夢遊病

ある朝、目が覚めると妙に寒気がする、
足は土で汚れていて全身の節々が痛い、手は何かの液体がついてヌルヌルだ、
しかも口の中には何か嫌なにおいが残っていて気持ちが悪い
何か悪い病気にでも罹ったのか、とりあえず俺は口をゆすいでシャワーを浴びて会社へ向かうことにした
会社帰りに医者に行ってみたが体には何の異常も見られないとのことだ
病気ではないとわかってほっとはしたがそれはそれでますます気味が悪い
真夜中になってもなかなか眠れなかったが、いつの間にか寝てしまっていた

そして朝になり、目が覚めると見慣れた蒲団の中ではなく、どこかのアスファルトの道路の上だった
見回してみると家の近くの道路だと分かったが、昨日は確かにベッドで眠ってたはずだ
おまけに口の中には昨日と同じような嫌な感覚が、手のほうも同じだ
これは絶対におかしい、夢遊病にでも罹ったというのか
とりあえず急いで家に戻って身支度を整え、会社に向かった
仕事も終わってその日の夜、俺は眠らない事にした
午前零時を過ぎたあたりから、頭の中に眠気とは違った違和感が
頭がガンガンして、鼓動が速くなる。
何かが頭や胸の中で暴れまわっているようだ、
俺はそれを濃いコーフィーのカフェインで抑えつけながら一晩を過ごした

翌日、まったく眠らずにやる仕事はとてもきつい
なんとか昼休みまでは持った、俺は飯を食いに行くをのやめて机に突っ伏して眠ることにした
昼休みも終わる時間だと思い目が覚めると、俺は草むらの中で倒れていた
大急ぎで事務所に戻る、あの気持ち悪い感覚も残ってるわ上司にも怒られるわで最悪だ
後で事務所に残って弁当を食べてたOLに俺が何をやってたか聞いてみる
彼女の話によると、俺は眠ったまま突然立ち上がり、そのままふらふらと何処かへ行ってしまったとのことだ
これは夢遊病というものなのか…? いったい俺の体に何が起こってるんだ

翌朝、目が覚めると今度は留置所の中だった。どういう事かと警察の人に話を聞いてみると
ここ最近、八百屋で商品が万引きされる事件が毎日起こり、
八百屋のおじさんが張り込んで犯人を捕まえてみたら俺だったとのことだ
俺はポケモンの鳴き声のような訳のわからない事をわめきながら八百屋のおじさんにビンタをしたり、
止めに来た息子さんにタックルをかましたりして大暴れし、
見かねたおじさんが警察を呼んだとのことだ
正気に戻ったとわかると、とりあえず罰金刑だけで済んで釈放された
そのまま家に戻り会社へと連絡し、その八百屋さんに謝りに行った
幸い八百屋さんは優しい人ですんなりと許してくれた、
「いやあ、野良のタブンネに売りもん盗まれっ事は最近よくあんだが、人間はあんたが初めてだぁ」
タブンネかぁ、最近この辺にも住み着いてるらしいな
八百屋からの帰り道に妙な女性とすれ違う
ボディコン姿に皮のジャケットを羽織ったスタイルのいい美人なのだが、
首には何か小さなポケモンか何かの頭蓋骨で出来たネックレスで飾っている
「…あなた、変なのに取りつかれてるわね」
擦れ違い様にその女性が話しかけてきた、俺はぎくりとして立ち止まってしまった
思い当たる節が思いっきりあるのだ
「心配しないで、怪しい者ではないわ。私の名前はアランシア。
タブンネ虐待愛好会の超常虐待課に所属しているわ」

タブンネ虐待愛好会… 名前だけは聞いたことがあるな、
そのときはずいぶんスケールの小さい悪の組織だなとしか思っていなかったが
「あなたにはタブンネの霊が憑いているわ、何か心当たりは無いかしら
タブンネを殺したとか、タブンネの臨終に立ち会ったとか…」
タブンネの臨終… 心当たりが一つある
何日か前に、空き地の前の歩道を歩いていたら、車道の方にタブンネの轢死体を見つけた
内臓は飛び出てて頭はペチャンコ、そばには同じようにペチャンコになったオボンの実が
「可哀そうに、痛かっただろうな、最後にオボンの実を食べられなかったのは無念だったろうなあ」
そんな事を思いながら何をするでもなくその場を通り過ぎたんだった
「それよ! タブンネの霊に情けをかけたり同情したりすると、そこに縋ってきてそのまま取り憑いちゃったりするのよ!」
わたしたちは毎日タブンネを殺してるけど、情けなんか一片たりともかけてないから大丈夫なんだけど
あなたたちみたいな優しい人はたまに取り憑かれちゃったりするのよ」
そういえばあのタブンネの死体を見てからだ… 夢遊病の症状が出てきたのは
俺は藁にも縋る思いで、そのタブンネの霊を追い払えないか尋ねてみた
「う~ん、普通は取り憑かれてもそんな症状なんか出ないはずなんだけど…
これは調べてみる必要がありそうね!」
俺たちはあの八百屋さんに行き、何を盗もうとしてたか聞いてみた
「オボンの実とオレンの実、あとはモモンの実とかだな~、
言われてみれば野良のタブンネがよく狙う商品とと一緒だべ、クソブタ憑きいやはや恐ろしいこっちゃ…」
俺たちは作戦を練り、その結果俺に小型カメラを取りつけ、寝てる間の行動を監視して原因を調べる事にした
八百屋さんには前金を払っておき、店先にオボンの実を何個か並べてもらう
そして夜も更け寝る時間になり、俺はアランシアさんに小型カメラを胸とこめかみに着けてもらい、そのまま眠りについた

翌朝、目が覚めてみるとベッドの中だった。
アランシアさんの話では朝の5時くらいに戻ってきたそうだ
俺は会社に有給を取り、今日は夢遊病解決に全力を注ぐ事にした
とりあえずはカメラに記録されてた映像をパソコンでチェックしてみる
カメラの映像は俺が家を出るところから始まった、そのまま八百屋へ行き、オボンの実を万引き(金は払ってるが)
ここまでは推測通り、ここからが問題だ
オボンの実をもったまま画面の映像は何処かへと向かう、
しばらく進むとあのタブンネが息絶えたところのすぐ傍にある、空き地の前で足が止まった
そのまま方向転換し、草がぼうぼうの空き地の中にずんずん入っていく
そしてその中には草を編んで作った小さなタブンネの巣が
中には4匹の小さな子タブンネがすやすやと眠っていた
「ミィーミィー!」
画面の中の俺は裏声でタブンネの鳴きまねをする
すると子タブンネは起きだし、ミィミィと鳴きだした
画面からぐちゃりという音がした、それはあのオボンの実を握りつぶした音だった
ぐちゃぐちゃになったオボンの実を、子タブンネたちに差し出す画面の中の俺
「ミッミッミッミッミッミッミッミッミ!!」クチャクチャペロペロ
グチャグチャになったオボンの実に群がる子タブンネたち、
オボンの実を食べ終わると、俺の手についた汁までペロペロと舐め続けている
「このくらいの月齢だと、まだそのままの木の実は食べられないですからね、
柔らかくして子タブンネたちにあげてるのですよ」
そうか、このタブンネは木の実が食べられなかったのが無念だったんじゃなく、
子供を残してこの世を去ったのが無念だったんだな… そう考えると立派な奴だ
…とと、同情しちゃいけないんだった
とりあえずは手についたヌルヌルは子タブンネの唾液だという事がわかった

「ミッミッ!」
鳴き声に気づいて画面を見ると、子タブンネがウンチまみれの肛門をこっちに向けている
そしてそれはぬうっと近づいていき、目の前が子タブンネの尻尾で埋まった
子タブンネは少しくすぐったそうに「ミッミッ♪」と笑っている
何を起きてるのか分からずアランシアさんに聞いてみると、顔をひきつらせたままこう答えた
「あ、あのですね、子タブンネは自分でお尻を綺麗にできないんですよ…
だからウンチをした後は母親が舐めて綺麗にしてあげるんです…はい」
ん…?という事は画面の向こうの俺が何をしているのかというと……!!!
「オェェエェーーーー!!!!」
俺は我慢できなくなって洗面場へ走りイソジンでもってガラガラとうがいをした
まさか口の中の悪臭の正体が子タブンネの糞だったとは…!!
いくらやってもタブンネの糞が口の中に残ってるようで気持ちが悪い
画面の中では、子タブンネ共が代わる代わる俺に糞まみれのケツ穴を舐めさせている…
「ミッミィミィ~♪」
画面の中の子タブンネたちはお尻がきれいになり嬉しそうに笑っている
俺は怒りでわなわなと震えていた。こんな最悪な害獣がこの世に生きていていいはずがない…!

「アランシアさん」
「はい?」
「俺は、あのタブンネ共を、殺す!!!」

ビデオを観終わった後、どうやって懲らしめるか作戦を立てた
道具を揃え俺は昼寝をしてわざと夢遊病を起こし、アランシアさんにその後を追跡してもらった
「ミッミッ♪」
次に目を覚ますとそこは空き地だった。俺はあのクソ憎たらしい子タブンネに一匹を両手で抱き抱えている
「目は覚めたみたいですね、背中にタブンネの霊の動きを封じるお札を張り付けました
意識がトレースされたままだからあなたが見てるものは母タブンネも見ることになります。
、思う存分やっちゃってください!」
おお、これでタブンネの霊に子タブンネが虐待される様子を見せつける事ができるってわけだな
『ミィ!!ミッミッ!!』
頭の中に声が聞こえてくる、これはあのタブンネの霊の声か
俺は巣に残っていた3匹の子タブンネを片っ端から捕まえてアランシアさんが用意していた衣装ケースに放り込む
『ミィ!?』
「子供たちに何をするの?」といった感じだろうか、子タブンネはケースの中で「ミィ?」と不思議がっている
まずは今手に持っている子タブンネから始末する事にしよう
子タブンネの尻穴を見てみると、案の定糞まみれだ
「ミィミィ♪」
尻尾を振りながら早くきれいにしてくれと催促してやがる
お望み通り綺麗にしてやろうじゃねぇか… この紙やすり(400番)でな!!

「チギュピィーーーー!!!!」
『ミィィィィィィー!!!』
「ミィッ?!ミッミ!ミッミ!」
紙やすりを手に巻いてガアーッと全力でこすってやる、子タブンネは足をじたばたさせながら絶叫している
いったん擦るのをやめて尻を見てみると、皮が完全に削りとれていて肉が見え、血がじわじわと滲み出ている
衣装ケースの中の子タブンネたちも悲鳴を聞いて騒ぎだした
「ビィィィィ!!ビィィィィィ!!」
子タブンネは滝のように涙を流しながら号泣しているがこんなもので終わるわけがない
「ビィィィ… ミッ!?」
ひっくり返して仰向けにし、こちらに顔を向けさせる
すると両手を合わせて「ミィミィ」とかわいらしい声で鳴きながら許しを乞うている
もちろん許すわけはない。次はラジオペンチを肛門にぶち込んでやる
「ピィ!」
『ミィッ?ミィィ!』
小さなお手手を必死に伸ばして抜こうとしているが届くわけがない
俺はラジオペンチの取っ手をグイっと広げてやる
「ビウガァァァァァァーー!!!」
『ミアアアアアアアアアアーーー!」
子タブンネの尻穴はバリッという音と共に裂けた
コポコポと湧水のように血が噴き出し、頭を押さえて体をぶんぶん振り回しなんとか逃れようとしている
俺は尻尾をギュッと掴み直し、ラジオペンチを再び閉じた
「ウギッ!?」
何かグニグニした物を掴んだ感触がある、子タブンネの腸だ!
ラジオペンチをガッチリと掴み、一気に引っこ抜く
「キイィィィィィィィィアアアアアアアアアアアアア!!!!」
『ミバアーーーーー!!!』
細い紐のような腸がシュルシュルと出てきた、子タブンネはガバガバと赤い泡を吹いて気絶してしまった
頭の中で母タブンネの霊が号泣してるのがわかる、だが地獄はこれからだ。
子タブンネはあと3匹もいるんだぜ!

ビクビク痙攣するのみとなったモツ出し子タブンネは子タブンネたちの入った衣装ケースに入れておく
「ミィィィ!」
子タブンネ達は恐怖に顔を引きつらせてモツ出し子タブンネからザーッと遠ざかる
そして隅っこに固まった子タブンネの一匹を背中から鷲掴みにする
「ミィィーッ!ミァァァァーッ!」
『ミィッミィィ!!』
恐怖の表情に引きつらせながらじたばたと暴れる子タブンネ
両足の付け根ををガッと掴み子タブンネを逆さ吊りがばっと股を広げてみる、案の定ケツの周りは糞まみれだ
こんな汚い生き物にはお仕置きを加えないとな!子タブンネの足を左右に引っ張り、股裂きの刑に処す
「ミアガガガガガガ!!!」
子タブンネは涙を額に流しながら似つかわしくないデス声のような爆音で叫んでいる
股間からミシミシという音が、股間が180度に開いた処でボキリと骨が外れた
「ギミィィィィィィィィィ!!」
股が外れた処で引っ張るのをやめ、ぼとりと地面に落とす
「ミィッミィィ!!」
『ミィ!ミィ!』
足が動かなくなっていて、ハイハイで必死に逃げようとしている子タブンネ
霊タブンネは「早く逃げて!」と必死に訴えている。どんなに叫んでも聞こえるはずないだろw

だがもちろん逃がさない、子タブンネを再び捕まえて針金で木の棒で逆さにくくりつける
そして肛門に灯油を漏斗を使って注入
「ミィィ!ミィィ!」
子タブンネは力んで灯油をひり出そうとするが、さっきので括約筋が破壊されていたらしく一向に出てこない
そしてティッシュのこよりを導火線代わりに肛門に刺して… マッチで点火!
「ミガギギギギギイギュアアアアーーーー!」
『アウウウウウウアアアアアアアアアーーー!!』
子タブンネの肛門から炎が激しく噴き上がった、
泣き叫びながら小さな手をバタバタさせ、何とか逃げようと無駄な努力をしている
炎は尻尾から子タブンネの下半身全体に燃え広がっていき、下半身が見えなくなるほどだった
「これは新しい発明ね!タブンネトーチと名付けようっと」
アランシアさんは燃えるタブンネを見て嬉しそうだ、
可愛くてもやっぱり愛好会会員なんだなぁ
「ピアアアアーーアアア、アアー…」
火が消える頃には子タブンネは虫の息だった。生きていただけでもいいか
下半身は真っ黒焦げ、これで糞でケツ穴を汚す事は無くなったなw
『ミイィィィゥアアアプィィイイイイイ!!」
頭の中で霊タブンネが号泣してる、正直そろそろウザいな、でも子タブンネはあと2匹はいるんだよな
最終更新:2014年08月11日 22:58