかに超えたお花畑だ。
まあいい計画通りだ。
タブンネに手伝わせて巣と研究所を囲むように鉄の柵でを設置し一ヶ所だけ
鍵のついたドアをつけて完成。
柵の上にはギザギザがついていて乗り越えられない。
まあ空はガラ空きだから鳥ポケは防げないんだがタブンネは気づかない 流石だ
まあこの柵はタブンネの檻にするためだからいいし
時々うちのガブリアスが飛んでるからまず鳥ポケはこない。
ガブリアスは空を飛ぶを覚えない?
いや ただ乗れないだけだから。
自分の檻(本人は知らないが)を作って喜んでるタブンネどもは早速
「ミッミッ」(オボンくれ)
と騒ぎはじめた。
面倒くさいので一箱(5キロ)のオボンを巣の前に置いてやると
もりもり食べだした。
まあ食料が無尽蔵のときどのぐらい繁殖するかを調べるのだから都合がいい。
翌朝ムックルの目覚ましのけたたましい音に起こされて研究所兼自宅の二階
のベランダから庭を見てみるとタマゴが9個も生まれている。そして昨日のタマゴは
すでに孵りベビンネが生まれている。おそるべき繁殖力だ。
そして箱の中のオボンは無くなっていた。おそるべき食欲だ。
サーナイトにオボンとカルシウム補給ようにズリをサイコキネシスで
巣のそばに置くとママンネが起き出して
「ミッ」と叫んで貪りはじめた。
ズリのみは酸っぱかったらしく口からよだれを垂らして転げている。
手持ちに朝メシを与えると地下室に降りる。
ミィミィうるさいチビンネどもに注射を打ち込むと
二階の部屋に戻ってシンオウの研究者に頼んだ記憶消去装置が昨日届いたので
開けてみる。あっちにはタブンネがいないので5体ほど送って調整してもらった。
ユクシーがギンガ団に捕まった時にとられたデータをもとに作られ
純粋な研究目的に作られたのを譲ってもらったのだ。
昼飯にタブステーキを食ってると庭からチィチィという声が聞こえてきた。
庭を見るとタマゴがすでに孵りベビンネが10匹になっている。
平均的なタマゴの孵化までの期間は3日なのでかなりはやい。
どうやら食料が不足しない場合は孵化がはやまるようだ。
サーナイトの催眠術で眠らせて地下室の檻にベビンネどもをぶち込んで
ママンネにヘルメット型の記憶消去装置をつける。
36時間と入力して装置をon
うちのフカマル
最近フカマルがどうもおかしい
やたらとものに噛み付いたりあばれたりしている
まあ数日前にシンオウから引っ越してきたばかりだ 無理もない
と思っていたがさすがに心配になってきた
ニンフィアに落ち着かせてもらってボールに戻しポケセンに向かう
愛ポケのニンフィア以外育てたことのない素人の俺だ
やはりドラゴンは難しかったのか
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ドクター「ただの欲求不満です。何の問題もありません」
俺 「欲求不満?」
ドクター「はい、欲求不満です。餌は何を与えてますか?」
俺 「餌…ですか? ドラゴン用のフーズを1日3回とオボンを1日3個
あとおやつにポフィンを…」
ドクター「ベビンネはどのぐらいの頻度で与えてますか?」
俺 「ベビンネ? 何ですかそれ」
ドクター「ベビンネを知らない?もしかして他地方の方ですか?」
俺 「はい シンオウから引っ越したばかりで」
ドクター「なるほど 通りで
ベビンネっていうのは… 見た方が早いですね
ペットショップにエサ用ベビンネがありますから
適度に与えてください
ドラゴンタイプの子供には生きてる餌が必要なんです」
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ふうー なんともなくて良かった
帰りにそのベビンネとニンフィア用のフーズを買うか
俺 「すみませーん 餌用ベビンネってありますか?」
店員「こちらです 何匹ほどでしょうか?」
俺 「このフカマルにあげたいのですが」
店員「その子なら1日一匹くらいですかね」
俺 「じゃあベビンネ十匹とフェアリー用のフーズ
あとこのベビンネ水槽(中)ってのください」
店員が25センチくらいのピンクのポケモン ベビンネがびっしり
入った水槽の蓋をあけると中からチィチィと鳴いているのが聞こえてきた
店員が手を伸ばすと大合唱はより騒がしくなりポテポテ歩いて逃げようとする
しかしあっという間に捕まって水槽の中に入れられた
入れられたベビンネはチギィーとかチギョェァーとか鳴いている
全くうるさい奴らだ
水槽をベチベチ叩いているのでその音も合わさり余計うるさい
店員がスライド式の蓋を閉めると全く聞こえなくなった
さすがベビンネ用の水槽だ
その様子を食べたそうに見ているフカマルをボールに戻し
代金を支払って店を出る
早く帰って食わせてやろう
最終更新:2017年05月17日 18:21