タブンネちゃんぶらり一人旅

ここに一体のサーナイトがいる
ドーブル数匹を経由してすべての能力を6段階にあげていてその手にはエスパージュエルを持たせている
そしてここに実験用のタブンネがいる、オボンの実を食わせてやったのは恐らく死ぬであろうタブンネに対する選別だ
最大出力のアシストパワーは一体どれくらいの威力なのか実験しようと思う
俺はサーナイトに静かにアシストパワーをするように命令する
ジュエルが割れ、サーナイトの両手が薄紫色のオーラをまとう
赤黒いエネルギーの塊がタブンネにぶつかり、霧散する
タブンネはさっきから変わらずオボンの実をむさぼっている
しかしタブンネがオボンを食べ終わると同時に、その空間がゆがみ始めた
ギチギチと音を立ててねじれていく、タブンネは気が付いていないようだ
そしてその瞬間その空間に巨大な振動が広がった
球状に広がった振動は辺り一帯すべてを吹っ飛ばした
壁にぶつけられたサーナイトはタブンネが居たところをみる、そこにタブンネの姿はなく
ただアシストパワーで傷つけられた巨大な傷跡が残っているだけだった
俺はサーナイトにどうなっているか尋ねる
サーナイトはすぐさまに超能力を使いタブンネがどこにいるか調べ始めた
そしてタブンネの存在を感知したサーナイトは俺にテレパシーでその映像を送ってきた

真っ黒な空間に光る白い点々‥‥どうやらここは宇宙のようだ
タブンネは無酸素空間で苦しみながら凍っていってる
そして完全に凍り切ろうとした瞬間再びタブンネの姿が消えた
次は火口のような場面に移る
火口の熱で溶けていくタブンネだが、今度はその熱で苦しんでいるようだ
「ミヒィ‥‥ミヒィ‥‥」と息をするタブンネ、しかしあまりの熱の所為で喉が焦げている
倒れこむタブンネ、そして意識を失いそうになった瞬間また場面が映った
次は深海
タブンネは口を押さえようとするが身動きが取れない
数tちかい重量がタブンネにかかっている状態だ
体がみしみしと音を立てている
たまらず口をあげると中に水が口を使い体内に入ってくる
外と中から責められているタブンネ
もう限界だと言ったときにまたまた場面が映った
ここは‥‥なんだ?
閉鎖された空間に子窓のついたドア
そして壁側に赤く発光する長い棒が数十本ずつ備え付けてある
数分たった後タブンネの目が白く濁り始めた
そうか、これは巨大な電子レンジだ、おそらく兵器に利用するための実験なんだろう
おなかを押さえて苦しみ始めたタブンネ、心なしか体が膨れているようにも見える
その瞬間また場面が映った、どうやらここは‥‥

元に戻ってきたようだ
そこには体中ボロボロで今にも死に行きそうなタブンネが居た
しかしタブンネは死んでいない、地獄のような苦しみを味わっているだろうけど
‥‥‥こいつはこのまま苦しめておこう、そっちのほうが面白そうだ
俺はそのままその実験場を後にした

実験結果:苦しんで死ぬ
最終更新:2014年08月27日 18:54