からしタブンネ

ある田舎の小さな食品工場、
今日はこの工場を見学してみよう
早朝、トラックで材料のフィラの実がたくさん運ばれてきます
おじさんたちがトラックから降ろすと、おばさん達が洗った後に皮をむいて
大きな機械で粉にしたあと、卵や塩などの調味料と混ぜてペースト状にします
場所を変えて、孵化室という部屋を覗いてみましょう
大きなトレイに乗せられた卵が棚に何段も重ねられ部屋に一杯置かれています
下の方の卵はバクーダが、上の方の卵はウルガモスがそれぞれまんべんなく温めています
あっ、上の方の卵が孵るようです。タブンネです、ここにある卵は全部タブンネの卵なのです
おとなのタブンネは身長が1メートルほどになりますが、生まれたてのタブンネは25センチくらいです
次から次へと孵り、トレイの中からミッミッというかわいらしい声が聞こえてきましたね
生まれたタブンネ達は係のおじさんがトレイごと台車に乗せて、加工場に連れて行きます

加工場ではマスクとエプロンとゴム手袋をした職人のおじさんやおばさんがタブンネ達を加工をするお仕事をしています
まず、前に紹介したフィラの実のペーストを40センチほどもある大きな注射器のような注入器にたっぷりと詰め
次に、トレイの中で騒いでる小さなタブンネを一匹掴み、台へうつぶせに押さえつけます
そして、注入器でペーストをお尻の穴に注入します
おしりに注入されたタブンネは「ミッピャァァァァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ガガガガ」と大きな声で鳴きながら手足をじたばたさせてあばれていますね
眼に涙をいっぱい浮かべながらひっくり返って必死で噛みついて抵抗してくるタブンネもいますが、
生まれたてで歯が生えてないのでまったく痛くなくおじさんたちは平気な顔をしていますね
次に、あばれるタブンネを仰向けに押さえつけてして口の方にもペーストを注入します
無理やり喉に注入したら吐き出されるのでは?と思う方もいるでしょうが
生まれたての子タブンネはとてもか弱く、排泄など体内の異物を外に出す事すら満足にできないのです
喉のあたりまでびっしりとペーストが詰められるとタブンネは満足に呼吸ができなくなり、鳴かなくなります
眼に涙をいっぱい浮かべて、魚のように口をパクパクさせながらビクン、ビクンと身体を震わしています
そしてカミソリを持ったおじさんにわたして、尻尾を切り落とした後身体の毛をじょりじょりと全部剃ってしまいます
仕上げに、ガスバーナーで剃り残しが無いようにしっかりと炙ります
この時、タブンネは滝のように涙を流し、声が出ない口で絶叫するように顎が外れそうなほど口を大きく開いています
今度は、ヘラをもったおばちゃんに渡され、全身にあのペーストをこってりと塗ります
体中がヒリヒリするのかタブンネは白眼を剥き口を大きく開けて小さな舌をチロチロと出しながら震えています
最後に、中が棚状になっている大きな蒸し器に入れられ、2時間ほど蒸したら完成となります
蒸し器から出されたタブンネはこの世のものとは思えない形相で固まっています
仕上げにこの汚い首を切り落とし、真空パックされて出荷されます

みなさんわかりましたね、ここは「からしタブンネ」の工場です

おじさん「可哀想だと思うことも多々ありますが、みんなに美味しく食べてもらえればタブンネ達もきっと喜んでくれます
一番難しいのは腹にペーストを詰める所ですね、私も慣れないうちはよく破裂さしてしまいました
からしタブンネは辛い辛いおとなの味ですが、この番組を見ているこども達も将来きっと好きになってくれると思います」

と工場一のベテラン職人は出来たてのからしタブンネを輪切りにしながら熱く語ります


  • 美味しそう! -- (名無しさん) 2016-07-20 06:21:43
  • んー美味しそうですね -- (名無しさん) 2017-03-08 05:37:35
  • ざまあみろ糞豚が -- (踊る蓮) 2020-06-25 19:48:10
  • からしタブンネいいね! 自分で作ってみたい -- (名無しさん) 2024-12-12 14:49:32
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最終更新:2014年06月20日 21:56