親子のタブンネが公園を散歩していた。
真っ昼間の公園にはベンチに横たわっているホームレス以外に人はいない。静かで平和な一時だ。
子タブンネは楽しそうにしていたが、プルプルと小さく震えると砂場に入り糞をした。親タブンネはそれを微笑ましく見ていた。
子タブンネが砂場から出てきたとき、近くの植え込みの中から何かが勢いよく飛び出した。
それは一匹のタブンネだった。体の大きさは子タブンネより少し小さかった。そして二つの奇妙な点があった。
一つに、両耳が無かった。本来耳があるべきところはすべすべとした自然なタブンネの皮膚になっていた。
二つに、頭頂部に浅い割れ目があった。しかし傷口には見えず、生まれた時からこうだったような割れ目だった。
親タブンネはその姿を見て、きっとこのタブンネは昔、人間に虐待されていたのだろうと思い悲しくなった。
今すぐ治してあげよう。癒しの波動を使うためにそのタブンネに近づいた瞬間、親タブンネは局部に違和感を覚えた。
そのポケモンはタブンネではなかった。
近年発見された新種のポケモン、
マランネ……タブンネに見た目が酷似しているがタブンネとは別の生物らしい。
最近の調査によると、頭部と生殖器が一体化しているらしく、生存能力に長けたポケモンとのことだ。
マランネが親タブンネの膣に頭を突っ込んでいる、それが親タブンネが覚えた違和感の正体だった。
「ミッ、ミィィッ!?」親タブンネは驚いてマランネを引き剥がそうとするが、カリ状の首が引っ掛かって抜けない。
マランネは「ミッミッ♪」と鳴くとピストン運動を始めた。
その動きはまさに淫獣そのもので、子タブンネは親が男根の化け物に犯されるのを歯をカチカチ鳴らしながら見ていることしかできなかった。
親タブンネは「ミィィィッ!ミィッ!ミィィッ!」と激しく泣き叫んでいたが誰も助けてはくれない。そしてついに最後の時が来た。
「ミッ!」とマランネが短く鳴くと同時に親タブンネの体が大きく仰け反った。
親タブンネの中からドクン、ドクンと何かが送り込まれるような音が聞こえ、その音に合わせて親タブンネがビクン、ビクンと痙攣する。
そして一段と大きな音がドクンと響くと「ミギィィァアアアッ!!」という絶叫と共に親タブンネの腹が勢いよく裂けて子宮が飛び出した。
行為が終わるとマランネは頭部を親タブンネの膣からずるりと引き抜いた。
腹からは鮮血が、膣からは白濁した汁が溢れ出て砂場を生臭く汚していく。
親タブンネは目の焦点が合っておらず「ミィ…ミフゥッ」と荒い息を吐くだけだった。
子タブンネは地獄を見せられた気分になったがマランネの「男性」は容赦と萎えを知らない。親タブンネを見ると頭部がムクムクと膨れ上がり、今度は肛門に頭を埋める。
「ギャアアァァァァグゥァァッ!!!」新しい痛みに親タブンネは苦痛の叫びを上げるがマランネは気にすることなくメリメリと突き進む。
子タブンネは涙をボロボロ溢したが、その涙が親タブンネを救うことは決して無い。
マランネが再び射精すると親タブンネの体が見る見る内に膨れ上がり、脂肪に覆われたその体は風船のように破裂した。砂場は惨状と化した。子タブンネの顔を紅白が染める。
マランネは絶望して動けないでいる子タブンネをチラリと見ると、子タブンネに向き直ってまっすぐに歩を進めた。
マランネの萎びた頭部が目の前で倍以上に大きくなる。「おとこのこも おんなのこも つかえて べんり!」凶器を携えてマランネが鳴いた。
子タブンネは助けを求めて逃げた。唯一この時間帯に公園にいるベンチの上の男に。もし彼が虐待趣味であっても、あの醜い性欲の塊に殺されるよりはずっとマシだと考えていた。
「ミッミッ!ミッミッ!!」と子タブンネは男の体を揺らす。後ろにはマランネが迫ってきている。
「ミッ、ミッミッ!!ミッミッ!!」何度も喧しく鳴きながら揺らすが男は動かない。マランネがすぐ後ろまで来ている。
「ミ゙ーッ!ミッミィ……ミィ!?」
揺らされた弾みで男の体がベンチからドサリと力無く落ちた。と同時に子タブンネは真実に気付いてしまった。
男の腹からは腐敗臭のする腸が噴き出していた。履いているヨレヨレのズボンは尻の部分が大きく破れ、古い血で赤茶けていた。
よく見ると男の体は干からびていて、靴下と裾の間からは骨が顔を覗かせていた。体の周りをハエが何匹も飛んでいた。
言葉を失った子タブンネの股間に何かが触れた。子タブンネは発狂してしまいたかった。
マランネは欲望のままに幼い膣と肛門を何度も、何度も犯した。子タブンネの喉を焼く悲鳴もマランネを興奮させる効果しか生まなかった。
数時間後、マランネが満足して公園から立ち去ると、後には腐乱死体と二つのズタ袋だけが残された……。
おしまい
最終更新:2014年07月19日 09:30