ルカリオとアゲハント

アゲハントと仲良くなったルカリオ。今日はアゲハントに花のミツをごちそうになりました
ルカリオはお礼にと、干した肉をアゲハントにプレゼントします
けれども、アゲハントは渋い顔をしています
そうです、アゲハントのストローのような口では干し肉は食べられないのです

次の日、ルカリオがどうにかしてアゲハントにお肉をごちそうできないか考えながら歩いていると
タブンネの親子が茂みの中でお昼寝をしているのを見つけました
横たわる母親のお腹を枕に、子タブンネ達は丸くなってすやすやと眠っています
3匹の小さな子タブンネは熟れきったモモンの実ように柔らかそうです
モモンの実のジュースだったら、アゲハントくんも好物なのになあ
ジュースという言葉が頭に浮かんだ時、ルカリオはいい事を思いつきました
タブンネに気付かれないようにこっそりと合図をし、アゲハントを呼び寄せます
そして寝ているタブンネに気付かれないようにして手刀で足に狙いを着けると、かわら割りで叩き折りました
タブンネはミフィ!と鳴きながらびっくりして飛び起きます
ルカリオの顔を見るや否や、びっくりして子供を抱えて逃げようとしましたが両足が折れて歩けません
子タブンネたちも鳴き声でびっくりして起き上がりました
母タブンネは必死で子供たちを後ろに隠そうとがんばりますが
ルカリオは素早く子供を一匹掴まえて、アゲハントに見せびらかします
どうやって食べるのかと首をかしげるアゲハント
子タブンネはチョウチョさんが遊んでくれると勘違いして笑顔でミッ♪ミッ♪とはしゃいでいます

ルカリオは得意げな顔で子タブンネを左手で首を押さえて地面に押しつけました
そしてもう片方の手で子タブンネのズドドドドドとすごい勢いで腹にパンチを連打しています
その勢いはまるで削岩機か、工事現場でアスファルトをならすアレのようです
子タブンネはキュギギギギギと苦しそうにわめき、
お母さんタブンネはミィッ!ミィッ!と泣きながら命乞いをしています
1分ほど殴り続け、ルカリオが殴るのを止めるて、子タブンネを摘まみ上げると
お腹がタプンタプンとなってるではありませんか
子タブンネはミ・・・ミ・・・と死にそうな声を出しています。実際死にそうなんでしょうけどね
ルカリオはアゲハントに子タブンネの脇腹に口を刺すよう指示します
アゲハントがおそるおそる口を突き刺すとタブンネはヒッ!と怯えた声を上げます
口を刺した所には、なんとも刺激的かつまろやかな味が広がっていました。
そうです、ルカリオはタブンネの内臓を拳でジュースにしたのです
今まで味わったこともない珍味に、アゲハントは夢中です
こりゃあうまいと夢中でチュウチュウと一気に吸い取ってしまいました
中身を吸い取られたタブンネは胸から下がペランぺランになってしまいました
手足がピクピク動いて、口をパクパクさせています、まだなんとか生きてはいるみたい
母タブンネはミィィと悲鳴をあげ必死に癒しの波動で子タブンネを治そうとしています
吸われて完全に無くなった内臓は修復不可能ですけどね
母タブンネが治療に気を取られてる隙に、ルカリオは2匹目の子タブンネを捕まえました

一匹目とは打って変わって、ミィー!ミィー!と泣き叫んで助けを求めています
母たぶんねはそれに気づくと、大慌てで近くに盛っていた落ち葉の中から5個のオボンの実を取り出します
そしてルカリオの前に差し出すと、涙目で地面に両手を着け、そのままペコペコと謝り出しました
しかしルカリオはそれをフンと鼻で笑うと、オボンの実の山に大量におしっこをぶっかけ
母タブンネの頭をむんずと掴み、おしっこ臭いオボンの実の山に顔面から叩きつけました
アゲハントは一瞬、ちょっと惜しそうな顔をしながらも、
実の欠片とおしっこまみれで号泣する母タブンネが面白くてけらけらと笑っています
お母さんがやられるのを見て子タブンネはミアーッっと怒って暴れ出しました
しかしルカリオは気にせずに再びアゲハントから子タブンネを受け取ると
指でちょんちょんと子タブンネの背中のある一点を指し示しました
アゲハントはそこを深く吸ってみる事にします、何か固い物が当たりましたが、構わずさらに差し込んでみます
すると子タブンネがピァァァァァアアア!!!と絶叫しだしました
アゲハントが口を挿したのは子タブンネの背骨の骨髄だったのです
量は少ないですが、美味しいエキスがアゲハントの口に流れ込みます
アゲハントは吸い終わると、背中から口をシュポッと抜き取りました
相当痛かったのか、子タブンネは舌をべろんと垂らしながらハア、ハアと息を切らしています
すると痛みで敏感になった背中に指の感触が、ルカリオが次の骨髄の位置を示しているのです
アゲハントはもちろんそこに口を差し込みます、タブンネはまた絶叫します
母タブンネは子供を返して、もうやめてと這いずりながらルカリオに縋りつきました
おしっこ臭い顔で迫られたので、ルカリオは怒って腹に膝蹴りを入れ、
倒れた所に尻尾をむんずと掴み、一気にブツリと引きぬいてしまいます
母タブンネはミギャっと叫ぶと血まみれのお尻を押さえて転げまわりました

すると母親を心配して、どこかに隠れてた3匹目の子タブンネが駆け寄ってきてしまいました
母タブンネは驚いて目を大きく見開きミッ!ミッ!と強く鳴き、子タブンネを遠ざけようとします
しかし子タブンネは横たわる母親の胸に縋りついて離れようとしません
もちろん、子タブンネはすぐにルカリオに掴まってしまいました
そしてルカリオは子タブンネを両手で横向きに顔を母親の方に向けて持ち替えて
ミィミィと必死に母親に手を伸ばす子タブンネと、絶望の表情の母タブンネを見てにやにや回っています
そして、一瞬子タブンネを親に返すふりをすると、志村けんがすいかを食う勢いで子タブンネの左半身をバリバリと食ったのです
というか食べてません、肉片が大量に下に落ちてます
母タブンネは一瞬笑顔を見せたかと思うとミビアアアアアアア!!!と鼻水が混じった凄まじい声で絶叫しました
アゲハントがまだ骨髄を吸ってる子タブンネの絶叫と見事にハモッています
ルカリオは中途半端に食べた子タブンネをポイと投げ捨てました
左半分の手足は無くなり肋骨と腸は丸見え、触角から頬の肉も無くなりほっぺから歯が見えています
それでもまだ生きています、なんせ肺が動いてるのが見えてるのですから
アゲハントも体中の関節の骨髄を吸いつくしたのか、子タブンネを空中からポイッと捨てました
子タブンネはあまりの痛みのショックで失神しています、
骨髄にバイ菌だらけの口をんがい間差し込まれているので、もう一生手足を動かせないかもしれません
母タブンネは3匹の子供を両手で這いずりながら必死に集め、腕に抱きました
子タブンネ達は激痛に耐えながらも母親の顔を間近で見て、少しだけ安らいだ表情になります
その時、ルカリオが腕の中の子供を軽くバシンと蹴りあげました、
母親の鼻に頭からゴンと衝突してしまう子供たち
フガフガと鼻血を流す母タブンネ、ルカリオとアゲハントはそれを鼻で笑うとそのまま帰って行ってしまいました


翌日、タブンネは傷ついた子供たちを必死に世話をしています
2時間に一回は癒しの波動が必要な有様です
ヒィヒィと苦しむ子供たちを見て母タブンネは涙が止まりません
そこに昨日のアゲハントが現れました
そして、母タブンネが顔を洗っているのを母タブンネの涙をチュウチュウ吸い始めました
このアゲハントは塩水も、特に涙が大好物なのです
涙の量が足りなかったのか、アゲハントは子タブンネ達に大量にしびれごなをぶっかけましたとさ

                            おしまい
最終更新:2014年07月02日 01:53