ラーメン屋

昼飯にラーメン食ってたから思い付いて書いてみた



俺の家はラーメン屋をやっている。とんこつラーメンが自慢だ。
それとタブンネが住み着いている。
このタブンネは家の前で腹を空かせて倒れていたところを保護した。
店の手伝いをするという条件付きで。


しかし、こいつはなかなかに不器用だ。
客に出すラーメンを床に落とすし、ちょっと熱いものを触っただけで飛び上がって跳ね回りテーブルを散らかしていく。


手伝いをさせても足手まといにしかならないので今日は大人しく見学させておいた。
まあこうしてるだけで客の相手にはなるからちょうどいい。
おっ、腹殴られてやがる。ざまぁ。


だが、事件は起きた。

「なにすんだてめぇ!」

俺は慌ててそちらに視線を向けてはタブンネが客を突き飛ばしていた。
しかも、客のために用意したラーメンを食ってやがる。
俺はタブンネを蹴り飛ばして客に頭を下げた。
当然客は怒って店を出ていった。


翌日、俺のラーメンは新しいスープを出した。
昨日の夜にタブンネをサンドバッグにしてストレス解消。
腹が減ったから試しにこの糞豚を出汁にして新しいスープを作ったのだ。
名付けてタブメン。
このタブメンはなかなかイケテる。
早速店のメニューにしたら大繁盛。昨日の客もまた来てくれて誉めてくれた。

あ、出汁が切れたから新しいタブンネ捕まえないと。
おっ、草むらが揺れた。タブンネちゃんミィつけた。



おわり
最終更新:2014年06月29日 13:37