タブンネ(による)誘拐事件

自然界には他の子であれ助け育てる者がいる、これはその優しき一人のポケモンのお話。
ある日1人のポケモンが森を歩いていた、ピンクと白の鮮やかな体にふわっとした白い尻尾、大きなサファイアの瞳に天使を連想させるような羽根型の耳、名をタブンネこの子は女の子だ。
そのポケモンがあるいていると「ピャ~ピャ~!!」と凄い泣き声が聞えました、心配してタブンネが駆けつけるとピンプクの赤ちゃんが泣いていました一人で。

タブンネは非常に他人を労わる種族でり困っている人を見たら敵味方関係なく癒しのはどうを撃つなど非常に優しいポケモンです。
母を失った赤ちゃんはどうなってしまうのか、お母さん経験はありませんが直感で理解しました、タブンネはピンプグを抱き上げ森へと消えていきました。
ここはタブンネの隠れ里、女の子タブンネが理由を説明すると元来の慈悲深さあってか他のタブンネ達は2つの返事で在住を許可しました。

なんということでしょう。ピンプクの姿が突然、獰猛な黒いポケモンの姿へと変化しました
そして、目の前にいた女の子タブンネの喉笛を鋭い爪で引き裂きます
かひゅ、と小さく息を吐き、女の子タブンネはその場に力尽きました
そう、ピンプクの正体はゾロアークだったのです

隠れ里のタブンネ達は、その醜い贅肉を揺らしながら必死の形相で逃げ出しました
我が子を放り投げててデコイにしようとするもの、他のタブンネの巣を岩で塞いでから逃げようとするもの
「他人や仲間を労わるポケモン」などというイメージが崩れ、とうとうその種族の小汚い本質を露にしていました

ゾロアークはそれでも、逃げ回るタブンネたちを追いませんでした
隠れ里の回りに火炎放射を放ち、逃げ道を塞いだのです
タブンネたちは醜い顔を更に歪ませ、駄々っ子のようにジタバタと泣き喚くばかりでした
どのタブンネも、ゾロアークに立ち向かおうとは考えないのでしょうか

そして、ゾロアークによるタブンネ狩りが始まります
まずは、同属に陥れられ、動けなくなったタブンネたちからです
大きいものは腹を噛み千切られ、内臓を啜られてしまいました
小さいものは頭からバリバリと食べられてしまいました
どのタブンネも、苦しんで死にましたが
最後まで、自分を陥れたタブンネを憎悪のこもった目で睨んでいました

ゾロアークはタブンネの死骸に小便をかけると、今度は逃げ道を無くされたタブンネたちへと近付きました
『ミ、ミィ~♪』とタブンネは無理矢理な笑みを見せました。タブンネお得意の、媚びて相手を油断させる手段です
しかも、手に抱えた子供タブンネを、ゾロアークに差し出すように見せ付けています
これをあげるから見逃して!とでも言いたいのでしょうか。なんて醜い性格のポケモンなのでしょう
今回、ゾロアークはピンプクに化けてタブンネの隠れ里へと侵入しましたが
これがもし本物のピンプクだったとしたなら、タブンネによって、考えるだけでも恐ろしい、道具同然の扱いをされていたことでしょう

ゾロアークは差し出された子タブンネを丸呑みにした後、ゲップをするように火炎放射を吐き付けました
『ウビャアァァァァァァ”!!!』
親タブンネは悲鳴を上げ、焼け爛れた醜い顔をグチャグチャにしています
ゾロアークが更に火炎放射を続けると、タブンネの全身に炎が広がりました
『ア”ア”ア”ア”ァ!!!!!!!』
火達磨となったタブンネが隠れ里中を走り回り、火事の被害を広げていきました
隠れ里で一際大きな大木に炎が広がると、火達磨タブンネは力尽きて崩れ落ちました

そこからは煉獄のような光景です
逃げられないタブンネは巣穴ごと蒸し焼き肉となり、体力のない子タブンネは酸欠によって力尽きました
逃げ場を求めて走るタブンネは、全てゾロアークによって、内臓を裂かれ、手足をもぎられ、無残に死んでいきました
全てのタブンネが死に絶えると、ゾロアークは光に包まれ、ボールへと帰っていきました
このゾロアーク、野生ではなくトレーナーの仲間だったのです

「よくやった、ゾロアーク」
トレーナーはボールをホルダーに戻します
このトレーナーは、問題を起こすポケモンを狩る仕事を生業としていました
最近、タブンネが旅のトレーナーの連れている幼いポケモンを奪うという誘拐事件が多発していました
タブンネは、母性本能のあるポケモンを気取り、自分に酔うといった身勝手な性格を持ち合わせています
しかも、子育てであろうと飽きて投げ出すという傾向が殆どという酷さがあります
隠れ里に今までタブンネ以外のポケモンが一匹もいないことから、誘拐されたポケモンのその後を察することができます・・・・・・
ともあれ、ピンプクに化けたゾロアークによって、タブンネの隠れ里は壊滅しました

タブンネによる誘拐事件という悪行は、イッシュ全土だけではなく、全世界に報道されることでしょう
一日でも早く、タブンネのいう種族が殲滅されることを祈っています

終わり
最終更新:2014年09月06日 13:30